ダム・マネー ウォール街を狙え!のレビュー・感想・評価
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全裸で走り抜け!
ポール・ダノ最高 アドレナリンがドパー!
パンデミック真っ只中の私達を私達はもう忘れてるんではないか?と自問自答した。マスクして!COVIDで家族を亡くした人達。学校はオンライン授業。学校も会社も町も人がいなくてガラガラ。エッセンシャル・ワーカーに感謝しましょう、言葉だけ?シングル・マザー/ファーザーへの対応は良かったのか?自転車で食べ物を運んでくれる人達、色んなものを運ぶトラック運転手への感謝を忘れてないか?会議も公聴会もオンライン。
キース=キティに賛同し応援する小口の個人投資家は、多額の学費奨学金ローンを抱えている学生たち、子どもの歯の矯正にもローン支払いにもお金がかかるシングル・マザーの看護師(パンデミックの特別手当てなんて雀の涙)、就職氷河期にぶち当たってしまった若い人達、潰れそうな町の個人営業店で働く店員達。千差万別、いろいろ!共通項は金持ちでない普通の人達。
そしてテニスしてワインセラーもってプライベート・ジェットで移動してやたら大きな窓が多くて海が見える大豪邸に住んでいるのは白人男性で少し年配。個々の特徴はあんまり見えてこない。
キティの詳細で正確な情報と目的に共感し信頼してSellを押さずにBuyを押す、多額の収入が見込めるのに。持ち続けることが大事。それで株式市場が本来の健全さを取り戻す事ができる。音楽もよかったし家族の物語、友達との友情物語でもあった。
ウォール街にカウンターパンチをくらわせろ!
本作はアメリカの「ゲームストップ株騒動」の映画化したもの
個人的には「ゲームストップ株騒動はネット記事で見たが
その背景に「ローリングキティ」というインフルエンサーが
いるというのはまったく知らなかった
本作は2021年ごろの出来事で
まだ、アメリカがコロナ禍のまっただなかにあって
マスクをつけている人も多いし、さらには街中に人が少なくなっている状況だった。
「ローリングキティ」ことキースギルは
ゲームストップ株が上昇すると思って投資をしていたが
ヘッジファンドに空売りされて危ないということを訴えている
ゲームストップ株を買った人たちは
「儲けてやろう」というよりも
「ヘッジファンドに一発くらわす」という意識が強い
コロナ禍も相まって、庶民が爆発している
日本は政府がコロナ禍でオリンピックまでして平気なのに・・・
ゲームストップ株が順調に上昇していくなかで
レディットのスレッドが閉鎖
さらに株取引アプリのロビンフッドで
ゲームストップ株が買えなくなるという異例の事態が起こった
それによって、投資家はパニックになり
関係者たちが公聴会に呼ばれ
キースギルはゲームストップ騒動について証言をするところがクライマックスとなる
本作ではメルビルキャピタルは閉鎖されたが
「ゲームストップ株を勝ってヘッジファンドを倒した」というのとは
ちょっと違う終わり方になっている
余談だがパンフレットを読んでみると
作家・投資家の藤沢数希がゲームストップ騒動で
空売りを仕掛けてやられたと書いていてびっくりした
マネー映画というよりも、家族愛を描いた映画!
コミカル×シリアスをうまく混ぜあわせ、絶妙なバランスでつくりあげられた作品だと思います。
主人公家族(夫婦、弟、両親、そして亡くなっている姉)の愛情を描きながら
女子大生の2人、看護師、ゲーム店店員など、群像劇的な要素も入れていて
実に人間ドラマとして面白かったです。
事実をベースにしたドラマということで、
マネーを中心に取り上げられている映画だろうという先入観がありましたが
それは話の軸に過ぎず、描いているのは家族愛だなと思いました。
それから主人公のYouTubeをきっかけに、主人公をフォロー(YouTubeのみならず実際も)する
フォロワーがいることも、主人公の人間性をあらわしていますね。
特にラストでの弟へのプレゼントは実にニクい。
私も感激しました。
それにしても、コロナ禍中の出来事を描いた作品はさほど見受けられませんが、
本作はマスクへの言及等、コロナ禍を意識するつくりになっていますし、
加えて、マネーの動きがすべてスマホやパソコンの“数字”でしかないのが、
世界は変わったな〜と感じました。
宮崎は今でも映画のチケットは「現金可」の販売機利用が圧倒的に多いです。
これはエリアによって異なるのでしょうね。
というわけで、実に良くできている作品ですが、
マイナーなのでなかなか集客は難しいだろうなと思います。
そこが残念ですが、多くの方に観ていただきたいです。
大富豪vs個人投資家
社会現象を巻き起こしたゲームストア株騒動の実話を映画化した物語。空売りする大富豪に挑む個人投資家たちの争いをユーモアたっぷりに描いている。なかなか興味深いストーリーで今後も同じようなに一攫千金出来るチャンスが起こる可能性があるのではないでしょうか。
2024-54
私にとっては、ポール・ダノ観るための映画だった。 登場人物にリザル...
俺はちょっと・・・。
資本市場の民主化運動!?主役はロビンフッターのガチホ勢!!
2021年にアメリカの資本市場を揺るがした「ゲーム・ストップ株騒動」をめぐる人間模様をコミカルに描いたヒューマンドラマ。
サラリーマンの同士にも絶対にお勧めだし、自分のつたない知識でも十分に楽しめる分かりやすい内容でした!それに何より、本作の本筋は良質な人間ドラマだからね。
公式サイトの監督のコメントを読めば、どうして小口投資家(若者達)の人間ドラマをここまでつぶさに描けたのか、その理由が分かります。(当時24歳で監督と同居していた息子も、作中のロビンフッターよろしく、ゲームストップ株のガチホ勢だったそうな!そら当事者感も出るわなw )
個人的に気になったのは、主人公のローリング・キティはゲーム・ストップ社に何らかの思い入れがあってこの株を買い支えていたのか?あるいは、あくまで自分の投資手法(ショートスクイズ)を体現するための道具に過ぎなかったのか?映画を観た感想としては、あくまで後者だったのではないだろうか。
一方で、スマホやソーシャルネットワークの発展、さらにロビンフッドのような画期的な投資アプリの登場など(さらに幾つかきっかけとなる規制緩和などもあったのだろう)を契機に、資本市場が一気に一般の若者にも解放されたことで、「民衆の力でウォール街をぶっ倒そう!」といった、これまでであれば非現実的だったスローガンが、徐々に顕在化してきたのだと思う。SNSを媒介としている点からも、資本市場の「アラブの春」とも言えるのではないだろうか。
それから、ロビンフッターの若者達は、ちょうど親がリーマンショックの煽りを受けて苦労をした世代。また、作中の当時は、コロナ禍の閉塞感や社会不安などが蔓延していた。それらが渾然一体となった結果、潜在的にあったヘッジファンドを含む超富裕層に対する不満が大爆発して、強固なガチホ勢を生み出していったのだという、社会構造的な背景が裏にあった点については見逃せないところだ。
因みにロビンフッドの社長も、リーマンショック後に起きたOccupy Wall Street(ウォールストリートを占拠しろ)運動に感化されて、資本市場の民主化を目指して同社を設立したのだとか。
一方で、小口投資家の取引き手数料を無償化する一方、主なロビンフッド社の収入源は高頻度取引先からのリベートとなっており、それら大口取引先である機関投資家やヘッジファンドに頭が上がらない関係性は、ゲームストップ騒動において、小口投資家のみを対象に、勝手に取引きを停止すると言った「反則技」を使わせるだけの圧力となって返ってきた点において、とても皮肉な事実だなと思う。
最後に、本作のポール・ダノはバルサ時代のリオネル・メッシにめちゃくちゃ似てますよねw メッシなら、投資などせんでもお金持ちなのに…と雑念を抱きながら本作を鑑賞してしまいました。
株価ってなんやろね(2024年4作目)
株、こわー!
いや、人ってこわー。
いやいや、お金ってこわー!なのか??
下層と上層、という構造なんだろうけど、なんなんだろうね。無いものに価値をつける。無いもので価値が決まる。
日経平均株価好調ですけど、本当に??
結局はお金もってる人のお遊び。
怖い世の中だ。誰が勝ち逃げするのか逃げ遅れるのか1寸先は闇ですな。
株知識なくても楽しくて爽快!
2020〜2021年という、めちゃくちゃ最近の金融マーケットで実際に起きた騒動を描いた作品。株知識ゼロでも面白かったー!
ネコTシャツのサエナイ男・ローリングキティが、知恵と話術で小口投資家の心を掴み、空売りで儲ける大富豪たちに一泡吹かせる様がカッコ良い。SNSを通してローリングキティに共感する“ダムマネー投資家”が描かれることで、ローリングキティの影響力がどんどん大きくなっていくことや、このゲームストップ株騒動で何が起きるのか、誰にどんな利益や損失がもたらされるのかがとても分かりやすく、最後まで置いていかれることなく楽しめました。
ウォール街のエリートセレブに食い物にされてきた個人投資家が団結して意地を見せる様は熱くて爽快!
ポール・ダノ演じるキースのなんとも言えないイイヤツ感というか親近感というか。彼と家族の関係も素敵で、空気感がとても好きな作品でした。
この騒動自体知らなかったので勉強になりましたし観て良かったです!
コロナ禍のアメリカの株の話
まだ保有中
エンタメとしては面白い
説明責任を果たす際に弱者を演じることや、Web会議の後ろに映りこむもので自分をキャラ付けしようとすること、個人配信のチャット欄荒らしの犯人が実生活の知り合いであることなど、あるあるネタがやや誇張されて面白おかしく描かれている。主要人物が初登場するときに名前と共にその保有資産を表示するといった演出も、その人物の現状を表す非常に上手い手法だと思う。全体を通して優れた演出が多く、観終わった後の満足度は高い。
一方で、題材となった出来事の描き方には賛同できない。株価は企業価値に従って変動するべきであり、ヘッジファンドの空売りによる株価下落を不当な値動きとするならば、ロビンフッダーによる株価のつり上げもフェアなものとは言えない。にも関わらず主人公サイドを善、ヘッジファンドを悪と印象づけるような描き方にはやや悪意を感じる。
その数字、本当に正しい?
2020年、コロナ禍で実際に起きた「ゲームストップ株騒動」と呼ばれる前代未聞の金融事件を、見る度に顔が変わって見える俳優ことポール・ダノを主演に迎え、「クルエラ」のクレイグ・ギレスピーにより映画化。公開終了ギリギリだったけど、見れてよかった。たまにはこういう映画見たくなるよねぇ。
投資の知識はまるで無いため仕組みや専門用語を理解するのは大変だったけど、ストーリー自体はコミカルに描いているため分かりやすく、テンポも非常にいいので、楽しく学べるいい教材映画だった。コメディになりすぎず、真面目になりすぎず。バランスが絶妙でとても見やすい。流行りのミームは世界共通なんだってことを知って、笑えたし、ネットの力って凄いなぁってこんなところで思った笑
ゲームストップ側が全く描かれていないから、偏りのあるようにも思っちゃうけど、投資をする人々の底知れぬ熱量には元気が貰える。どうしても万人受けするような作品ではなく、淡々と物語が展開されているから、説明口調な映画と言われればそう。いい意味でも悪い意味でも教科書っぽい作品で、本当の話だからやり過ぎるのも良くないとは思うけど、もっと映画的な演出は欲しかったかな。
投資をする人は一握りな日本に対して、アメリカでは若者でも知識豊富で、しかもSNSやネットを使って簡単にやって見せてるんだからすごい。日本ではこういう騒動が起こることまず無いだろうな〜。もっと人物描写細かくしても良かったように思えるけど、若者をナメるな!富裕層にそう訴えかけるように、次々と株を買っていく彼らを見て、負けてられないなと勇気づけられた。
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