ゴンドラのレビュー・感想・評価
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お〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜か〜
管理への反発と解放、みたいな見方するのは勿体無い。めげない二人と村人達との交流を楽しもう。
「つぎとまります」もこんな描き方すればよかったのに。
美しく、自然に笑える・・・
主人公二人がとても魅力的。ゴンドラを変身させるシーンは、そのアイデアと二人の仕草に自然と笑える優しいトーン。ラストはちょっとびっくりするが・・・。大人の童話なんだと思った。
空中デート
ジョージアの谷に掛かる古い2基のゴンドラで乗務員をする2人の女性の話。
排他的なのか個人的に嫌われているのかなぜか疎まれている女性がやって来て、ゴンドラで働きはじめて巻き起こって行く。
最初はシリアスな感じで、これでセリフ無しはわざとらし過ぎて好みな感じじゃなかったけれど、気づけはいつの間にやらおふざけ満載というか、あり得ないことがエスカレートしていくコントですかw
いや、仕事しろよww
それにしても封筒のこととか、車椅子のおっさんの扱いとか、なんだったんでしょ?
コメディ全開になってからは楽しかったけれど、どうでも良いところでほんの少しだけれど喋っちゃうし…その設定はなしで最低限は喋らせて、コメディパートはセリフ無しで良かった気がする。
ちょっと予想外な展開。
セリフほぼなしでゴンドラ2人のやりとりを面白おかしくひたすらみせるのはすごい。駅長さんの絡み方がちょっと微妙な気もするが…。レトロなロープウェイとはるか上空な美しい景色だけでも見た価値あるかな。
65~70点ぐらい。美しくロマンチックな映画。
始まって1分も経たないうちに、ウットリと心を奪われました。
ゴンドラ乗り場やゴンドラ内部からの美しい景色、趣のあるレトロなゴンドラ、アナログでロマンチックな交流方法。
映画に出てくるゴンドラは、ジョージアの村の本物のゴンドラで、
ジョージア南部、小コーカサス山脈の西にあるフロという小さな村に実在するゴンドラが使われている。
“ジョージアで最も長い距離をつなぐゴンドラ”と言われ、途中の支柱がない為に、風が強いと横揺れが強く怖いらしい。
数年前にゴンドラは新しい車体に変わってしまった為、映画に残された以前の姿は非常に貴重。
だそうです。
僕も行ってみたいし、この映画で行く人が増えるでしょうね(笑)
ここからは苦言ですが、セリフなき映画となってますが、いや少し言葉を発してる、5、6回だけど。
セリフなき映画じゃない、誇大表現!
笑い声や雄叫び、音楽も入ってます。
この映画の少し前に同じくセリフなき『草原の実験』を観たんだけど、あれぐらい徹底してほしかった。
なんか中途半端(笑)
他にも、いろいろマイナスポイントあり、この評価。
でも、悪くない。
これが気に入った方、セリフありだけど同じくゴンドラ系の『コシュ・バ・コシュ 恋はロープウェイに乗って』って映画も、オススメです。
往復の毎日に楽しみを見つける
青い空の中で飛行機2機の交差のシーンに
一瞬で惹かれました。
セリフがない分、美しい映像を隅々まで堪能でき、
音楽も心地よくて素晴らしかったです。
登場人物たちの表情と動作から想像が膨らみました。
すれ違うゴンドラと縮まるふたりの距離。
イヴァとニノの心のコミニュケーションがとても微笑ましくて優しい時間にほっこりです。
ゴンドラのバリエーションの多さには思わず笑いが。
垂直と平行と斜めの快感
ゴンドラを動かす機械は映写機のよう📽️!映画始まって最初のゴンドラ乗客は何と!緑いっぱいの自然の中、人々が見上げ見下ろし、真っ直ぐの視線が交差する世界がさまざまな音と一緒に始まった。
セリフがなくても賑やかな世界のゴンドラに自分も乗せてもらった。一緒に笑ったりビックリしたり怒ったりうっとりしたり楽しんだり喜んだりロマンチックな夜を過ごしたり。あなたの、彼女の、あの子達の、車椅子のおじさんの気持ちも願いも憧れもぜーんぶわかった!セリフがないから字幕を気にしなくてよくてストレス・ゼロ!気持ちよかった。字幕がないから画面いっぱい使えて私達も隅から隅まで風景、表情、動きを楽しむことができた。人間の言葉以外の音の豊さに耳が喜んだ。
してやったり!の二人が手を握りあって進む世界も垂直で平行で斜めで静かで賑やかでありますように!
おまけ
セリフもマイム(仕草による言葉)もないこの映画はバレエとおんなじなんだな!(シュトットガルト・バレエ「オネーギン」を見ての感想 2024.11.03.)
オール無声映画でも文句なし素晴らしい!これが映画の楽しさ
文句なし!素晴らしかった。スクリーンで無声映画は初めて。
しかもセリフなし。むしろ、想像力が膨らみむしろ良かった。
監督のこだわりが伝わった。
内容もレトロなゴンドラが行ったり来たりする中、繰り広げる女性乗務員である
ニノとイヴァのゴンドラ内の二人のやり取りがまた楽しい。ワクワクさせた。
ジョージアが舞台だがジョージアの文化も知ることができる作品。
クイアのシーンもあるが、この作品は全く気にしなくていい。
ラストもハッピーエンド。映画はこうでなくちゃと思わせてくれた。
時間も見頃の80分。これが一番いい。おすすめします。
ほっこり
ゴンドラで山を毎日昇降し地域の人たちを乗せる乗務員
新しくやって来た余所者がベテラン乗務員や地域の人と
交流を重ね親密になっていく
搾取していた爺さんの末路やあの人やあの子の幸せそうな姿
童話のような優しい気持ちになる映画でした
今回も冴えるロケーションハンティング
ヘルマー監督の前作『ブラ! ブラ! ブラ! 胸いっぱいの愛を』はジャック・タチ作品を連想したが、本作は設定の奇抜さからモンティ・パイソンがチラついた。といってもあそこまでブラックではなく、すれ違うゴンドラを介して友情以上の関係を築いていく女性アテンダント2人のやり取りを、ほのぼの(?)しながら観ることができる。
監督も言うように真の主役はゴンドラ。前作もそうだったが、とにかく「こんな場所どこで見つけたんだ?」と感心したくなるロケーションハンティング。高所恐怖症の自分には耐えられない。
今回は登場人物が少なく、前作よりも展開がいささか単調になった感もあるが、楽しめることは間違いなし。
画角やアングルの工夫と展開の面白さ
TIFF2023コンペティション上映
文字通りゴンドラが主役の作品でした。
過去に「マナカマナ」というネパールのロープウェイを扱ったドキュメンタリーを思い出しました。色んなものが運ばれる面白さを感じたものでしたが、人やもの以上にゴンドラそのものが巧みに演出されて結構笑えました。
キービジュアルからこの作品は女性同士の愛がメインなのかなと思いましたが、それは作品を彩るアイテムに過ぎませんでした。あらゆる駆け引きに利用されまくるゴンドラの姿がおもろいです。あまりにゴンドラ中心に進むので、途中の時間軸とかがかなり曖昧になっているような気がしました。ただ徹底したゴンドラ中心の展開だったので、例え突然昼夜が変わったとしても、一つ一つのネタの連なりで迷うことなく作品全体を楽しむことができました。
監督は乗り物から物語がインスパイアされるという話をされていました。この作品も、まずゴンドラありきで考えていったとか。それが発展していって、LGBTの要素を持つに至ったそうです。最初は男女の愛を想定していたそうですが、優れた女優2人と出会ったことで、愛というものをつくり出せれば男女は関係ないだろうということで女性同士という設定になったそうです。その要素も映像に存分に生かされていて、作品が一層華やかなものになっていたような気がします。
監督の前作「ブラ!ブラ!ブラ!」も観賞しましたが、それと比べるとスケール感はかなり質素で、スクリプトに至っては100と0といった感じで極端に違います。笑いの要素やファニーな展開も共通するものがありました。ブラジャーが旅する物語はかなりとっつきにくかったけれども、今回の作品は壮大でなかなかフォトジェニックな映像から自然な流れでファニーな物語へと誘われたという印象です。
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