劇場公開日 2024年4月12日

「外国人の方が多かったのが印象的(字幕版)」リンダはチキンがたべたい! yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0外国人の方が多かったのが印象的(字幕版)

2024年4月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年144本目(合計1,236本目/今月(2024年4月度)18本目)。
(前の作品 「貴公子」→この作品「リンダはチキンがたべたい!」→次の作品「クラユカバ」)

 今週は名探偵コナン祭りなんでしょうか…。1日に26上映とかすごいです…。
ただこの映画は1日3上映でしたが、字幕版・吹き替え版ともに選べるようになっていてよかったです。字幕版でみましたが、フランス・イタリアの方など外国人の方が多く見に来られていたのが印象的でした。

 ジャンル分類としては「アニメ」になるのでしょうが、ギャグシーンなどはなく、フランス(一部イタリア。フランス・イタリア合作の模様)において「パブリカチキンが食べたい」といったものの、食材を食べに行くその日は労働者デモ(ストライキ)でどこもあいておらず、何とか「生きたニワトリ」だけは確保したものの、それをどうやってチキンにするか…などを描いた作品です。

 アニメとはいえギャグシーンはほぼなく、「フランス・イタリアほかでのアニメタッチの描かれ方」に専ら力点があたると思います(映画の公式サイトで独特なタッチが見られます)。アニメといえばギャグシーンという向きもあろうと思いますが、フランスといえば「おフランス」という何かと色々「高貴な国」で、このような作品を見ることができた機会は、日本からみてほぼ反対側にあるフランス・イタリアという国のアニメ事情について触れられる機会があったという点で、映画という媒体はすばらしいなと思ったところです。

 一応、法律系資格持ちとしては、「デモの自由は無制限に認められるか」「スーパーなど、生活必需品を売る店においてデモの自由は一定程度制限されるべきか」といった憲法論的な観方もしたものの、そこは日仏(あるいは伊も含めて)においても「乱用しない限り労働者の権利」として保障されるべきものでありますし、この映画はそれを論点にしていないものと思います。

 独特なタッチ(公式サイト等で予告編が見られます)が好きで、日本から離れたフランス・イタリアという国のアニメ事情について知りたい方にはぜひ、といったところです。

 採点に関しては特に気になる点まで見出せなかったのでフルスコアです。

yukispica