劇場公開日 2024年9月27日

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西湖畔(せいこはん)に生きるのレビュー・感想・評価

全30件中、1~20件目を表示

3.5静けさと狂騒を併せ持った美しき怪作

2024年9月29日
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鑑賞方法:試写会

鑑賞中に生じた感情を率直に表すなら、それは驚きと混乱だった。まずは静かな幕開けと同時に突きつけられるドローン撮影。これには度肝を抜かれたし、前作「春江水暖」と同様、水辺の絵画的美しさに留まらない、映画ならではの動的魅力を盛り込んだシャオガン監督の芸術性に圧倒される。かくもマクロ的な視点で観客を驚かせたかと思うと、その後、物語は一転して狂騒的なまでの世俗感へ。物静かな母親が劇的に変わりゆく心情と相貌をミクロ的に捉えたカメラワークは、今こうして思い出すだけでも胸のザワめきが止まらなくなるほどだ。本作は釈迦の弟子が地獄に落ちた母を救おうとする故事に着想を得ているらしいが、だとすればこの翻案的な展開は現代中国の生々しい投影なのだろうかと感じたりも。好き嫌いはあろうし、母の辿る運命はやや先が読めるという難はあるものの、前作とやや異なる境地へ野心的に踏み出した本作を、私は「怪作」にカテゴライズしたい。

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牛津厚信

4.0滝藤賢一さんがオススメされていたので

2025年12月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

驚く

見どころはジアン・チンチンの演技と山水画のような田舎の美しい茶摘み風景かな。
マルチの高揚感はよく表現できてる。見下される惨めな存在でなく自立した女になれた(と錯覚できる)なら騙されてもかまわないという趣旨の言葉がとても印象的だった。
周りが止めても「推し」にあり得ないくらい金を注ぎ込む人も似たような心理なのかもしれない。夢が弾ける経緯は物足りなく惜しい。どこかで見た俳優と思ったらThree Kingdomsの曹操だ。

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モロッコガール

西湖畔に生きる

2025年11月2日
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鑑賞方法:映画館

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下でグー・シャオガン監督『西湖畔に生きる』鑑賞。釈迦の高弟 目連の逸話『目連救母』がモチーフ。もっと牧歌的な映画だと予想してたら、マルチ商法のテクニックを教えてくれる映画だった。息子思いの母が常軌を逸してJokerみたいになっちゃう演技アプローチは見もの。#56

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はにわさん in 2025

3.5なぜか、むかし観た『夢の島少女』を思い出した。

2025年11月1日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

癒される

2023(日本は2024)年公開、中国映画。
115分。

【監督】:グー・シャオガン(顧暁剛)
【音楽】:梅林茂
※羽生結弦が使用した『SEIMEI』により、中国ではかなり著名らしい。

主な配役
【⽬蓮/ムーリエン】ウー・レイ(呉磊)
【母・苔花/タイホア】:ジアン・チンチン(蒋勤勤)
【銭/チェン】:チェン・ジエンビン(陳建斌)
【万晴/ワンチン】:ワン・ジアジア(王佳佳)

◆美しい風景と対極にあるストーリー

原題は『草木人間』。
公式サイトによると、「人の世は自然の中にある」というような意味になるらしい。

原題のままだと内容が誤解される、ということで
別途、邦題を用意した。
ややこしいのだが、邦題は英題『Dwelling by the West Lake』の直訳だ。

さすが、原題に違わず、作中での自然の描き方は神秘的で秀逸だ。
自然の美しさ、だけでなく、
遠くに見えたり、近くに見えたりする大都市・杭州とのコントラストも鮮烈な印象を残す。

なぜか、
昔むかしNHKで観た『夢の島少女』を思い出した。
なんでかな?

古代から息づく大自然と、
いまを生きる人間とのギャップが強烈。

◆拝金主義者を嘲笑えますか?

超絶親孝行のムーリエン。

自らも怪しげな会社に就職するが、まもなく辞める。
社内研修で「だます」とかエグいワードが出てきたら
悪い会社だと分かりやすいですね。

母(タイホア)が関わった会社は、悪徳感を一切ださず、「運命、人生を変える」「1080万元(日本円で2億くらいか)稼ぐ」と、おカネを前面に出してくる。

そりゃ、おカネは欲しいよね。。。
タイホアはマルチの鬼に向かいまっしぐら。

ムーリエンはタイホアの洗脳を必死で解こうとする。
心配しつつも遠巻きに見守るしかないチェンとの違いが面白い。

タイホア本人は、「私はいま幸せだ」と言い、
チェンも、「どんなビジネスでも、そういう(詐欺っぽい)側面がある」という。

私も程度は別として、チェンと同意見だ。
歳を取りすぎたかもしれない。

併せ呑んではいけない「濁」だと確信するムーリエンの行動は、母を救ったのだろうか??

◆親子の姿

まさに支え合い生きている2人。
私もそうであるべきだった。

◆まとめ
生きるって大変だよなぁ。( ´Д`)=3
マルクスが看破した通りになってる感のある現在ですが、共産主義にも希望を感じないんですよね。
☆3.5

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Haihai

0.5マルチ撲滅のために

2025年3月11日
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鑑賞方法:映画館

単純

マルチ商法撲滅のための啓発映像。最初と最後の映像の雰囲気はOK。

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FormosaMyu

2.5うむ。

2024年12月4日
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やっぱりマルチ商法って、ヤダ。怖い。
もうそれに尽きる。
家族がハマったら、もうめっちゃカオスだよなぁ。
単なるスピリチュアルとかでもやだもん。

怖いもの見たさで見るには、映画ってピッタリ👀✨

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nekoLOVE

4.0怖美しい

2024年11月17日
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鑑賞方法:映画館

『春江水暖』が2021年のベスト10に入るくらい好きだったので、東京での10月鑑賞リストに入れていたものの、マルチ商法ってことに怖気付いてしまい一旦外したものの、やっぱり気になって意を決して。

前作はストーリーはあってないようなものだったけど、今作はしっかりとした脚本で見応えはあった。
セミナーは、演者の表情もセリフも声のボリュームも怖さや気持ち悪さの演出が凄い。
鬼気迫る金切り声に、ちょっと耳を塞ぎたくなるくらい。
そこから終盤のそのポジションでも騙されてたの?という種明かしに衝撃。

やはり映像はホント美しい。
何度も辛くなるところに挟み込まれる美しい映像が救い。
最後の水辺は、西湖ではなさそうだけど何処だろう?
また泳ぐのか?と思うくらい、同じところかなぁ?

なかなかヘビーな内容だったけど、観てよかった。

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コビトカバ

2.0面白映画

Mさん
2024年11月12日
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と最初に書いてあったんだけど、全く逆の、見ていていやになるような映画だった。面白映画って中国語でどんな意味なんだろう?
「西湖畔に生きる」という題名にも騙された感が強い。
オープニングだけ見て眠りに落ちて、最後15分くらい前で目覚めれば、とてもよい映画だと思ったかもしれない。

3の21乗で100億人を超えるので、どんなに上手い具合に親になっても20世代までしか行かないよな。

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M

3.0山水画の世界を味わう穏やかな映画と思いきや・・・・・・・

2024年10月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

まずは中国映画もだいぶ様変わりしたなぁというのが第一印象!
山水画の哲学を追求した作品との事で、チャン・イーモウ作品のような中国の美しい原風景を描く作品と思いきや、これが大外れ↓
なんとテーマとなるのは違法ビジネス=マルチ商法の話とは・・・・・・・
目覚ましい経済発展を遂げる中国でも根源的な問題というものは日本と変わらないのだなぁと実感。
バブル経済が終焉を迎えようとする中国も数十年前の日本をそのまま繰り返していることを実感させられる1本!!
個人的には中国の田舎の長閑な原風景を描く作品の方がより中国を感じられ好きなのだが・・・・・・・!?

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ナオック

5.0日本にもつながる点があるので見てわかりやすい作品。

2024年10月20日
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今年380本目(合計1,472本目/今月(2024年10月度)31本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 ※ お手洗いトラブル(扉が閉まらない)で最初の5分くらい抜けている部分があります。

 最初こそ、中国のお茶の産地かいわゆる「山奥の田舎」が映し出されて、タイトルと関係はあるかは不明としてもいわゆるヒーリング映画かなとおもわせつつ、ここからいわゆるマルチ商法にはまっていく話に飛ぶのが、やや「突飛なところ」もあって、「わかりにくい」点はないのですが(いわゆるマルチ商法は日本でも問題視されているし、この映画でマルチ商法にはまったであろう理由については映画のストーリーから推知可能)、趣旨的におそらく後者の問題提起型の映画であろう点を考えれば、そちらにフォーカスを当てるべきだったのでは…とは思えます。

 中国映画というと、放映前に突如「放映許可番号」と出てきたり、「中央のご意向」が強い映画が多い(実際には日本でも見られる作品はそういった事情からある程度は絞られてはいるんでしょうね)ところ、この映画は製作者の意図は微妙としても「国(行政)の言い分」は当然、結局のところ「マルチ商法はやめましょう」につきる部分があり、特に中国国内の政治や制度について批判している部分はほぼなく(まったくないわけではないが、許容範囲レベルだったのか)、中国映画としてはまぁ「大歓迎」的に「許可」された(上述の通り、正規の中国映画には放映許可番号というものがでてきてそれが表示される)のだろうといった、政治的思惑も見えないわけではないといったところではあります。

 映画内ではいわゆる「マルチ商法」の制度の破綻の問題(マルチ商法がそのシステム上必ず破綻をきたすことは知られている通り)等に関する説明は少ないのですが(主にそれに熱中する行為それ自体が問題視されて描かれている)、普通に見ても理解できる範囲でしょうし、日本国内においてもいわゆる「マルチ商法」について「免疫」がない方(最近の10~20代の方だとあまりこの点表立って学習はしていない??。それより年上の方は実際に社会問題になったことを経験したことがあるので知っている方が多い)もいるので、不特定多数がこられる映画館ではよかったなといったところです。

 一部、字幕抜けかなと思えた点などはあったものの、中国映画であり推測が容易につくことなども考慮して特段スコア上考慮しませんでした。迷ったらおすすめといったところです。

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yukispica

3.0なかなかの力作で引き込まれて観ましたが、そもそも母親の自己肯定感の...

2024年10月18日
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なかなかの力作で引き込まれて観ましたが、そもそも母親の自己肯定感の低さが何からきてるのか分からないのがどうも食い足りないかな。

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Mr. Planty

2.5ビギナーズラック?

2024年10月18日
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鑑賞方法:映画館

春江水暖が良かったので、本作も期待したが、殆ど刺さらなかった。70歳男性ですが、大学1年生の時、ネズミ講(当時は、マルチレベルマーケティングと称した)に誘われ、少し手を出した経験があります。商品はBP (British Petrolium)のモーターオイルとオイル交換器でした。虎ノ門のダイヤモンドビルの説明会では、自称明治大学4年生の男性が皆の前で、アタッシュケース一杯の万札を披露し、MLMに参加して子供を二人作れば、後はその子供達が孫、ひ孫…を増やしていくので、直ぐに現金が増えて行くと言う謳い文句でした。しかし、私は始めて直ぐに、コレでは親族、友人達からの信頼を失う事に気付き、手を引きました。なので、本作では、その箇所は肌感覚で伝わって来ました。

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Cabe

4.0現代中国の神話

2024年10月14日
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鑑賞方法:映画館

2023年。グー・シャオガン監督。西湖のほとりで細々と暮らす母と息子。ふとしたことから母が地元の茶摘みからのけ者にされ、誘われて参加したセミナーにはまってしまう。自己啓発とマルチを組み合わせた組織にのめり込む母を息子は説得しようとするが、、、という話。
現代中国を舞台にしながらも描かれているのは俗世にまみれて堕落していく母親とそれを救おうとする信心深い息子の神話。「堕落」もやりすぎだし「救出」もやりすぎだが、神話なのだから仕方がないのかも。

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文字読み

3.5悪くはないんだけど、

2024年10月14日
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鑑賞方法:映画館

予告で観たもの以上に得るものがなくて残念。
強いて言うなら中国の山間が見られる特別感。
中国ドラマ『清越坊の女たち〜当家主母〜』で主役を張ってた蒋勤勤(ジアン・チンチン)がドラマでの役どころと一変したはっちゃけ哀れなるオバちゃんを演じてたのが観られて良かった💜
そして息子役の呉磊(ウー・レイ)がcuteで。

それくらい……かな😅

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らまんば

3.565点ぐらい。西湖畔の自然

2024年10月11日
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地獄に堕ちた母を救おうとする仏教の話にインスパイアされたオリジナルストーリーだそうです。

中国にある西湖の畔で茶摘みをして暮らす母親と息子、母親は違法ビジネスに、のめり込んでいき…

西湖畔に住む動物や虫、美しい自然など、カメラで捉える目線が、純粋さ繊細さ優しさを感じさせます。

たぶん監督は、純粋で繊細で優しく知的な人なんだろうな…

映画スコアは、65点ぐらい。

西湖畔が美しかった。

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RAIN DOG

2.5演出のせいで笑ってしまう

2024年10月8日
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鑑賞方法:映画館

何の前情報もなく突発的に鑑賞。
物語序盤は山や茶畑、そこに住む虫や動物たちなどの美しい自然が舞台。主人公の母子も家族思いで、ああきっと心が洗われるような映画なんだと思いました。

しかし、お母さんがマルチ商法セミナーに参加して雰囲気が一変。金銭欲や承認欲求に振り回される人間の様子を嫌というほど見せつけられます。

文化の違いだと思いますが、全体的にセリフや演出がくどく感じられ、そのせいでシリアスなシーンなのについ笑ってしまいます(実際吹き出している人もちらほら)。
また、カメラアングルが高速でグルグルするので眩暈がします。劇場や大画面で見る人は要注意です。
くどい演出の影響で、人情物語ではなくコメディのように見てしまいました。

お母さん役と王晴(ワンチン)役の人が綺麗でした

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だしまきたまご

3.5奥行きがあり、思ったよりも難しい映画。

2024年10月6日
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西湖のほとりの茶摘み農園で、季節労働者として働いて、自慢の一人息子を育てた母親が、あろうことかマルチ商法にはまってしまい、その母親を息子が身を挺して救おうとする物語。

最後に、山水映画の第二巻との文字が出た。山水映画となると、伝統と現実を対比していることは容易に想像がつく。両者を繋いでいるものの一つがマルチ商法であることも判ったが、元になっている中国の物語があるはずだ(仏教故事「目連救母」と知れた)。しかし、それだけでは、まだ何か足りない感じがしたのだ。

脚本・監督のグー・シャオガンは、取材でマルチ商法の現場を見たようだ。その時、商法の手法は先端的な中国企業の運営方針とも同じと気づいたのだろう。そうだ!この映画は、暗に現在の経済優先社会を批判しているのだと思われた。

判りやすいマルチ商法を前面に出すことで、真のメッセージがすぐに判らないようにしているのではないか。巧妙な筋立ての映画。中国では、土地の私有を禁ずることで、逆に土地を中心とした不動産に無尽蔵に価値を見出し、利用している。結果的には、どこかの国の都市部の不動産バブルと同じ。

母親は、マルチ商法に接して、何とも言えない高揚感をえる。自己実現を果たしたのだが、本人も経済的な代償を払わざるを得ない可能性は感じていた。マルチ商法の場合でも、末端では(失礼!)経済的な損失を被るのみで済むが、中枢に行って利益に近づけば、損害はそれだけでは終わらない。

それでは、息子は母親を必死になって救って、どこへ行こうとしたのか。息子が見出した帰るべきところは、自分の木があるところ。そこは豊富な水と自然、密林の王者によって、守られていた。

ただ、現実も生き抜く必要がある。息子が自分にとっての最適な仕事を探しながら、日々できることは、失踪した父親を捜すことだったのだろう。

では、この映画を観た我々は、成長が止まったこの国で、一体どうすればよいのか。目標も現実の過ごし方も必ず、見つかるはずだ!そのことに気づかせてくれた映画だった。

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詠み人知らず

4.5タイトルなし

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館

自己啓発セミナー系かと思い、興味持ったのだけど、予告編以上に凄まじかった。今、流行ってるんだろうか。お母さんの役者は上手い。あんなに豹変するものかと思う。と同時に日本と違う激しい自己アピール表現にも驚く。主人公の男の子がいい。

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Emiri

4.0滝藤賢一さんがオススメされていたので

2024年10月3日
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鑑賞方法:映画館

興奮

見どころはジアン・チンチンの演技と山水画のような田舎の美しい茶摘み風景かな。
マルチの高揚感はよく表現できてる。見下される惨めな存在でなく自立した女になれた(と錯覚できる)なら騙されてもかまわないという趣旨の言葉がとても印象的だった。
周りが止めても「推し」にあり得ないくらい金を注ぎ込む人も似たような心理なのかもしれない。夢が弾ける経緯は物足りなく惜しい。どこかで見た俳優と思ったらThree Kingdomsの曹操だ。

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モロッコガール

3.0絵に描いたような勧誘手法

2024年10月3日
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どこかで聞いたような見たような勧誘手法。
宗教にハマって貢ぎ破滅していくのと同じ構造ですね。
お金、幸せ、承認欲求などなど、欲がらみ。
強ければ強いほど洗脳されやすく、解けにくいのかな。
人のこと言えたがらではないが、身の丈と日々に感謝。

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Oyster Boy