「まさに目蓮救母」西湖畔(せいこはん)に生きる ジョニーデブさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに目蓮救母
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冒頭のまだ薄暗い夜明けの茶畑のシーンが実に美しい。
母親が違法なマルチ商法にはまっていく様子は、まさに怪しい宗教に洗脳されていくのとそっくりだと思った。
仏教の「目蓮救母」をモチーフにしていると思われるが、息子が母を救うべくあえてマルチ商法の会社に乗り込んで、あたかもメンバーの一員のように振る舞い、母親を詐欺罪で警察に訴えたことを謝り(多分 不本意ながら)、母親が息子を抱擁し涙したが、思わず私ももらい泣きした。
マルチ商法が発覚した後、母親が気がおかしくなって、息子が治療のため山に母を背負って登った後に川で流されてしまったが、あの時母が見た虎はどういう意味だったのだろう。母の形相に虎がおじ気づいたのか、あるいは虎自体は彼女が見た幻だったのか。
最後に母親が恋人のチャンと一緒に湖を見てるシーンに救われた。
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