ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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とても面白い
主人公がお父さんと再婚相手を殺して欲しいと言い出したところでけっこう引く。そしたらとんでもねえ男で、こんな子嫌だ。頭が良すぎておかしくなってる。どんなに頭がよくても犯罪なんて絶対に割が合わないことが分からないのか、アホだな、子どもだからしょうがないのか。どう考えても殺すより6千万の方がいい。うまく運用すれば配当だけで働かずに暮らせるのではないだろうか。
ヒロインの女の子が道重さゆみのデビュー時みたいな顔立ちで、その上肌がぬらぬらしているように見えて異常に色っぽい。他の登場人物も変に艶っぽい人ばかりで、ただ事じゃない。そういう演出か。沖縄の暑さでそうなっちゃってしまうのだろうか。北村一輝のお腹がすごく出ている。時任三郎だとずっと思っていたら江口洋介だった。
タイトルロゴの太い筆文字が変だ。
岡田将生の綺麗な顔が迫力を増す
岡田将生さんが良い。綺麗な顔がダークさを増してゾクゾクする。もうちょっと義父母を殺す動機がはっきりしていた方が説得力増す気が…
朝陽役の羽村仁成さんもあの真面目そうなのに不穏な雰囲気が良かった。終盤の「話したくなるね」辺りは無邪気な感じも見えて怖さを増加させて引き込まれた。
展開自体は読めてしまうところもあったのでそこが残念といえば残念だけど、129分飽きることはなかった。
岡田将生は裏切らない。が……
とても面白かった。
岡田将生の悪役は初めてではないが、相変わらず美しくも胡散臭い。歳を経てますますそのアンバランスの度合いが増している。
彼の筋力は、そうあるように見えないので、陰の主役の悪童に比べて美貌以外に勝っているところは何だろう。お金も自由にはならないらしいし。まあ殺しの経験値か。ということで、次第に曖昧になってゆく筋書き。
彼の妻の不機嫌な嘘くささも、すべてはドンデン返しへのコマにすぎなかった。
さすがに江口洋介は違うだろう。老けたなあ。でもベテランだし、コマにはならないだろう?と思いながら見ていた。はたしてならなかったが、なったら、あるいはもっと面白かったかもしれない。ラストシーンももっと盛り上がったかもしれない。でもなぜ刑事の彼が富豪の一族なの?何か設定が全体的に不自然。
主役と思った岡田将生は囮だったのね。残念。大きなコマ。確かに彼は黄金少年ではなかった。
拾い物は、出ていると知らなかった黒木華。裏のない元気な善人をやるととても合っている。若いお母さんだなあ。それにしてもお父さんもいい人なのに、なぜあんな悪童が生まれた?原作は「悪童たち」というタイトルみたいだけど、悪童は1人ですよね。
少女役の子が本当にはまっていて存在感があった。最初の水をごくごく飲むシーンなど秀逸。今でも沖縄の道を走ってそう。ナイスキャスティング。
そして悪童。ズブの素人だったら面白かったのに、あの有名な事務所の子だったのね。見覚えがあった。でも本当に感じのいい子のオーラが半端ないため、途中まで騙された。
夢に出てきそうな悪童。白夜行みたいなラストがちょっと残念だったが、ツッコミどころは満載なのに、本当に面白く、それが気にならない。
僕の好みではなかったです
僕は人狼はやったことはないんだけど、人狼とか時空警察とか、その手の犯人当てゲームで、自分が犯人で、正体を隠しているときのような、素知らぬふりで自分の罪をとぼけている、腹の中でモヤモヤとした罪悪感を抱く感覚でした。
主人公の朝陽君が東氏を刺して、全て種明かしされたときには、「マジでか!」と驚きました。
たしかに、殺人鬼の東氏を相手に随分と落ち着いていて、言動にも異常性を感じる部分はあったけれど、それでも、非常に驚きました。
こういうのが好きな人はいると思います。
ただ、非常に陰鬱な印象を受ける内容で、結末に爽快感がないので、僕の好みからいうと「ちょっと違うなぁ」というのが素直な感想です。
COLD BOY
岡田将生が主演とされているが、主役は朝陽。
状況的には有利ながら、身体的にも頭脳的にも経済力的にも劣る中学生たちが大人に挑む。
この緊張感を最後まで持続させているところが見事。
ややオーバーながら、岡田将生の表情の切り替えが相変わらず上手い。
中学生3人は、ビミョーなところもあるが及第点で、朝陽が本性を顕すシーンはなかなかのもの。
黒木華は終盤の混乱からの保身の繋げ方が良かった。
松井玲奈(今回、少し鳥居みゆきっぽい)と江口洋介はオーラの消し方が絶妙。
正直、3人が抱えてる問題が「お金さえあれば全部解決できる」とは思えない。
グレート-O-カーンをあんなに華奢な13歳女子が蹴り飛ばせるハズがない。(傷口を攻められ悶絶するなら分かる)
朝陽が現場に行かずに済んだことや、動画を撮られたこと、昇が3人を始末しようとしたことなど偶然も多い。
3人を殺したら、死体処理に加え動画が見つかるリスクも高いのに、昇はどうするつもりだったのか…
トロフィーからの流れで朝陽が身元を明かしてしまったので、そこを突かれるかと思ったが特に活かされず。
夏月は分かるが、浩が殺人に加担する動機が薄いため、兄妹は義理じゃない方がよかったかも。
エピローグ的な部分が冗長で勢いが削がれたのも残念。
最後の方の流れは読めてしまったので、もう一転してゾワッとさせてくれたらより良かった。
ラスト、通話を録音していたとしてもあれだけでは逮捕まで出来ないハズで、どうケリをつけるのか。
続編を匂わせる映像もあったため、もしあればそのへんの駆け引きが中心になるのだろうか。
この子は邪悪すぎワロタ!!
昨年の「市子」で観たかった筋書きと、同年の「カラオケ行こ!」で観たかった肝の座った中学生が結合して、個人的に理想的な状態で楽しむ事ができました。岡田君良かったですが、泣き演技ショボくないですか笑。窓際での勝利宣言が1分持たなくて笑えました。黒木華がベタベタしてくるのと甘えるような声が苦手でしたが、サイコ野郎の母親という事で納得しました。女の子(星乃あんなさん)が可愛く撮れていました。少年がエスパーすぎる箇所もありますが、これから羽村仁成君の名前を見かけたら警戒するであろう、レベルの高い胸糞仕上がりでした。出だしの夫婦が幸せそうで良かったです。黄金少年のタイトル表示も格好良かったです。キャスト欄の記載が少なすぎると思います。タイトル元であろう洋画の「ゴールデンボーイ」(1998)より、断然レベルが高い映画だと感じました。
凡庸な視線
ゴールド・ボーイ
子供の視点から描く世界では、大人たちはそれを維持するために隠蔽をし、一方で学費が足りない子供たちには不正はするなと救済には動かない。そして「凡庸な悪」が生まれる、通常なら。
救いのないラストだが、エンディングがメッセージを想起させる。
最後の一人を殺さないのは愛情故か打算のためか。我が子を顧みることが出来なくなるほどに働く、遺産は残すようにしている、常識とエゴの中描かれる愛は解りにくく、届かないものだ。
夏休みの日記
朝陽と昇、算数オリンピックの結果で二人の勝敗はすでに決まっていた。あとはその決着をどう見せるか。
いきなり断崖絶壁からのオープニング、火曜サスペンス劇場か。思ったとおり岡田君演じる昇が老夫婦を突き落とし、目撃者よろしく白々しい芝居を演じてます。わざと下手に演じてるのかな。だが犯行の瞬間を運悪く中二の朝陽たちが録画しており、そこから両者の駆け引き合戦が始まる。
サスペンスものでは一番それらしくない人間が黒幕だったりするから、朝陽が最終勝利するのは察しが付く。あとはそのプロセスをどう見せるか。
刑事が浩の家に行き、そこで浩の父親が朝陽は危険な人間だと言うシーンがある。あれは昇と朝陽の決着がつく直前に入れてほしかった。朝陽が毒殺され敗北したと見せかけてあのシーンを入れて、その直後に朝陽の形勢逆転という流れにすればより効果的だったと思う。
あとラストは蛇足だった。母親が夏月の手紙を読んだところで終わっておけば。あそこまで結末を描いては作品全体が安っぽくなる。映画なら観客の想像が入る余地を残すためにも宙ぶらりんで終わっとくべきだった。なんかテレビドラマっぽい仕上がりになってしまったな。もとはドラマらしいので納得だけど。
朝陽は両親に対してあきの死について平気で噓をつくような子なので一番やばい奴だとわかってた。だから彼の本性がわかる終盤には驚きはなかった。正直、ストーリーテリングはうまいとは言えない。
あとわざわざ沖縄に舞台設定した理由も最後まで分からなかった。沖縄独特の基地問題とか絡んで来れば見ごたえあったかも。それと真夏の沖縄が舞台な割になぜか沖縄のあの暑さが全く伝わってこない。じっとしてるだけでもシャツは汗でびっしょりのはずなのに。中国の原作が日本風にブラッシュアップされた作品とはいいがたいかも。
主演の羽村君は良かった。いい意味で泥臭いし、イノセンスというか純朴というか、でも本作ではわかりやす過ぎだけどね。岡田君も今回は見事なアンダードッグぶりでした。
ゆとり世代vsZ世代
なんだか違和感や奇妙さだらけの映画なのだが、それがあえて作り出されたものなのなら、すごいと思う。
まず、舞台が沖縄なのにみんな標準語で喋っている。訛りあってこそ地方感が出るのになぁ。オープニングで「黄金少年」の四文字がどデカく映し出されるのだがその背景は碧い海。エンディングで「ゴールドボーイ」と映った時も碧い海。ゴールデン感とは裏腹だ…。このちぐはぐな感じに違和感を覚えた。あえて素人感を出しているのだろうか。
中学生三人のお芝居の少し慣れてない感じが、ベテラン俳優たちとの間に溝を作り出してる感じ。唐突とも思える朝陽の殺意(実はすごく調べているし練られている。13歳14歳の違いを述べる持論はサイコパス感強め)。みんなどこかおかしさを抱えている異常さ。韓国映画のパラサイトを見たときに感じたゾクゾクさ加減と似たようなものを感じた。
登場人物単体で見ても、人間関係・警察組織で見ても、すこーしずつ狂っている世界の中で、いつの間にか「誰が一番まともな人間か」という視点で観ていた。
結論として、それは夏月なのかもしれないと思った。最後、東の自宅へ向かうとき、彼女は降りたバス停の方を振り返る。あのとき後戻りできたなら…と思ってしまう。でも結局、朝陽と繋がっている以上、遅かれ早かれ同じ結末になっていたのかもしれない。あの時カメラに偶然あの光景が映っていなければ、少なくとも全てが歪んでいくスピードを緩やかにできたかもしれない。エンディングテーマの倖田來未「Silence」も夏月の気持ちを唄っているように思えたなぁ。
君はそれでいいのかな?
その答えでいいのかな?
どんな姿であっても
変わらず想ってた
あと、ゆとり世代の岡田くんがZ世代におじさん呼ばわりされていることになんだか勝手にショックを受けたりもした笑。
6000万円の感覚に麻痺してる浩ちゃんはなんだか菊池風磨感が出てて、時々クスッと笑えてよかったな。若い俳優さんたち、これからも頑張ってほしい。
尺が足りないのかな?
原作未読
評価が高かったので鑑賞
ストーリー、展開は正直予想通りともいえる内容ですがシンプルに面白いです
気になったのはそれぞれの犯行動機
まるで怪物のように描かれている東や朝陽の動機が今一しっくり来ず鑑賞中モヤモヤ
所詮東は俗物であり真性の怪物朝陽はそもそも理解不能とも取れるか?
浩とナツキが協力すると言い出す所もそうはならんやろと思っていたがラストの手紙でナツキの気持ちと覚悟を知り少し腑に落ちる
ならこれ東と朝陽も流石にもう少し納得いく理由があるんじゃないの?と考えてのスレタイです
oカーンさんがクズを演じるも微妙に良い人オーラ漏れてた点も高評価
内容面白かったけど、タイトルダサくないか?
冒頭では平凡な少年にみえるアサヒだが、友達が高校生を脅して得た金で平然と飯を食うところ、殺人犯から金をゆすりとろうとし実行できる肝の座り様…ただの母思いの少年ではないという違和感が形になってく様は面白かった。
だが、すべて計算して行動する人間が14歳の自分の誕生日に人を殺すだろうかというのだけは少し解せなかった。あとは、あぁいった人が死ぬシーンで陶酔的なクラシックが流れるのはよくあるがなんだか少し陳腐に感じた。
てっきり、ヒロシくんが人殺しにビビって通報し捕まって終わるかと思っていたが、救いようのないラストになってしまった。しかし、母親がアサヒの化物具合を知るシーンはぞっとして凄く良かったと思う。
続編がある風なのが意外だが、見るかは少し微妙だ。
中学生による美人局絡みの事件の後で
9日(土)で館内3人⁉って、これは失敗したと思ったけど、メチャクチャ面白かった。設定も沖縄で良かった。いい意味でも悪い意味でも沖縄らしさが出ていた。触法少年などの知識が十分なのに、その日にやるか?というのが減点理由。
鑑賞した中でゴジラ-1.0、パーフェクトデイズが昨年度の双璧だったが、この映画も来年度の賞の候補に上がるはず。
中学生は怖い!いや、もう今は小学5,6年生も含めての設定でも十分可能な世の中になっているのではないかと思う。星乃あんな、良かったねぇ。
余韻がすごい
終わり方があれっていうのもあるけど見た後の余韻がすごい。いろんなシーンが頭に残ってる。途中までは本当に何が起きてるのかよく分からなかったけど結末がだんだん見えてくる感じがめっちゃ鳥肌立った。2?って出たから楽しみにしとく。
見てて気持ちのいい映画ではない。予告では、岡田がサイコパスかと思い...
見てて気持ちのいい映画ではない。予告では、岡田がサイコパスかと思いきや。この少年の俳優、なかなかすごい。そして、黒木が良かった。真っ直ぐな感じと厚みのある感じ。とうとう、サイコパスがこんなにカジュアルに描かれる時代になったのか。彼女のラストの手紙は救いだし、黒木の電話がつながっていたことも。
金賞を取った少年だったからこのタイトル
公開4日めの夕方で観客は私1人という「SPY×FAMILY 」以来の貸し切り映画鑑賞状態でしたけど、面白いわ。
この中に出てくる子供で人を殺せそうな人はやっていないで、人を殺せなさそうな人がやっている話。(カツアゲはやっても人殺しはビビる友人とか。)
岡田将生扮する殺人鬼VS中学三人組も対子供が面白さを引き出していて、よく話を設定変更して作り変えたのがうまく作ったって思った。
PG12だし宣伝弱いし、もったいない良作。
不快感たっぷりだけど、観てほしい映画
岡田将生さん目当てで観に行きました。
簡潔な感想としては、不快感たっぷりです。ただし、この映画においては褒め言葉になると思います。
人の命を自分の能力の高さを示す道具のように扱う大人と少年が対立します。主人公2人は殺してしまうほど憎いではなく、殺したいから理由をつけているように感じられ、その欲の強さを不気味に思いました。
こんなに負の感情が強く出る映画や小説は普段触れないので、物語って幸せ、面白い、穏やかになるというプラスの感情だけのためにある訳ではないってことにも改めて気付かされました。
ストーリーは、大人と少年少女どちらが優位なのか、はたまた外部者(簡単に二項対立にすると、彼らが悪なら、こちらは善?)が上回れるのかというのが終始興味を惹き、あっという間の2時間でした。
ただ、東昇が東家に目をつけた理由は?、朝陽はどこまで見通していたの?、朝陽は源さんとこれからどう戦っていくの?などもっと知りたい、もっと書いてほしいってところも残りました。不満じゃなくて、小説読んでみたい、続編に期待するみたいな前向きな感想です。
かなり重めな作品ではありますが、羽村さんの演技がとても良いと思いましたし、岡田さんはやっぱり最高でした。あの端正な顔で、素敵なヨウジヤマモトのお洋服に身を包み、冷徹な人柄を演じるのとてもよかったです!
魔少年
原作未読。森村誠一の「魔少年」を思い出す映画でした。続編はあるんですかねぇ。
東昇(岡田将生)を脅迫する少年達は、初め現金を要求していたんですが、途中から朝陽(羽村仁成)の父親ら2人を殺害する方向に転換したのは唐突に感じました。父は朝陽に現金を渡したりして、そこまで恨んでいたのかがあまり読み取れなかったです。お墓の前で食べるんですか?
ストーリーは先が読みにくくて、なかなかのスリルを感じました。「ミスミソウ」系の残虐さがある刺激的な映画です。
ラストシーンが秀逸です。ジーンときました。
そんなに名作かな?
色々な方法で、どんどん殺される。だから129分飽きずに見られます。(★3個)
ただ殺し方(ばれない工夫)は、どんどん雑になっていきました。(★‐1個)
良かったのは、
「生きてたんだ、殺人じゃなかった。」と言って、少女と主人公の少年が手を繋いで逃げるところ。その関係性が、最後の展開に必然性を出している。(これで★1個追加)
最後の黒木華の演技も良かった。(★0.5追加)
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