ダム・マネー ウォール街を狙え!のレビュー・感想・評価
全16件を表示
シンプルに題材が面白い
こんなことがあったと知らなかったが、株の闇の部分とそこに関するドラマが面白かった。
頭のいい投資家たちがしょうもないことで振り回されているのが爽快。好きな会社だから投資をするっていう価値観いいね。
貧者の小口投資家を侮るな‼️
株式投資についてはほとんど無知なので的外れれなレビューに
なるかも知れません。お許し下さい。
この映画はYouTubeでオススメ銘柄を動画配信している
キース・ギル(ポール・ダノ)が、巻き起こした?
巻き込まれた?!?!
2021年〜2022年の「ゲーム・ストップ株騒動」を描いた実話です。
キースは赤いハチマキに猫シャツを着て、酒のグラス片手に
「ゲーム・ストップ社=店舗でゲームソフトを売る会社」を薦めます。
キースはこの会社が好きで、ゲームソフトを店舗で買う客も25%居て、
不当に安く叩かれていて過小評価されているから、
フォロワーに「ゲーム・ストップ社株」を推奨する。
ローリング・キティ(キース)の魅力もあり多くの小口の客が
「ゲームストップ株」をスマホから売買して、
株価は鰻登り瞬く間に100倍以上に跳ね上がる。
それを見ていて、ヘッジファンドの横槍が入る。
❶キースの配信をストップさせる、
❷ゲーム・ストップ株の売買を中止させる。
その結果パニックに陥った個人投資家は、慌てて株を売ったため、
20分の1に下がってしまった。
さらに追い討ちを掛けるように、公聴会が開かれて、
キースは
★フォロワーを煽って不当に株価を釣り上げたのでは?
と、調べられることになる。
この辺り、2004年に起きた堀江貴文氏の会社
【ライブドア事件】を思い浮かべました。
真相は分からないのですが、《出るクギは打たれる》
堀江貴文氏は当時、時代の寵児ともてはやされ、選挙に出馬したり
目立ちすぎていました。
粉飾決算や不正がそれほど目に余るものかは知りませんが、有罪となり
堀江は実刑判決を受けた。
損をしたのは株を買った多くの個人投資家でした。
お金がただの紙切れに変わったのです。
この映画のキースは公聴会で意見を求められて、
❶行き過ぎた《空売り》の罪を訴え、是正を促している。
株取引が大金持ちやヘッジファンドの、大口投資による
大量な利益を生み出す【打ち出の小槌】になり、
庶民は結局はツケを払わされる。
公聴会の翌日からキースは「ゲーム・ストップ株」を買い足して、
株価は持ち直す。
キース・ギルの人柄が好ましくて、プア・マネーを使って投資を
楽しむ人々に利益をもたらされたのは、良かったです。
この事件からヘッジファンドもダム・マネーが怖くて、
空売りを控えるようになったとか。
マネーゲームというより、「ゲーム・ストップ社」を
愛した男が、みんなを巻きこんで、お祭り騒ぎを
楽しんだ。
そんな後味の映画でした。
【”ウォール街の強欲な投資家達VS真面目な経済弱者の小口投資家達”実に面白く爽快な実録マネーゲームを描いた作品。小口投資家を勇気づけた平凡な会社員の台詞が沁みる作品でもある。】
ー 金融マーケットを描いた作品としては「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を直ぐに思い出すが、今作も可なり面白かった作品である。
何よりも、不労所得で巨額の金を稼いでいた数々のビリオネイヤーたちが、一人の会社員がSNSで言い出した事に共鳴した経済弱者の小口投資家達にけちょんけちょんにヤラレル様や、小口投資家達もどんどん上がる株価に”今売れば、大金持ち‼”と言う気持ちに揺れながらも、株をキープする姿が絶妙に描かれているからである。
今作は、ご存じの通りコロナ禍の際に、実際にアメリカで起きた実話がベースであるだけに、尚更爽快なのである。-
■倒産間際のゲームソフト会社「ゲームストップ」の株を買い、その価値を動画配信で訴える平凡な会社員キース(ポール・ダノ)。
一方、富裕層を対象としたヘッジファンドは「ゲームストップ」株を空売りして儲けようとしていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作は、弱小株を空売りして儲けようとしていた富裕層と、キースに同調した経済的弱者の個人投資家達の姿が、何処か切なくも面白く描かれている。
・最安値だった「ゲームストップ」の株価がドンドン上がる事で、ヘッジファンドの連中は毎日巨額の損失を出す一方、個人投資家達は保有株の価格が爆上がりする中で、”売りたい・・。””けれど、売れば株価が下がって、自分だけが儲けて良いのか?”と言う問いの中、煩悶する姿が何とも切実である。
あ、ヘッジファンドの連中はドンドン損をして良し!!
■そんな中、キースは含み益がトンデモナイ額、2300万ドルになっても株を売らない。自分が売れば、小口投資家達も一斉に売る事が分かっているからである。
・そんな中、運営サイトが凍結され、小口投資家達に動揺が走り、到頭大口投資家達とキースは公聴会に召喚されてしまう。
<だが、公聴会で大口投資家達の嘘が次々にバレる中、キースが言う言葉が実に沁みる。序でにキースの奥さんを演じたシャイリーン・ウッドリーの夫を支援する賢婦人振りが素晴しい。
今作は、株を扱う際の最低限の知識が有れば、とても面白く爽快な作品である。
尚、私は株で儲ける事は虚業であると学生時代から思っているので、株には手を出さない。証券会社の方々、申し訳ない。
だが、自社株は多数保有しており、含み資産は相当あるのだが(イタタ、石を投げないで下さい!)、売る気は一切ない。
自分が勤めている会社を愛する者は、皆そうじゃないかなあ。
株なんて、価格が大暴落したら只の紙切れである事は、皆リーマンショックで知っているんじゃないのかな?>
ウォール街にカウンターパンチをくらわせろ!
本作はアメリカの「ゲームストップ株騒動」の映画化したもの
個人的には「ゲームストップ株騒動はネット記事で見たが
その背景に「ローリングキティ」というインフルエンサーが
いるというのはまったく知らなかった
本作は2021年ごろの出来事で
まだ、アメリカがコロナ禍のまっただなかにあって
マスクをつけている人も多いし、さらには街中に人が少なくなっている状況だった。
「ローリングキティ」ことキースギルは
ゲームストップ株が上昇すると思って投資をしていたが
ヘッジファンドに空売りされて危ないということを訴えている
ゲームストップ株を買った人たちは
「儲けてやろう」というよりも
「ヘッジファンドに一発くらわす」という意識が強い
コロナ禍も相まって、庶民が爆発している
日本は政府がコロナ禍でオリンピックまでして平気なのに・・・
ゲームストップ株が順調に上昇していくなかで
レディットのスレッドが閉鎖
さらに株取引アプリのロビンフッドで
ゲームストップ株が買えなくなるという異例の事態が起こった
それによって、投資家はパニックになり
関係者たちが公聴会に呼ばれ
キースギルはゲームストップ騒動について証言をするところがクライマックスとなる
本作ではメルビルキャピタルは閉鎖されたが
「ゲームストップ株を勝ってヘッジファンドを倒した」というのとは
ちょっと違う終わり方になっている
余談だがパンフレットを読んでみると
作家・投資家の藤沢数希がゲームストップ騒動で
空売りを仕掛けてやられたと書いていてびっくりした
エンタメとしては面白い
説明責任を果たす際に弱者を演じることや、Web会議の後ろに映りこむもので自分をキャラ付けしようとすること、個人配信のチャット欄荒らしの犯人が実生活の知り合いであることなど、あるあるネタがやや誇張されて面白おかしく描かれている。主要人物が初登場するときに名前と共にその保有資産を表示するといった演出も、その人物の現状を表す非常に上手い手法だと思う。全体を通して優れた演出が多く、観終わった後の満足度は高い。
一方で、題材となった出来事の描き方には賛同できない。株価は企業価値に従って変動するべきであり、ヘッジファンドの空売りによる株価下落を不当な値動きとするならば、ロビンフッダーによる株価のつり上げもフェアなものとは言えない。にも関わらず主人公サイドを善、ヘッジファンドを悪と印象づけるような描き方にはやや悪意を感じる。
意外と淡々とした映画
ANA機内で鑑賞。あらすじを読むと派手な展開・演出を想像していたが、主人公・奥さん、その他の個人投資家を含め淡々としている。各々ネットの投資情報を通じてしか触れ合わない。大口投資家の空売りに個人投資家が対応していく話。最後の幕切れ、各々の結果とかも淡々としていてよい。
そこまで痛快では無いが痛快映画
コロナ渦にアメリカで起きた実話の再現映画、大金持ちの投資家が仕掛けた株の空売りによる大儲けに、自分の好きなゲーム屋さんが食い物にされ倒産させられることに憤り、投資系YouTubeチャンネルで視聴者に呼びかけ、多くの貧乏人と大金持ちが投資で戦うチキンゲームを画いた痛快映画。一人として知る俳優さんは出ていませんでしたが、想像していた以上に貧乏人側金持ち側のエピソードが画かれていて楽しく最後まで観ることが出来ました、もう少し盛り上がるエピソードが有れば★4個でも良かったんですがあと少し足りませんでした、しかしおもしろい映画出ることに変わりは無いので、ぜひ機会があれば見て見てください。
団結力なんですかねえ
実際にあった話。
空売りで儲けるヘッジファンドに個人投資家が団結して対抗した奇跡の話。
赤いハチマキにネコのシャツ着たYouTuber(しかもポール・ダノ)を信じて、ジリ貧の店舗型ゲームチェーン店の株にあなたはなけなしのお金を託せる?
コロナ禍だから成立したゲーム好きのワカモノと庶民の団結力だと思う。すっとぼけたポール・ダノの好きな会社だから~ 愛だね愛。それに便乗して儲けたヘッジファンドももちろんいたんだろうけど。
これにこりて、機関投資家やヘッジファンドの85%が個人投資家のSNS動向に注意して空売りに慎重になったらしい。
気になったので、ゲオの株価調べてみたら、コロナ明けにやっぱり下がってた。しかも、この3月で株主優待廃止になってた。2nd STREETっていう高級リサイクル屋はゲオグループなのを知った。D証券のSさんから会ってご相談があると電話があった。大損こいてるから嫌な気しかしないので、1時間後に映画予約したから手短にしてねと釘を刺した。なんていう映画ですかって聞くから、ダム·マネーっていう株の話よって言ってやった。Sさんちゃんと調べたかねぇ。こっちは思いっきり皮肉を込めたつもりなんだけど、わかったかねぇ?
ポール・ダノにセス・ローゲンにバービーのアメリカ・フェレーラ。
下ネタちょろちょろあったけど忘れちゃった。学生たちが人のパンツの中に1分間手を突っ込む王様ゲームやってたのは覚えてる。あれいいねぇ。
レバーとナスを炒めたレバナスでよくね?
家族でスマホを回して株価を見て全員が「売れ」とか言ってる場面がある。金融リテラシーを持つ人の割合が多いアメリカらしい場面だと思った。
主人公が公聴会に呼ばれた理由がよく分からなかった。SNSで大衆を過度にあおって扇動した疑いがあるみたいなことだったように思う。ニュースなどで世間が注目しただけで、特に市場が混乱したわけでもなく、ハゲ鷹ヘッジファンドが困っただけだったから、主人公は法的に特に問題がないような気がするがよく分からん。
にiさ使わずツミレバ中。有りえんでしょ
ところで「割合」は、多い、大きい、高い、のどれが正しいのだう?意味は通じるだろうから、まあイイか。
いくらなんでも適正株価というものがある
金融界の支配層を一般市民が一泡吹かせるというテーマは賛成する。
でもね、株価には適正値というものがあり、これは上がり過ぎ。株価上昇中に追加購入するところなんか、バブルの匂い満々。
実店舗網を活用したビジネスモデルへの変革が、株価下支えの本命だったのでは?
とはいえ、借金を返したり、それなりの財産形成できて良かった。歯の矯正はやっておくべきでしょう。
駄作ではないが印象には残らない
う〜ん、これはなかなかレビューが難しい。
個人的には本作での笑いは肌に合うものだったし、株の知識が全くない自分でもなんとか内容についていけた。ただ、印象に残る場面やセリフ、登場人物は特にいない。極端に名作、もしくは駄作だといろいろ書けるのだが、こういう特徴のない作品はレビューしづらい。ということで申し訳ないが短評となる。
庶民が富豪たちをギャフンと言わせる構図は、見ていて爽快なものがあった。その影響が現在に至るまで続いているのは、とても面白いことだと思う。
ただ全体的にサクサク進みすぎたと思う。途中主人公が追い込まれていく展開になるのだが、全然緊迫感がなく、そのピンチもあっという間に終わった印象だった。テンポの良さ重視の脚本なのだろうが、もう少しスリリングな株の世界を見せてもよかったと思う。
あと、緊迫感がないといえば、主人公の家にマスコミが押し寄せている場面も、あんなに前の道広いのに記者の数が少ないし、ドアの前まで押しかけないし、もう少し緊迫感が欲しかった。門を開けるつもりなのかと思うほど押し寄せてくる日本のマスコミとは、もしかしたら違うのかもしれないが…
気楽に映画を観たい!という人には、丁度いい作品かもしれない。
ス
カッとした! ラストはちょっと泣きそう。こんな結末なら金儲け映画も悪くない。
コロナ禍中の描写もしっくり来た。やっぱり最後は家族の絆、アメリカだなぁ。所々で出て来る「ロードオブ・・」とか「ブレイブハート」の映像も何か笑えた。
“何か企む表情”ポール・ダノには今後も期待大。
スカッとまでには至らずだったが面白かった。
個人投資家が集団になって巨大ヘッジファンドを打ち負かした実話の映画化。
空売りの仕組みなどある程度証券取引についての知識がないと面白みは半減すると思う。
GAME STOP社の株をyoutube で個人投資家達に推奨した本作の主人公ロアリング・キティことキース・ギルは純粋に株価が過小評価されていると分析したためと言っているが(コロナ禍でゲーム関連株が上がるなど)、空売り比率が高い株式を狙い撃ちし大手ヘッジファンドの鼻を明かそうと相場を操縦した可能性は非常に高いと思ってる。
そもそも自身をアマチュア投資家と名乗りながら、実は証券業の免許を取得しているれっきとしたプロと言うこともあり、操作は意図的に行われたものだと考える方が自然だと思う。
一方で株取引アプリのロビンフッドは個人投資家たちの取引を休止させ、裏取引でヘッジファンドを救済しようとしたのも明白だが、下院金融委員の公聴会では結局誰も罪に問われずで証券取引の闇やヤバさを改めて思い知った。
終盤関係者の実際の映像が出たが、キース・ギル本人はポール・ダノよりも全然ハンサムで驚いたが、本人の方が野心を感じさせる風貌でポール・ダノの正直で人の良さげな雰囲気は全くなかったのは興味深かった。
兄弟役のピート・デビッドソンは宅配のマックを平気で食べちゃうようなろくでなしを面白く演じていたが、最後二人で全裸でトラックを走るシーンは見てる方も気持ち良くなった。
ポルシェをプレゼントって大谷の先を行ってるw。
ヘッジファンド側が公聴会に備えて事前にコンサルにシナリオや配信場所の指導を受けるのはリチャード・ギアの「キングの報酬」を思い出した。
アリの集団がゾウを倒すみたいにスカッとするが、そのままに受け取れない部分も多く、少しモヤモヤが残る内容ではあったが、総じて面白い映画だった。
けっこう面白い
これまで投資を描いた映画は何本か見ているが、絵面がたいへんつまらない。この映画も椅子に座ってパソコンやスマホばかり見ている場面ばかりなのだろうとあまり期待せずに見る。パソコンやスマホの場面が多いわりに、なかなかムネアツなお話で感動してしまい、すごくいい。奥さんが一切の迷いなくすごく応援していて、素晴らしい奥さんでいいな。
主人公がランニングをしている割にそんな体型に見えない。短距離ランナーだからか。
踏み上げた瞬間の火柱を保有した状態で見ていたら失禁してしまうと思うよ
2024.2.2 字幕 TOHOシネマズ二条
2023年のアメリカ映画
原作はベン・メズリックの『The Antisocial Network(2021年)』
実際に起こった「ゲームストップ株の空売り事件」の内幕を描いた金融映画
監督はグレイグ・ギレズビー
脚本はローレン・シェイカー&レベッカ・アンジェロ
原題は『Dumb Money』で「愚かな投資」という意味
物語の舞台は、アメリカ各地
2020年のコロナ禍の冬頃を起点として、ヘッジファンドの空売りが発覚し、それが踏み上げを喰らった時期を描き、さらにプラットフォームの閉鎖、株取引に関する不正などが疑われて、アメリカ下院議員で問題視される様子を描いていく
フロリダ州マイアミにて、ある物件の内観をしていた投資会社メルビン・キャピタルの創業者ゲイブ・プロトキン(セス・ローゲン)は、コネチカット州グリニッジにいるポイント72のCEOかつ友人のスティーブ・コーエン(ビンセント・ドノフリオ)からある一報を受ける
それはコロナ禍の業績悪化につけ込んで空売り(ショート)をしていた「ゲームストップ株」が高騰しているというもので、何者かが株を買い集めて、損失が膨らんでいるというものだった
ゲイブはフロリダにいるシタデルLLCのオーナーであるケネス・グリフィン(ニック・オファーマン)に泣きつき、資金援助を受けることになった
彼はその金でさらに空売りを仕掛けるものの、株は何者かに買われ続けていて、さらに損失が膨張しつつあったのである
その株を購入していたのは、保険会社マスミューキュアルの金融アナリストであるキース・ギル(ポール・ダノ)で、彼はプラットフォーム・レディットにて「ローリング・キャッツ」というハンドルネームで、金融解説の動画をアップロードしていた
また、彼は購入した株式を公開し、その損益は誰でも見られるものになっていて、彼の理論を正しいと思った個人投資家が、こぞってゲームストップの株を買っていたのである
その中には、生活の質が上がらずに悩んでいる看護師のジェニー(アメリカ・フェレーラ)や、ゲームストップ社の販売店のアルバイト・マルコス(アンソニー・ラモス)、テキサス大学の学生リリ(Myha‘la)もいた
リリが投資をしていることを知った友人のハーモニー(タリア・ライダー)なども加わり、ゴミ株同然だったゲームストップの株は鰻上りに上昇していくのである
その後、株価は踏み上げ(信用取引の買い戻しを巻き込んで上昇する相場のこと)にて一気に上昇し、メルビル・キャピタルの負債が日に日に増してくる
そんな折、レディット(サブレディットのWSB)が閉鎖され、さらに個人投資家が使用していた株式プラットフォーム「ロビンフッド」では、ゲームストップ社の株が「売り以外不可」という状況になってしまう
それによる狼狽売りが起きて株価は乱高下し、投資規制を行なったロビンフッドへの非難が集中してしまう
そして、それを問題視した下院議員による公聴会が行われ、キースたちはオンラインにて意見陳述を行うことになったのである
ラストでは、実際に行われたオンライン公聴会の模様が合成され、そこで何が語られたかが描かれていく
現時点では「係争中」のようだが、ロビンフッドは株式操作の疑いで告訴されまくっていて、ケネス・グリフィンと操作前日に会っていたというきな臭い証拠まで飛び出している
訴訟がどうなるかは不明瞭だが、公開株を超えた140%の空売りが発生しているという状況がさらに踏み上げによるジャンプアップを支持した要因になっている
映画では個人投資家のみが参戦しているように描かれているが、実際にはメルビン・キャピタルの空売り額に匹敵するだけのヘッジファンドの流入があった
個人のSNS発信がヘッジファンドを動かした格好になっていて、そこで個人投資家だけを梯子から外したロビンフッドは糾弾されて然るべき存在であると思う
映画は、ある程度株式売買の知識は必要で、空売りと踏み上げがわからないと何が起こっているかはわからないと思う
とは言え、ヘッジファンドがめっちゃ損しているというのはわかるので、その顔面蒼白ぶりと鬼嫁(Olivia Thirlby)の形相を堪能できればOKなのかもしれません
いずれにせよ、個人的には株式売買も普通にするし、ヘッジファンド関連の映画はたくさん見てきたので知識に困ることはなかった
それよりも、SNSで拡散される動画の方が面白そうだなと感じ、キースは読ませる文章を書いていたことの方が感銘だった
株式操作によって利益を得ているヘッジファンドが個人発の発信で打ち負かされるという異例の事態であるが、参加したかったというのが率直な感想である
全16件を表示