「昭和の学校?」小学校 それは小さな社会 安土留之さんの映画レビュー(感想・評価)
昭和の学校?
シンバルをうまくたたけない子に大きな声で怒鳴り、委縮させ、泣かせる教師。提出物を期 限を守って提出しない子に、「そんな状況では、提出物の多い中学校ではダメだぞ」と威嚇する教師。皆の前で厳しく叱ることが教育と思っているのかもしれないが、ほめる時は皆の前、叱る時は個別に指導することが基本だと思うのだが。
命令と統制のシーンが多く、60年前の私の小学生の時代とあまり変わらない。公立小学校は世の中の変化から遅れているのだろうか。どうして評価が高いのか疑問。
また、この映画が海外で上映され、こういう上から目線、集団主義的な教育が日本の学校教育だと誤解されてしまうのも怖い。
日本の学校では、皆で掃除をしたり、給食を配膳するなどは素晴らしいと思うし、ワールドカップで日本チームの控室がきれいで賞賛されたことは、日本的教育の成果であり、良い部分だと思う。ただ、もっと児童生徒の自発性を大切にする教育に転換しないといけない。
命令に服従する子をうみだす教育、自主性を阻害する教育から脱しないかぎり、日本の再生は遠いでしょうね。
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