「【”色彩が抜群に綺麗なファンタジックなおとぎ話。”鑑賞中、ずっと幸せな心持で観れる素敵な映画です。心優しく悪戯好きなゴンドラ乗務員の女性二人の恋模様を、楽しく描いています。】」ゴンドラ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”色彩が抜群に綺麗なファンタジックなおとぎ話。”鑑賞中、ずっと幸せな心持で観れる素敵な映画です。心優しく悪戯好きなゴンドラ乗務員の女性二人の恋模様を、楽しく描いています。】
ー ご存じの通り、ファイト・ヘルマー監督は前作「ブラ!ブラ!ブラ!胸いっぱいの愛を」でも披露した台詞無し映画で知られている。
そして、今作の”色彩が抜群に綺麗なファンタジックなおとぎ話”でも同様である。ー
■村に帰って来たイバ(マチルド・イルマン)は、欠員になったゴンドラの乗務員として働き始める。もう一台のゴンドラの乗務員ニノ(ニニ・ソセリア)は意地悪な駅長とチェスで戦いながらも、業務を遂行している。
そして、イバとニノはゴンドラですれ違う度に見つめ合い、徐々に惹かれて行く。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・ゴンドラの乗務員と思われる人の棺桶がゴンドラに詰まれるシーンから物語は始まる。棺桶の上には乗務員の制服が置かれている。
そして、少しイジワルそうなお婆さんが付いている。
・お婆さんは、イバのゴンドラに乗る時にはお金を払わない。そしてイジワルである。もしかしたら、新しい乗務員へのイジワルかもしれないが、イバが入り口に立ちふさがると渋々と手に持った鳥のケージから卵を一個渡すのである。
■イバとニノのゴンドラがドンドン、デコレートされて行くシーンは面白くって素敵である。ニノが外装に手を加えてニューヨーク行きのプロペラ機にすると、イバはサンモリッツ行きのバスにする。更に蒸気船にしたり、果ては月ロケットになるゴンドラ。クスクス可笑しい。
・二人だけではなく、今作では小さなカップルも描いている。内気な男の子とおしゃまな女の子との部屋の間の可愛いゴンドラ。
そして、イバは二人をゴンドラに乗せると男の子は女の子に花一輪を恥ずかしそうに渡して、仲良しになる。そして、三人はグラスハープを奏でるのである。
<夜のゴンドラでの、村人を巻き込んだ美しいパフォーマンスも素敵である。それに怒った意地悪な駅長はゴンドラを高速で動かして邪魔をしようとするが、二人はヒラリトと荷物を落とす藁の上にふんわりと着地。一方、駅長には高速のゴンドラがぶつかって・・。
そして、二人は意地悪な駅長が絶対に乗せなかった車椅子のオジサンを、ゴンドラに吊るして、運んであげるのである。
今作は、色彩が抜群に綺麗なファンタジックなおとぎ話であり、鑑賞中、ずっと幸せな心持で観れる素敵な映画なのである。>
<2024年12月22日 刈谷日劇にて観賞>