「軽めのコメディ。でもテーマは深い。」ダム・マネー ウォール街を狙え! みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
軽めのコメディ。でもテーマは深い。
「ゲームストップ株騒動」はチラッと聞いたことがある程度の予備知識で見た。
コロナ禍真っ只中だからこその騒動だったのかも。
コロナ給付金で投資したり、在宅中SNSと投資にかじりついたり、庶民が苦しんでる中、金持ち投資家が庶民を食い物にしてることへの怒りが噴出したり…とか。
それにしても、「実話の映像化」に日本人は消極的だなあ、と思わせる作品。
本作の舞台はほんの2〜3年前、関係者のほとんどは存命だろう。
日本人あるあるの発想では「迷惑がかかる」「クレームが入る」「事実を捻じ曲げてると批判が入る」とか、躊躇しちゃうよね。
でも米国では(おそらく)批判されるのは当たり前、という「(良い意味での)開き直り」があるんだと思う。
本作だって、原作はジャーナリストのノンフィクション本なので、もしかしたら「ローリングキティ」本人の承諾を得てないかもね。
(「ソーシャルネットワーク」だってザッカーバーグは承諾してないハズ。事実と違う部分にツッコミしてたらしいし。)
日本にも「映像化すべきネタ」は無数にあるのだから、躊躇せず作って欲しいし、本作のように「コメディ色を強め」にすれば、万人受けしつつ、テーマを描くという、エンタメと社会的主張の「両立」も可能だと思う。
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2024年2月3日
みっくさんのレビューにとても共感しました。スピード感もって現実とリンクしたコメディ・フィクション映画をもっと日本でも作って欲しいです!山ほどネタはあるだろ!忖度するな!と日本の真ん中で叫ぶ~