ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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内に秘める狂気
映画館告知あまりやってなかったのですが、話したくなるから一人で見ないでくださいっで気になって見に行きました〜!
2時間どんよりした全体ですがドキドキハラハラして飽きることなく楽しめました!
ストーリーは二転三転して最後まであれ?どうなるんやぁ?って思いながら見てました
最後のシーンはおいおいおいやめてくれよという思いと、そうはならなくないか?と思ったりもしました
羽村くんは頭の良い子どもで普通にいそうな感じなのによく演技されてたと思います!
星乃さんはどこか影のあるけど魅力ある感じして良かったです
どこにもいないスタイルと顔してるけどどこにでもいそうな人の演技が特徴と言われてる岡田将生くん 良かったわ〜ギャップありすぎ!(笑)
余裕ある感じだけど焦ってるんだろうなって分かって良かった
もしネットで実況してたら おじさん焦ってて草って書き込まれると思う(笑)
個人的には感情出して大人舐めんなよクソガキがってとこ正直スッキリしました(笑)
この作品のサイコ野郎はどこにでもいそうな人が一線を超えることを躊躇わない感じだったのでこえーと思いました😨
今までの邦画はみんなが想像できるようなサイコ感が多かったので…
もちろん脇を固める役者さんたちもみんな良かったです〜
東家のシーンは画面が明るかったし子ども達の家は暗かったので格差についても取り上げたいんだろうなーと 大人同士の問題が子ども達まで影響してきた結果…こんなことに…
沖縄の基地やオスプレイみたいのも映してたしリアルな現状も入れ込みたかったんですが本編にはあまり絡まずって感じでしたかね?
東昇の人間がいまいち掴みきれなかった
過去があんまり語られなかったのでなんでこんなサイコ野郎になったのか知りたかった
支持。エンドロールで深く座り直す映画的歓び。
岡田将生と子供たちに拍手!
負の連鎖
犯行動機が二人を翻弄する
全国47都道府県の中で
沖縄県の離婚率は断トツで一位との統計。
であれば、本作での主要な三組の登場人物すべての背景に
離婚(と、再婚)が横たわっていても納得がいこうというもの。
原作は『紫金陳(ズー・ジェンチン』による小説〔坏小孩(悪童たち)〕。
本国ではドラマ化され大人気をはくしたと聞く。
それを監督の『金子修介』、脚本の『港岳彦』が
沖縄を舞台に移植したのだが、これが大成功。
先に挙げた納得感のある理由と共に、
米軍基地が密集する中で血縁と利権に絡め取られる人々の閉塞感も
併せて描かれる。
『金子修介』について言えば、
デビュー作の〔宇能鴻一郎の濡れて打つ(1984年)〕は傑作。
が、それ以降は本数を撮るも目立った作品は
〔1999年の夏休み(1988年)〕
〔ばかもの(2010年)〕
くらいか。
アイドルや少女漫画との相性はすこぶる良いものの、
弾けきれずにいた感。
それが本作では理詰めの{クライムサスペンス}を
130分の尺を使い濃密に語っている。
とは言え、十四歳の『星乃あんな』の使い方は相変わらず上手く、
これだけは多くの作品に一貫して評価できる点。
加えて、本作での『松井玲奈』の目の演技も特筆できる点。
義理の両親を崖の上から突き落とし
財産を手に入れようと画策した『東昇(岡田将生)』を
たまたま犯行現場を目撃した三人の少年少女が脅迫。
そこから二転三転の心理合戦の始まりで、
緻密に寝られた構成は最後まで破綻することなく疾走。
騙し騙されの先読みがくるくると展開され緊張感も持続する。
中途、知恵をめぐらせ合う主要な二人の人物の性格的な異様さも露わになり、
観ている側は怖気をふるう。
とりわけ連続殺人の動機が
金なのか人間関係なのかがその二人の対比の妙。
が、金だけでは人は着いて来ず、最後まで孤独。
片や熱愛的に味方をする人物が現れ成否を分ける。
もっとも、最後の最期で痛いしっぺ返しを喰らうのも、
その愛情故というのはなんとも皮肉が利いている。
『星乃あんな』の出来の良さに比して
『羽村仁成』は〔リボルバー・リリー〕の頃から
さほどの成長は見えず。
邦画界における少年を演じる俳優の払底を思い知らされる。
大人を見限った子供たち
プロットが素晴らしいだけに、惜しい
悪の渦
終始、不穏な雰囲気が支配
現代の沖縄が舞台。美しく清い海に囲まれた土地柄であるのとは対照的に、ドロドロと黒く畝る複雑な人間関係が、徐々に明らかになっていくクライムサスペンスです。
沖縄の政財界を事実上牛耳る実業家の入婿が、義父母を事故に見せかけて殺害・・・ひょんなことからその証拠を掴んでしまった不良?少年少女が、金目当の脅し目的でその入婿に接触することになります。
冷酷そして狡猾で計算高く、かつ人心掌握術にも長けた入婿の東昇役を岡田将生さんが演じますが、表の顔と裏の顔のギャップが激しすぎてまるで別人格の様に怪演!仮にこんな奴に理不尽に目をつけられ狙われたらと思うと、怖さで縮み上がりますよね。
また、少年少女らの中心人物・・・というより主導者の様になって上記の怪物に正面から対峙し、心理戦で互角以上に渡り合う安室朝陽を羽村仁成さんが好演!中学生の設定なのに頭脳明晰、大胆不敵さは群を抜いてました。
このいわば新世代の怪物同士?のせめぎ合いに、江口洋介さんが演じる刑事が単身で事件に介入します。彼も実業家の一族の一人という訳ありではありますが、事件の現場で積み上げた経験や知識を軸に刑事の直感を前面に押し出した行動が目だちます。
どちらが勝るというのではありませんが、机上の論理が優先する新世代と、現場叩き上げ経験重視の旧世代との対立構造が鮮明となっていて大変興味深かったです。
そして何よりこの作品の特徴的なのは、映画冒頭からラストシーンまで続く「不穏な雰囲気」と「なんともいえない違和感みたいなもの」でしょうね。言葉選びが適当ではないかもしれませんが。
事件は無論簡単には収束していかず、思いもよらない方向に加速していきます。ちょっと想像の斜め上を行くイメージで個人的には唖然としてしまいました。まあ、良い意味ということにしときましょう。でもラストシーンは切なさで胸がいっぱいになりましたよ。
なかなか重い話ですが、見応え十分な良作です。ぜひ映画館で!
24-035
この映画をより良く鑑賞するトリセツを知りたく無いですか‼️❓
ネタバレ厳禁🚫、それはこの映画では特にそう、出来るだけ、ネタバレのレビューは見ないでください、ほとんどですが。
この映画は、どんでん返しに脚本上、穴が少なからずありますが、私は、ただ一つに着目して回避しました。
少女の演技と演出には、映画史に痕跡を残す凄みがあります、映画史上最高のボーイミーツガール、😆そのひたむきさ、破壊力、魅了的、だからこその、どんでん返し、驚愕してして、無常、無情、無慈悲、可憐な姿だけでなく、ただ、その人生を生きる彼女がいるような存在感。
岡田将生はその完全無欠ととぼけた存在感は見事です。
計画的殺人の現実的な人間的破綻、少年犯罪の少年法との現実、さまざまなことが明らかになるでしょう。
トリツクの破綻は、人間性の破綻といい意味で解釈しました。
いやまだ、破綻してないようです。
エンドロール後に続編が宣言されました、乞うご期待。
完璧犯罪はこの世にない
💰あらすじ
・沖縄県を支えるグループ企業東ホールディングスの婿養子である東昇は完ぺきな計画犯行で一族の資産を狙っていた。しかし、その映像は偶然にもとある3人の少年少女に見られた。母の再婚相手に性的暴力を振られる夏月、家が貧乏でグレた浩、そして父が再婚したことに根を持っている朝陽。3人はお金で現在の個々の持ってる問題をお金で解決しようとして、一攫千金を狙った昇との交渉を始めようとする。
少し題材が重い話であったが、親としてのあり方、生きていくうえで、一番大事なのは何か?お金があれば幸せになれるかを考えさせられる映画でした。
💰良かったところ
・中国原作ながら、沖縄の貧困化や若者が島への期待がないなどの社会問題をしっかり描いている。東ホールディングスが沖縄の収入元である観光業をメインに行っている企業であるところもよい。
・天才なサイコパス、離婚を気にして息子の為に一生懸命に働く母、優等生ながら人の苦しみに快楽を得る中学生、ビビりな不良中学生など難しい役が多い中、キャストがフィットしていてよかった。岡田将生さん、黒木華さん、江口洋介さんの演技よかった。
💰学び
・どんな完璧な犯罪も結局いつかばれる。偶然が重ねあう。
・血が繋がっている父と母にどんな恨みがあっても、被害を与えてしまったら
💰考察
・巌さん沖縄で刑事勿体ない。
・朝陽のお父さんただのいい人。
・昇が自己満足してなかったら、お母さんが手紙を開封しなかったら、また違うエンドロールだったらどんな結果になったのかを考えてしまう。世は以外にも予想外の偶然と重ね合う。
・夏月が朝陽に手紙を書いた理由は辞めてほしかったからだと思う。
・登場人物誰も幸せではないバッドエンドが沖縄の現状、日本の課題であると思う。
超面白い‼️
悪、悪、悪のクライムサスペンス
上手に怖い
高い評価と金子修介ブランドを信頼して予告編も見ずに鑑賞。タイトルから勝手に陽気なピカレスク物を想像していたが、開始数分でいきなり、そして最後までどんどんと人が居なくなる、シリアスな怖い話で驚いた。流石金子修介、ウェルメイドにまとまった作品等なっておりました。
岡田将生始め大人の役者は皆上手かった。黒木華の母親は若すぎかな。松井玲奈はこういう役だとちょっとやり過ぎちゃうかも。最初の夫婦が矢島健一と美しい中村久美。子供たちは、主役の子はリボルバー・リリーの子とのことだが全く華がないことがフックになるという…。女の子はおどおどしてたのが腹が据わってくるところやラストに繋がる揺らぎも可愛くて良かった。
ところで本作、台湾と香港やタイの資本で原作は中国の小説とドラマの様子。どういう成り立ちか興味があるが、パンフは買いませんでした、失礼。海外でも上映されるかな。
ファンですので
行ったった、オシャレして行ったった。
え?誰のファンって?
勿論監督ですよ金子修介監督!行ったりましたよガメラ3邪神覚醒のTシャツ着て。
いやー良かった面白かった、原作のチカラなんだろうけど、思ってた予想の外に連れてかれるシナリオ運び、ふとキャラクター心情を示すも観客の気持ちまで揺さぶるような沖縄らしい絵の差し込み。
ふらっとパーンさせたカメラの先に飛ぶ飛行機、印象に刻み付く沖縄の海。
決して誇らしくも咲かないハイビスカスの切なさよ。
やー金子監督上手い、嫌味も無くサラッと心に残る風景と芝居を切り取る。
キャストも最高やったでー!新人ばっかで誰も知らんけどティーンの儚さ、十代の頭の悪さ純粋さ、二度と帰らない一夏の沖縄にここにしか無い青春が描かれてた。
主演の3人良かったねー。
芝居が上手いとか下手とかじゃ無い、この時のあの瞬間しかカメラに残せない、あそこにだけ生きてる若者達だったなあ。
人を信じても、信じられなくても、裏切っても、裏切られても、あそこに心預けられる十代の若者像はキミらにしか出来ないよ。
してから青春ノワールどんでん推理劇、若者のキラメキ愚かさズルさにまとめた金子修介さすが信頼出来るよ!
ガメラの頃から信じてたぞ、あんたは人間と冒険と心を描けるって。
もう全ての邦画は全部金子修介に撮らせるべきだわ。
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