「CGとご都合主義の脚本で「行き過ぎたエンタメ」に徹した子供向けのようなスパイ映画」ARGYLLE アーガイル カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
CGとご都合主義の脚本で「行き過ぎたエンタメ」に徹した子供向けのようなスパイ映画
設定の面白さとアクション描写満載で無防備に観てもスカッと楽しめるエンタメ映画。
冒頭ギリシャでのカーチェイスで一瞬にして心を鷲掴まれそうになったが、やはりCG感が否めず、ワイルドスピードのように実車にこだわった迫力ある映像とまではいかなかったのは残念。
またオイルのスケートと煙幕のシーンは 逆にやり過ぎ感で少し萎えた。
主人公の記憶も都合の良いタイミングで二転三転し、そこまで行くともう戦隊モノなど子供向けテレビ番組かと言いたくなってしまうほど。
だが前向きに捉えれば「程よさ」をとっぱらい突き抜けた見せ方で潔さと気持ち良さを感じさせ楽しく観ることができるエンタメに徹した良い作品とも言え、実際に鑑賞後の爽快感はしっかりとあった。
空想と実際のキャラクターのギャップも面白く、主人公役のブライス・ダラス・ハワードの立派な体躯をいじっているかのような遊びもイギリスっぽさを感じ良かった。(サム・ロックウェルが持ち上げられず倒れるかと思ったw。)
劇中でかかる70年台風のディスコミュージックみたいなの大好きだし(ボーイ・ジョージもろに世代ですw)、チラシにある登場人物の並び順も設定をバラさないような配慮がしてありさすがという感じがした。
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