PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイのレビュー・感想・評価
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抗日スパイは映画館がお好き
三部構成の本作。第一幕は朝鮮総督を暗殺しようとするスパイたちの暗躍を描き、暗号解読シーンや映画館のポスターを使った暗号指令などが興味深い、第二幕はホテルを舞台に集められたスパイ容疑者たちによるミステリー仕立ての密室劇のようなサスペンス、互いにスパイが誰か探り合ったり容疑を擦り付けようとしたりと巧みな心理戦が繰り広げられる。そして第三幕は独立運動派と総督府側との激しい戦闘アクションで盛り上げる。
特にクライマックスの幕を使った演出は燃えよドラゴンのクライマックスの鏡張りの部屋を彷彿とさせる。
役者陣も実力派ぞろい、特に朝鮮人と日本人の間に生まれたために、優秀な軍人ながらその出自で出世の道を断たれスパイ容疑をかけられるという難しい役どころを演じたソル・ギョングは久しぶりに見たが相変わらずの存在感だった。
「崖上のスパイ」とはまた一味違った抗日運動を描いた娯楽性に富んだ作品。そういや「崖上のスパイ」でも映画館がスパイの連絡手段に使われていたっけ。
見たい映画がなくなったので
ハント(韓国のスパイ映画)から韓国映画に期待してスパイ映画ということで、全体を通して言えば少し館のシーンが長いという印象でした。
それなら最後の講義堂で復讐するところをもう少し話を広げられたのに。
パクソダムを拷問するのは痛ましくて見れなかった。
本当は映画評価3.5だが、パクソダムが出ているので0.5プラスです。
過去を知り今を大切に
【ストーリー】
日本統治下の韓国に日本政府に統治スパイ組織のメンバーユリョンを探る日本政府。そしてユリョンと断定できる4人の容疑者を拘束した。様々な理由で家にその日に帰られないといけない4人の容疑者。日本政府は暗殺を止めるためにユリョンを1日で見つけ出さないといけない。そして、潜入してユリョンを逮捕しようとする者まで。容疑者の心理戦と政府が見つけ出すためのあらゆる手段を見られます。
【考察】
・韓国のキャストが日本人役を演じていて、みんな日本語のセリフ頑張ってね覚えた。片言という意見もありますが、慣れれば全然聞き取れると思います。
・みんな生まれたからこそその国の国民であることに誇りを持ちたい。相手を尊重できれば、心を大切にすれば戦争も起きません。
・このような映画は上映される映画館が少なく、しかし鑑賞することで今の平和の世界を改めて大切にできます。
日本語のクオリティがねぇ💦
100年も経っていないその昔
約35年間も日本統治下にあった朝鮮(韓国)
この手の作品は、なんだか気が重くなるのです。
朝鮮民族の日本に対する根深い恨みをヒシヒシと感じ
ソル・ギョングの口からののしられる切なさよ苦笑
それはそうと
日本人で韓国語を話せる役者いないのかなぁ。
ソルギョングもパク・ヘスも好きな役者だけど
どうしてもあの拙い日本語は興ざめしてしまうの。
脇の人たちはセリフ量も少ないからか
そこまでは気にならないのだけれども、2人は
本編中8割は日本語でおまけに長セリフだったので
大変だったろうなぁ。と思う反面ね…。
それでもひと昔前の事を思えば、ずいぶんと
上手になれたとは思うのだが…。
ま、その辺はこれからに期待するとして…
エンタメとしては前半やや退屈
中盤から後半にかけてのアクションと攻防戦は見もので、
パク・ソダムとイ・ハニのコンビがかっこいいったらありません。
でも、ラストシーンはまるで昔のハリウッド映画みたいな
ギャングの抗争シーンみたいで
なんだかセンス悪い終わり方だなぁって思っちゃった😬
キム・ドンヒ、人間レッスンシーズン2待ってるよぉぉおお←
スパンコール
どうも日本語が飛び交ってる韓国映画という情報だけが流れてきて、「復讐の記憶」のカタコトっぷりが全編渡ってあったらヤバイかもなと思いましたが、不自然さこそあれど、しっかり日本語を喋っていましたし、脱出もの、アクションものとしての面白さは十二分に備わっていました。
序盤の人物関係は結構複雑で、誰がどの立ち位置にいて、ユリョンというのはどういう人物なのかというのも特に説明なく進んでいくので、分かりづらいのは難があるなと思いました。ユリョンを探し出すという目的のもと、怪しい人々が集められるという、絵面的には地味なシーンが続くので少しウトウトしてしまいました。
しかし、招集をかけられて食事中のシーンで、パク・ソダム演じる佑璃子がテーブルのロウソクを武器に村山に襲いかかるシーンから、今までのスローなテンポから急変して爆速外連味たっぷりのアクションが楽しめます。容赦なく手を刺して、体のさまざまな箇所を攻めていくので、村山や兵士がその度に歪む顔が恐怖を与えてくれて最高です。スピード感満載で見せ方も上手なので前のめりになって観てしまいました。
銃撃戦も容赦なくやっていきますし、射撃精度が高くてガッツリ被弾するのもリアルで良いなと思いました。カーテン越しの射撃とかもうカッコ良すぎましたし、炎に包まれながらのショットだったり、隠密行動からの一撃必殺だったりと、女性2人を際立たせるシーンが多くてとても良かったです。
裏切り者を首吊りの状態で待機させ、仕掛けを発動させてさらに宙に浮かすとかいうアトラクション並みのギミックには少年心が疼きました。残酷な事をしているはずなのに、こういうギミックを映画に用いてくれてありがとうと不謹慎ながら思ってしまいました。
エンドロール後のまだまだ続きそうな雰囲気、本国での興行はどうも微妙らしいですが、なんとかして彼女たちの活躍をもっと見れないかなと思ってしまいました。
日本語がどうなるかと思っていましたが、結構な長台詞をサササッと読み切っており、何名かは自然な感じで日本語を喋っていたのはさすが役者だなと思いましたが。まぁ不自然な人はいましたし、日本語の使い方がヘンテコな箇所は結構ありましたが、しっかりと日本人設定を崩さずやり切っていたのは好印象です。
日本語を喋ってる時、大体は聞き取れたので、その部分は字幕を取っ払ってほしかったなと思いました。親切なのはありがたいんですが、情報がスクリーンから二重で襲いかかってくるので、もう少し映像に集中したかったです。
ボルテージ全開のアクションに濃厚なサスペンス、これぞ韓国映画の醍醐味だなというのが詰まった作品でした。日本は相変わらず悪扱いですが、過去を舞台にした作品ならそういう扱いでも仕方ないなと最近は割り切れるようになりました。なんにしろ韓国映画は面白いです。
鑑賞日 11/30
鑑賞時間 19:45〜22:05
座席 C-3
韓国人の日本語の台詞が聞き取れず苦労することは多いけれど、 これは...
韓国人の日本語の台詞が聞き取れず苦労することは多いけれど、
これは字幕があって助かった
それにしても、
もう少し発音指導とかちゃんとしてくれると嬉しい
日本への復讐心MAX
「復讐の記憶」を9月に鑑賞したのに、2023年に同じテーマの内容のこの作品も制作されているという事は、まだまだ根深いんですね。ホテル内のスパイ探し映画だと思っていたら、どんどん壮大な内容になっていき、なかなかド派手な映画でした。
戦争は止めましょう!
前半と後半でガラッと雰囲気が変わる感じに引き込まれる韓国映画。 本年度ベスト級。
観たかった作品が最前列の端っこしか空いてなく鑑賞を断念(ゲゲゲ)。
お気に入りのパク・ソダムさんが出演している本作を鑑賞したけど大正解でゲゲゲに感謝(笑)
とても面白い作品だった!
いきなり日本語や日本人の名前が飛び出してビックリ(笑)
本作の設定した時代背景が良く解らないけどこんな事があったのか?
歴史に疎い自分が恥ずかしい(笑)
韓国のキャストの皆さんが日本語を頑張って喋ってるのに上映館が少な過ぎて申し訳無い感じ。
韓国に潜入している「ユリョン(亡霊)」と言われるスパイを見つけるストーリー。
前半はユリョンと思われる人達をホテルに隔離し、誰がユリョンなのかを探しだして行く展開。
複数いるユリョンだけど序盤で1人は解ってしまう感じ。
思い返せば本作がはユリョン探しがメインでは無かった。
疑われた人達が誰がユリョンなのかを探る心理戦を描いている感じで緊張感があり引き込まれた。
後半、2人のユリョンが誰なのか解ってからはアクション映画に変身(笑)
序盤は控えめだったパク・ソダムさんが覚醒した感じ(笑)
やっぱりカッコ良い!
加えてイ・ハニさんも美しくカッコ良かった!
呆気なく人が殺されるシーンが多目だけど2人のユリョンの相手を思う行動に泣ける。
ラストシーン。
決して良い事では無いけどスッキリ!
中折れ帽をかぶった2人のユリョンがカッコ良かったです( ´∀`)
愛国心とは…
丁度北朝鮮からミサイル発射された時に投稿しています
愛国心を喪失した朝鮮民族と、愛国心と建国(再建)を切望する少数の朝鮮民族との戦い 朝鮮民族の日本に対する根深い恨み辛みも各所に表現され、朝鮮民族の思いが感じ取れる
現在の日本でこんなに愛国心を持った人はいるのだろうか… 私は国から酷い仕打ちを再三受けているので、日本なんか無くなれば良いとすら感じている今日この頃
ま、こんなに借金垂れ流しの国は類がなく、スリランカのように国が破産する日も近いのだろうが…
愛国心に感服した
ちょっと駄目かな。
韓国映画が少し足りなくなっていたので(とはいえ今年も「パーフェクトドライバー」や「別れる決心」などは観ている)楽しみにしていたのだが結構駄目だった。
この監督は「毒戦」の時もちょっともたついた演出をするなという印象があったがかなりひどくなっている。総督府内部のスパイを洗い出すために偽の電報を打ちその電報の報告にあたって関与した人間を容疑者として集めるという趣向なのだが説明はともかく設定を生かさず、心理戦ではなくいきなり格闘や銃撃戦に移るので何がなんだかよくわからない。格闘や銃撃戦についても無駄に長く、脇役はすぐ死ぬのに、主役級の3人はどんなにダメージを受けてもすぐに復活する。「リボルバーリリー」か?
エンターテインメントなんだし荒唐無稽は韓国映画のお約束なので何があっても別に構わないんだけど、荒唐無稽の中に凄みやえぐ味があってそれが説得力やリアリティに繋がるというのが韓国映画の良いところだったと思う。それがなく妙に収まりの良い映画になっていませんか?
アクション監督も駄目。折角パク・ソドムを使っていて途中、スカートの裾を切ってしまうシーンがあるもんだから素足をむきだしたアクションを期待したが全く後ろに繋がっていない。爆撃シーンに頼りきりで韓国映画伝統の肉弾戦のシーンが弱い。繰り返すが「リボルバーリリー」か?
それはそうとユリョンの属する「黒色団」だが要するに闘争手段がテロである組織ということですね。これは史実と合致しないのではないのかな?私の知識では三一独立運動初め朝鮮の対日活動の主体は非暴力とまでいかなくても独立宣言開示や同胞教化などの地下運動だったはず。例えば「マルモイことばあつめ」のような。テロや破壊活動はソビエト共産党の支援を受けた抗日パルチザンや個人の行動(伊藤博文を暗殺した安重根とか)に限られるはず。
テロを標榜する地下組織が堂々と存在した、ましてや最後の暗殺シーンなんかはギャングの抗争みたいなんだけどこういう史実があったと韓国で映画をつくるひとがいい始めていいのかな。韓国においても世代交代に伴って歴史認識のズレが起こっているのかもしれない。というのが正直な感想です。
ハナちゃん🐱
前半フリをこれでもかと撒き、後半アクションてんこ盛りの娯楽活劇!
ユリョン(スパイ)に疑われた5人、韓国の内野聖陽ソル・ギョング、エクストリーム・ジョブのイ・ハニ、パラサイト半地下の家族のパク・ソダム、梨泰院クラスのキム・ドンヒ、ゲスの極み乙女の休日課長(嘘)の激しい攻防戦
韓国人俳優がセリフの殆どを日本語で喋るのだが、多少違和感はあるものの、そんなに抵抗は無く、点数にしたら90点はあげられる🎉(パクチャヌクのお嬢さん の日本語は70点位 オモシロイカライインダケド)
ラストは韓国映画らしく、これでもかと畳み掛けてくるのでモウイイヨ〜と言いたくなるが、面白いのでいいんじゃないでしょうか⁉️
混血の総督府将校の立ち位置が悲しい
日本側にも複雑な家庭環境で育った人がいて、おそらく総督府内部でも色々苛められたのだろう、スピーチの「日鮮同祖、新しい皇国を作ろう」には、それまでの色んな思いがあったのだろうなあ。一方ユリョンが属するのは日鮮同祖くそ食らえの抗日ゲリラだ。おそらく日韓併合と言いながら日本人と朝鮮人とのあいだには深い不信感や猜疑心があり、今でも続いているんだろうなと思う。
パク・ソダムがカッコいい
1933年、日本統治下の京城では、抗日組織・黒色団のスパイ(幽霊・ユリョン)が暗躍していた。警備隊長の高原は、朝鮮総督府内に潜入して総督暗殺を企んでいるユリョンを捕まえるため、崖上のホテルに容疑者たちを集めた。容疑者は、保安情報受信係監督官の村山、暗号記録係のチャギョン、政務総監秘書の佑璃子、暗号解読係長のウノの4人で、暗殺作戦を成功させなければならないユリョンと、自分にかけられた疑いを晴らそうとする者たちの心理合戦と死闘が始まった。誰がユリョンなのか、結末は、という話。
最初からユリョンが誰かはわかっていたのだが、1人じゃなかった、というのがミソで、そこがわかるまでは4人の騙し合いが面白かった。
パク・ソダムのアクションを期待して観に行ったのだが、中盤まで全く素振りもなく、彼女の身体能力凄いのになぁ、って残念に思ってたが、途中から彼女の魅力爆発。カッコよかった。
イ・ハニも綺麗で、たらこ唇がエロかった。
高原役の俳優がもう少し村山並みに日本語が上手ければ違和感がすくなかったとは思った。
パク・ソダム出演作にハズレ無し、って今回も思った。
面白かった。
後半
の展開が面白かったです。前半はユリョンが誰かがわかっていての展開ですが、後半の急展開にビックリします。時代とは言え、日本人も何処かの国のやってる事をやってたのを実感します。
中盤を乗り切れば面白くなる
日本による植民地統治下の朝鮮を舞台にしたスパイもの。今ほど通信手段が発達していない中、仲間との連絡手段はあんな感じの面倒くささだったんだろうなと思ってしまう。
ユリョンとは誰か?という謎解きが中盤のメインテーマになったが、これが集められたホテルの中だけで繰り広げられる。誰もお互いのことを知らないから疑心暗鬼になったり、コイツ!というやつを揺さぶったりしかできないからなんとも地味で単調な印象。これはしんどいなと思いかけていたところで急に話が動き出して、アクションがどんどん増えて派手な展開になっていったから助かった。後半のアクションは、文句も少しあるが総じてよかった。パク・ソダムはアクションもいいな。もっとこんな役をやってほしい。
朝鮮人の血が混じった日本人将校という微妙な役柄が、意外と話を何層にも深めていたのがとても面白い。韓国映画にありがちな日本語の下手な日本人は本作でも健在だったが、他の映画よりは発音がマシだったかな。周りの部下たち(モブ的な役柄)の日本語はあまり気にならなかった。もう少し頑張ればほぼ違和感なくなるはず!がんばれ!韓国映画。
白熱する攻防映画
最初ストーリー把握するのにちょっと時間が要したが中々楽しめた映画だった。毎度だが韓国人の日本語がカタコト過ぎて理解に苦しむ(笑)経費問題や人数問題あると思うが日本人を起用して欲しい。
日本統治設定の韓国映画は色々あり正直ジャンルとしては好みじゃないんだけどこちらは面白かったです。殺りあう場面がたくさんあってスリルあって見応えありました。
不死身の幽霊
1933年日本統治下の京城で、抗日テロ組織黒色団のスパイのユリョン(幽霊)と朝鮮総督府の対峙をみせる話。
新任総督暗殺を企てるユリョンを洗い出すべく断崖のホテルに集められた容疑者とを警備隊のやり取りを見せていくストーリー。
いつの時代だよっ!とツッコミを入れたくなる時代考証のファンタジー感はあるけれど、誰がユリョン?みんなユリョン?ハナちゃん?となって行くドロドロ展開でなかなか面白いし、日本語も役不足の意味間違えちゃったりはしているけれどみんなかなり頑張っている感じ。
最早暗殺?という大騒ぎだし、吊し上げからの炙り出しもシッチャカメッチャカな感じもあるけれどなかなか面白かった。
そこそこ高い知識が求められるところはあるが好印象。
今年390本目(合計1,040本目/今月(2023年11月度)22本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
1930年時代(ただし、後述)の京城(現:ソウル)を舞台にしたスパイもの。
本国の韓国でもっぱら作成されている(日韓合作ではない)ところ、いわゆる「日韓併合」について、どちらかの言い分に極端に偏った描き方になっていない点は好印象です。また、おそらくこの映画は海外進出を想定しているものと思われ、日本語版では字幕の大半(日本人パート)ほかが《これはテスト》のような形になりますが、そこは海外版では他言語に変わるものと思います。
どうしても映画の性質上誰が犯人だのトリックだの書き始めるとネタバレどころの話ではなくなるのでそのあたりは省略で…。あと、一般的な韓国映画と比べると若干長い(140分ほど)ので要注意です。前半が推理もの、後半がアクションものという扱いになると思いますが、明確に分離できるわけではありません。
映画のストーリーそれ自体は架空のものですが、当時の韓国併合時代や日本、朝鮮(ここでは、韓国、北朝鮮を指していう語。以下断らない限り同じ)、中国ロシアほかの「当時の歴史」を知っているかどうかだけでも理解度はかなり上下します(この点、日本では日本史でも世界史でもほとんど扱わないので)。
一方、明確にヘンテコな字幕や、法律系資格持ちの立場からは気になる点も若干あります。
評価としては以下の通りです。ちょっと手厳しいかなぁ…。
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(減点0.3/「役不足」の意味)
・ この語は「日本語としては」誤った用法で用いるほうが一般的になりつつありますが、意味が通らなくなる部分が2か所あります(「一般的な」(誤用の意味での)解釈をしないと意味が通らなくなる)。
(減点なし?/参考/登場人物の一人の「佑璃子」)
・ この「璃」の字ですが、日本で人名として使えるようになった(人名漢字への追加)のは1981年と比較的新しいものです(ただ、1930年~終戦ころの時点でそもそも人名の漢字制限があったのかは微妙?漢字としてあるのならオールありの「無制限」だったという可能性もある。この点調べてもわからず)
(減点なし?/参考/「朝鮮が滅んで10年…」)
李氏朝鮮が倒れた後、「大韓帝国」という国があった(1897~1910)もので、それを指しているものと思います(1910に10を足すと1920になる。ただし、この映画は先述した通り1930年が舞台で、計算が実は合わない)。
※ 「大韓帝国」を李氏朝鮮の一つとみなす立場もあります(その場合、李氏朝鮮の滅亡を1910年に取ることになる)。また、「大韓帝国」は現在の韓国(正式名称は大韓民国)と紛らわしいため、あえて李氏朝鮮の延長と考えてあえて使わないこともあります。
※ 「大韓帝国」は現在の朝鮮半島全体を国土に持っていたのに対して、今の韓国(大韓民国)はいわば「南朝鮮」にあたるため(現在の北朝鮮との地理的な比較であえて使用したもの)、そもそも「母体も異なる」概念です(ただし、日本では一般に北朝鮮寄りの歴史を習う機会がないため、このことは度外視されることが普通)。
(減点なし?/参考/当時の日本では、日本人が韓国語を流暢に話すことができたか?)
※ 「韓国語」は便宜上使用する名称。以下すべて同じ。
ここが実は微妙で、映画内ではかなり流暢に話している部分もありますが、歴史上微妙な部分があります。
つまり、朝鮮総督府による1930年に「諺文綴字法」、1933年に「朝鮮語綴字法統一案」が定められるなど、ハングル表記は混乱していた時代があるのは史実上事実であるため、いわゆる「国語」が何度も変わるという歴史があったため、「何が正しい表記なのか」すらまともに決まらず国語辞典(ここでいう「国語」は韓国語を指す)も混乱した時期もあり、日韓は確かに文法体系も似るし、「現在においては」オンライン学習等の環境がそろい「学習しやすい言語」にはなりましたが当時は当然そのような技術がなく、日本人が「正しい」表記による「正しい」韓国語を当時話せていたのかはかなり微妙です(統治していた日本人向けの「ハングル表記を日本語表記に合わせる場合の表記対応表」もあり、それらが何度も変わった。日本人の読解のために、ハングルに無理やり濁音や半濁音をつけたような謎の文字まで(読解のために)現れて大混乱をきたした)。
なお、このことは映画内では一切出てこない(あたかも現代韓国語がそのままあるかのような状態)のも、現地では「国語」扱いなのでしょうが、ここは明確に追加の字幕が必要だったのではなかろうか、と思えます。
※ この点は、どうしても外国人問題を扱う行政書士は気にするところで、特に大阪のように当事者が多く住む地域の場合、上記の事柄も「わずか90年ほど前」に過ぎないため、「当時の書き方(文法)による文書」なども登場するからです(ただし、一般には必ずしも日本の行政書士の資格持ちが韓国語のこうしたことに精通しているとは限らないので、表記を見極めて翻訳依頼をかけるということになります(この時代と現在ではハングル表記が異なり、「消えた母音・子音」もいくつかあるため、それらの有無である程度判断が可能です)。
惜しい
後半のアクション展開は、想定外の萌ぇもあり、実に良い。事前に期待していたものとは違うけれども。
特に、「パラサイト」のパク・ソダムが半ばでガラッと味変してめちゃくちゃキュンキュン来る。たまらん。
イ・ハニも「エクストリーム・ジョブ」とは違って終始格好いい。
いっぽう事前情報から想定していた前半の諜報戦(尋問戦?)は、人選した理由も達成条件も曖昧なため、なにをやってるのかピンとこずじまいでちょっと退屈…
ソル・ギョングのまさかの役回りとか、終始スタイリッシュな画面造りとか、良い点は多々あったのだが…
登場人物がこれほど日本語を喋り続けるのも冒険だったろうなとは思うものの、もうちょっとコンセプトを整理すべきだったのでは?思った。
惜しい…
日本人表現の粗さ
美男美女たちの"アクションもの"として、カッコよさは素晴らしいものの。
考証の足りなさというか、日本人表現の粗さみたいなのが目立ちました。
冒頭、ソウルで流れる日本語のラジオニュース番組の口調が、現代の口語調なところから始まり。
カタコトの日本語を話す韓国人の外見の日本軍人のリアリティのなさ……イケメン俳優重視で、あまり上手くない日本語しか喋れない人物を配したあたりでイラっと。
その辺に気を取られ、物語に没入できなかった故なのか、心理戦というほど高尚でなく、暴力を含めた脅しと騙しでしかないじゃないこれ?という印象しか持てませんでした。
まぁ、邦画で日本人の演じるなんちゃって外国人も、海外の人から見たら失笑モノなのかもしれないんですけどね。(除く:阿部寛の古代ローマ人と、竹中直人のインチキドイツ人)
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