ロボット・ドリームズのレビュー・感想・評価
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目で訴える感じが何とも切ない
想像しながら観ると楽しい傑作
アニメーションとして傑作の類。
動き、表情、音楽で全て伝わってきた。
前半は犬[ドック]のダメさ加減へのいらだちが強く。
後半は、泣けるというよりは、ほろ苦い青春の一頁だよね、みたいなしんみりした気持ちになりました。
動物やロボットは「誰か」の代替表現かなと。
犬の自己肯定感のない孤独な青年という風体。
あまりのコミュニケーション能力のなさ、交渉力のなさ、いじめられやすい性格など…
勝手な想像だが、犬は若い頃の監督(か叉は原作者)自身かもしれない。
そしてその主人公の犬とロボットの関係性が、友達というよりは依存先であり、友人以上恋人未満の異性とに似ていて。
自分のせいで別れた恋人同然に付き合ってた友人との思い出を、キャラに託していたような。
海で錆びて動けなくなったロボットと離ればなれになるというのは、犬(男)の行動が原因で、ロボ(彼女)となんらかのディスコミュニケーションとなり、疎遠になってしまったことの比喩なんじゃないかと。
「きっとこの日まで待てば、ぎくしゃくが解消するはず」という希望的観測をしている間に、彼女は他の人と生きる道を選んでしまい、捨てられたようになってしまった…
そんな切なさに似てたんですよね。
また、たびたび画面に現れる、のちに失われたツインタワービルの姿。
何かが失われるたびにかかる曲が「September」で、911を想起させ、「失われた在りし日のニューヨーク」への鎮魂という意味合いも重ねていたかもしれません。
セリフが一切ないので、的外れかもしれないけれども、そんな風に想像しながら観るのが楽しかったです。
逆に言えば、こんな風に観ながらフルに想像力の翼を広げ、脳を活性化する必要があり、表層を撫でるように見ただけではよくわからない作品なんじゃないかと思いました。
パブロ・ベルヘル監督登壇トークイベントのある先行上映にて鑑賞🌀
#ロボット・ドリームズ 再鑑賞。
【2024/11/04✩⃛初回観賞】 評価:4.3
【2024/11/24✩⃛2度目観賞】 評価:4.3 ➡︎ 4.7
グラシネBESTIAが時間合わなかったから #odessa vol+ @ヒュートラ渋谷で🌀
初めて音に包まれる感覚を経験したけど、後から調べたら #odessa の中でもodessa vol+が『音でくるむ』を意識しての音作りしてるそぉな。
ちゃんと感じましたよ!中の人!!ありがとう。
素晴らしい音響でみるロボドリはまた格別。
とゎいぇ、泣けるわけではない。
いや、泣けるポイントがまったくわからない。
でも凄くよく出来た話だと感心する。
これ、実写でやったら結構な闇深物語よね😂
以下、感じたことの備忘の箇条書き👇️(順不同)
【ANTEATER】意味もなく人を傷つける人って世の中には一定数いるのよね
【RABBITS】自分の利益にしか興味のないやつと、長いものに巻かれてばかりの自分の頭を使わない取り巻き
【NYCPD】DOGにとっての一大事でも彼らにとってはただの日常、かつルール違反の好事例
【DUCK】この人(アヒル)との出逢いが自分の生きる世界に彩りや広がりを持たせてくれた、かけがえのない人(アヒル)。そう自分が思っていても相手にとって同じとは限らない。熱量差。
【HALLOWEEN】オトナだって大人げないことしちゃうときあるよ、余裕がなきゃさ。
ラスカルがチュッパチャプス舐めてるのはさすがスペイン人監督!と感動したー🍭
そしてキニナルシーンが最初の方にあったけど一瞬過ぎて見逃したから3度目行っちゃうなー、これは。
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パブロ・ベルヘル監督登壇トークイベントのある先行上映にて鑑賞🌀
子供向けかな?と思うようなドッグとロボットの可愛らしいビジュアルと、セリフがないことでどの地域の子どもにも観せてあげられるという点で意外と戦略的に考えて作った作品で監督はダークな人なのかしら??と思っていたんだけど、実は原作絵本が存在していて、それ自体がセリフ無しだと知り、監督が見た目通りの心根の優しいいい人だと考え改めました(←すみません💦)
映画は子どもでも楽しめる作りではあるものの、内容的には手放しハッピー👋ではなくララランドのよぉなちょっぴりビターな感じ。幼少期にこの映画を観て感じることと、少年期、青年期、家族を持ったとき、愛する人との別れを経験してから、など場面場面で感じ方がイチイチ変わりそうな名作。
大好きだったSEPTEMBERはこれから聴いたら少し切ない気分になりそうだな……
監督を2010年にインスパイアしたというサラ・バロンさんの原作もGETしました💜
👇️でも👇️
【涙活報告】泣けませんでした😅
★2024年劇場鑑賞92★
涙腺決壊必至
台詞なしのアニメーションながら、大都市で孤独を抱える人たちの出会いと別れ・再会を描いたどちらかというと大人向けの作品。恋愛(といって良いのだと思う)の多幸感と切なさが詰め込まれており、アースのSeptemberを聴いたらその度に涙腺決壊となること必至。
監督自身が過ごしたという80年代半ばのニューヨークを舞台にしており、あの時代のあの場所(いろんな人種の人たちが放つエネルギー、夏の公園、セントラルパーク、イーストビレッジ、ツインタワー、レディオシャック、タイムズスクエア、そしてコニーアイランド…)に思い入れのある人は必見。
欲を言えば時間経過をしっかり描いた中盤の夢やらなにやらのシーンをもうちょっとコンパクトにやってもらえればな…
他者を思いやることの美しさで満たされる。
海水浴では寧ろ履くスタイルw
擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで、ひとりぼっちで暮らすDOGさんが友達ロボットを購入する話。
届いたキットを組み立てて生まれたロボットに色々教えながら最高の友人になった2人だけど…というストーリー…ネジがあまっていたのは気になったけれどそれは関係ないようでw
どこに行くのも一緒で息の合った2人の楽しそうな様子からの展開だけど、ちょっとDOGさんダメダメ過ぎじゃないですか?
いくらでも方法あるでしょうに…いくらなんでも先送りし過ぎ。
中盤まではかなり良かったけれど、冬の夢ラッシュはどうせ夢と弛み気味だし、最早DOGさんはASD!?みたいなノリだし…。
終盤盛り返してロボット目線ではとても良かったけれど、DOGさんの方はイマイチ受け入れられずちょっと残念。
いい作品だけどやはりセリフはほしい。
試写の評判がいい作品。
急遽観てきたが、なるほど見事な作品。
ロボットと犬の共存関係について色々と考えさせられた。
修理屋のアライグマおじさんが印象に残った。
2024年のベストアニメ作品はこれか。
ただ、惜しむらくは無声だがやはりセリフがほしかった。
すべてのヒトに
舞台は1980年代のニューヨーク。
何も知らずに見たので、あとから、なるほどなぁと想うところ多々あり。
なぜなら、今ならSNSだって、YouTubeだってあるのだから、不便だからせつないシーンが胸をよぎる。
3匹の鳥が巣立つ当たりから、だだ涙。
見終わってから、これはビジュアルが人間じゃないから、こんなにも暖かい気持ちで見れたのかなと思う。
1人が寂しいことも、スキー場での意地悪なシーンも、ダックさんとのコトも、生きていればふつーによくあること。
これは人生そのもののお話。
なのに、ビジュアルが人間でないというだけで、こんなにも、すうッと素直に観ていられた。実にうまい作品。セリフが無い分、音楽も素晴らしい。世界中のヒトに観てほしい。
ラストがうるうる、シンプルなキャラがステキすぎる
記憶のどこかの隙間に刺さる
愛くるしく、苦しい映画。
誰かの記憶にきっとある、
孤独で死んだ目状態も、友人やパートナーとのはっちゃけも、別れを余儀なくされることも、うざいカップルとのいざこざも、やたらグローバルなやつとの接近も、ボーリングで笑われたことも、自分が代替可能であることの不安も、新しい出会いも、元カレ元カノが今の自分を形成していることも、、、様々なシーンが様々人のどこかの記憶に刺さり、そしてその後の人生を肯定してくれるような作品。
台詞と性別が無いことで、視聴者それぞれのあの時の台詞やあの時言って欲しかった言葉が脳内で再生されるような作りになっているのではないだろうか。
ツインタワーが映るニューヨークで『9月をおもぼえてる?』は強制的に別れることとなった人を想起させ、よりテーマ的の質量を高めていた。
ラストダンスのスプリットスクリーンでリンクする二人は最高。感情をぐちゃぐちゃにされた。
巧くはないけど丁寧に作られていて、ポップだけどウェットで、しんどいけど楽しい本当に愛おしい本作。
集中してみることが、絶対条件なので映画館でみることは必須ですし、観た人が歩んだ人生によって感想も変わるので、もし、いっしょに語らう人がいるなら是非共に劇場で鑑賞することをオススメします。
その機械人形は人生の夢を見る
おっさんロボット
うわーー。
そりゃさ、俺だってもう一度遊びに行きたい友達居るし、またあの時間を一緒に過ごしたい女の子だって居るし、も一度抱きしめたいペットだって居ますよ。
大好きだったおばあちゃんもさ。
でももう会えないんだよな。
人生と時間の流れは時に残酷で、現実を突きつける。
でも、人って忘れたり諦めたりする生き物だから次を見つけちゃうんだよな。
軽くていい加減だけど、そうで無きゃ毎回自殺してるだろしね。
人間の気持ちなんてロボットみたいに重くないし、頑丈でも無い。
でもこの映画見て思った。
俺はロボットだ。安アパートで安酒のんで、映画館と安飲み屋行くだけの週末だけど、あの時の思いはメモリーに保存だけして今をそれなりにハッピーに生活してるよ。
今日はアニメの良い映画を見たんだよ、あの頃の皆んな。
ぬくもりに満ちた映画の魔法に包まれる愛着と親近感
孤独を知るすべての人へ贈りたい切なくも心温まる傑作。そうした、現代社会とりわけ大都会におけるそれ。季節の流れを感じ四季折々丁寧に綴られる生活模様と、セリフがない分も重要な役割を果たす音楽が印象的・効果的に使われては作品を彩る、魔法のような102分に恋する。また人生で大切にしたい作品に出逢えたかけがえのなさ。
本作は単なる友情モノである以上に、(手をつなぐというモチーフや助けようとするシーンなどに象徴されるように)80年代ゲイカップルのラブストーリーである。ただ、それでも深い部分で他人事じゃないように感じられた。どうしようもなく押し寄せてくる寂しさ、愛され方もわからず世界にたった一人このまま誰にも愛されることなくただ日々が虚しく流れすぎていくのではないかという漠然とした恐怖…。たとえ誰かと親しくなれたって、不器用に献身的な自分なんて他の人と替えのきく代替品のような存在でしかない、と。流石によすぎてこれは言葉にできないし、引きずる。
ベタ塗りでも奥行きの感じる画作りに、美しく素晴らしいアニメーションと素敵なドラマ。実写もアニメも関係なく、監督の演出が心に沁み渡ってはいつまでも反芻するように残る。しっかりと作り手の温度と制作意図を感じる。胸締め付けられて、最後は突然自分の中で何かが爆発したように、嗚咽するくらい大号泣してしまった…。
♪September
セプテンバーの使い方が最初は(温かな感じはもちろんありつつ)純粋に盛り上がれる曲として流れているのが、話が進んで再び流れるときには歌詞の内容にマッチした切ないものになっているのが効果的で、すごく良かった。だから入場特典がカレンダーなのも納得頷ける。『オズの魔法使』のブリキ男tin manでもあるロボット。
言葉を必要としない映像表現の賜物。ここには『裏窓』のような都会の孤独も、『トイ・ストーリー』が作品を追うごとに描いたオモチャ(玩具=人間以外のもの)との別れも、『ラースと、その彼女』や『her』のように人間以外のものに対する恋愛も、『ブロークバック・マウンテン』のような障壁の多い無理解な時代における愛する相手をせっかく見つけても離れ離れになる不在期間も、そのすべてがある。
勝手に関連作品『オズの魔法使』『トイ・ストーリー(2, 3)』『ラースと、その彼女』『her』『スノーマン』『裏窓』『パスト・ライブス』『ブロークバック・マウンテン』『ロスト・イン・トランスレーション』『最強のふたり』
せつないね
ひとりぼっちのドッグのところにロボットが来てから幸せそうで微笑ましかった。手を強く握られて驚いた後で、そっと手を繋いで。とっても素敵なシーン。
ずっと楽しそうな2人を観ていたかったけれど。
自分では絶対作れはしないけど、すごくシンプルだったから心配していたら、ああやっぱり。
ドッグが焦りと不安と寂しさの入り混じった表情をするから、つられて泣きそうに。
その後は期待していたのと違う方向に進んで行くけれど、お互いに再会を夢見て過ごしていて、ドッグは新しい友だちを作ろうとするも、ロボット以上にならないのがたまらなく愛おしい。
何度ももう騙されないぞと思いつつ、後半さらに思いもよらない方向に。
2人思い出の『September』がかかった後の交差点のシーンが切なくて涙が出てしまった。
きっとまた観たくなる、けど耐えられるかなぁ。
証明写真ステッカー売り切れだった。
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