ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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終始、不穏な雰囲気が支配
現代の沖縄が舞台。美しく清い海に囲まれた土地柄であるのとは対照的に、ドロドロと黒く畝る複雑な人間関係が、徐々に明らかになっていくクライムサスペンスです。 沖縄の政財界を事実上牛耳る実業家の入婿が、義父母を事故に見せかけて殺害・・・ひょんなことからその証拠を掴んでしまった不良?少年少女が、金目当の脅し目的でその入婿に接触することになります。 冷酷そして狡猾で計算高く、かつ人心掌握術にも長けた入婿の東昇役を岡田将生さんが演じますが、表の顔と裏の顔のギャップが激しすぎてまるで別人格の様に怪演!仮にこんな奴に理不尽に目をつけられ狙われたらと思うと、怖さで縮み上がりますよね。 また、少年少女らの中心人物・・・というより主導者の様になって上記の怪物に正面から対峙し、心理戦で互角以上に渡り合う安室朝陽を羽村仁成さんが好演!中学生の設定なのに頭脳明晰、大胆不敵さは群を抜いてました。 このいわば新世代の怪物同士?のせめぎ合いに、江口洋介さんが演じる刑事が単身で事件に介入します。彼も実業家の一族の一人という訳ありではありますが、事件の現場で積み上げた経験や知識を軸に刑事の直感を前面に押し出した行動が目だちます。 どちらが勝るというのではありませんが、机上の論理が優先する新世代と、現場叩き上げ経験重視の旧世代との対立構造が鮮明となっていて大変興味深かったです。 そして何よりこの作品の特徴的なのは、映画冒頭からラストシーンまで続く「不穏な雰囲気」と「なんともいえない違和感みたいなもの」でしょうね。言葉選びが適当ではないかもしれませんが。 事件は無論簡単には収束していかず、思いもよらない方向に加速していきます。ちょっと想像の斜め上を行くイメージで個人的には唖然としてしまいました。まあ、良い意味ということにしときましょう。でもラストシーンは切なさで胸がいっぱいになりましたよ。 なかなか重い話ですが、見応え十分な良作です。ぜひ映画館で!
24-035
悪はいかにして生まれるのか、 悪の心を持って生まれるのか、 環境と境遇が悪を育てるのか❓ 単純な人間ほど真理を見抜き、 邪な者ほど抜けられぬ沼にハマる。 二転三転、見応えのある作品でした。 大人も子供も怖い😱😱😱
この映画をより良く鑑賞するトリセツを知りたく無いですか‼️❓
ネタバレ厳禁🚫、それはこの映画では特にそう、出来るだけ、ネタバレのレビューは見ないでください、ほとんどですが。 この映画は、どんでん返しに脚本上、穴が少なからずありますが、私は、ただ一つに着目して回避しました。 少女の演技と演出には、映画史に痕跡を残す凄みがあります、映画史上最高のボーイミーツガール、😆そのひたむきさ、破壊力、魅了的、だからこその、どんでん返し、驚愕してして、無常、無情、無慈悲、可憐な姿だけでなく、ただ、その人生を生きる彼女がいるような存在感。 岡田将生はその完全無欠ととぼけた存在感は見事です。 計画的殺人の現実的な人間的破綻、少年犯罪の少年法との現実、さまざまなことが明らかになるでしょう。 トリツクの破綻は、人間性の破綻といい意味で解釈しました。 いやまだ、破綻してないようです。 エンドロール後に続編が宣言されました、乞うご期待。
完璧犯罪はこの世にない
💰あらすじ ・沖縄県を支えるグループ企業東ホールディングスの婿養子である東昇は完ぺきな計画犯行で一族の資産を狙っていた。しかし、その映像は偶然にもとある3人の少年少女に見られた。母の再婚相手に性的暴力を振られる夏月、家が貧乏でグレた浩、そして父が再婚したことに根を持っている朝陽。3人はお金で現在の個々の持ってる問題をお金で解決しようとして、一攫千金を狙った昇との交渉を始めようとする。 少し題材が重い話であったが、親としてのあり方、生きていくうえで、一番大事なのは何か?お金があれば幸せになれるかを考えさせられる映画でした。 💰良かったところ ・中国原作ながら、沖縄の貧困化や若者が島への期待がないなどの社会問題をしっかり描いている。東ホールディングスが沖縄の収入元である観光業をメインに行っている企業であるところもよい。 ・天才なサイコパス、離婚を気にして息子の為に一生懸命に働く母、優等生ながら人の苦しみに快楽を得る中学生、ビビりな不良中学生など難しい役が多い中、キャストがフィットしていてよかった。岡田将生さん、黒木華さん、江口洋介さんの演技よかった。 💰学び ・どんな完璧な犯罪も結局いつかばれる。偶然が重ねあう。 ・血が繋がっている父と母にどんな恨みがあっても、被害を与えてしまったら 💰考察 ・巌さん沖縄で刑事勿体ない。 ・朝陽のお父さんただのいい人。 ・昇が自己満足してなかったら、お母さんが手紙を開封しなかったら、また違うエンドロールだったらどんな結果になったのかを考えてしまう。世は以外にも予想外の偶然と重ね合う。 ・夏月が朝陽に手紙を書いた理由は辞めてほしかったからだと思う。 ・登場人物誰も幸せではないバッドエンドが沖縄の現状、日本の課題であると思う。
超面白い‼️
期待してたし、レビュー評価良いし納得。最後まで分かりませんでした。これはいいね!飽きる事なく最後まで突っ走りました(笑) ラストぞっとしました。。。怖っ! 岡田くんピッタリ役でした。松井玲奈も。子役も。 なんかデジャブな子役だったなー。 皆んな誰かに似てる。名前が出てこない(笑) いやーサスペンス好きには絶対お勧め‼️ いい映画だった。楽しめた。大満足。
悪、悪、悪のクライムサスペンス
意図的にまったく内容を知らないで公開初日に観ました。人の良さそうな人、見た目が弱そうな人、だんだんストーリーが進むに連れて、正義が悪に変わり、悪のオンパレードになっていきます。岡田将生は「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンのような素晴らしい演技でした。その脇を江口洋介、北村一輝らがガッチリ固めてピリッとした感じに仕上げていきます。また、今後が期待の夏月役の星乃あんなの切ない感じが良かった。さすが金子修介監督は女性をうまく撮ると思いました。期待をはるかに上回る快作だと思います。
どんな映画か あんまり理解しないまま見に行ったけど、 すっごく楽し...
どんな映画か あんまり理解しないまま見に行ったけど、 すっごく楽しめた! ゆるむ時間は無し ずっと面白かった キャスティングも良かった
上手に怖い
高い評価と金子修介ブランドを信頼して予告編も見ずに鑑賞。タイトルから勝手に陽気なピカレスク物を想像していたが、開始数分でいきなり、そして最後までどんどんと人が居なくなる、シリアスな怖い話で驚いた。流石金子修介、ウェルメイドにまとまった作品等なっておりました。 岡田将生始め大人の役者は皆上手かった。黒木華の母親は若すぎかな。松井玲奈はこういう役だとちょっとやり過ぎちゃうかも。最初の夫婦が矢島健一と美しい中村久美。子供たちは、主役の子はリボルバー・リリーの子とのことだが全く華がないことがフックになるという…。女の子はおどおどしてたのが腹が据わってくるところやラストに繋がる揺らぎも可愛くて良かった。 ところで本作、台湾と香港やタイの資本で原作は中国の小説とドラマの様子。どういう成り立ちか興味があるが、パンフは買いませんでした、失礼。海外でも上映されるかな。
ファンですので
行ったった、オシャレして行ったった。 え?誰のファンって? 勿論監督ですよ金子修介監督!行ったりましたよガメラ3邪神覚醒のTシャツ着て。 いやー良かった面白かった、原作のチカラなんだろうけど、思ってた予想の外に連れてかれるシナリオ運び、ふとキャラクター心情を示すも観客の気持ちまで揺さぶるような沖縄らしい絵の差し込み。 ふらっとパーンさせたカメラの先に飛ぶ飛行機、印象に刻み付く沖縄の海。 決して誇らしくも咲かないハイビスカスの切なさよ。 やー金子監督上手い、嫌味も無くサラッと心に残る風景と芝居を切り取る。 キャストも最高やったでー!新人ばっかで誰も知らんけどティーンの儚さ、十代の頭の悪さ純粋さ、二度と帰らない一夏の沖縄にここにしか無い青春が描かれてた。 主演の3人良かったねー。 芝居が上手いとか下手とかじゃ無い、この時のあの瞬間しかカメラに残せない、あそこにだけ生きてる若者達だったなあ。 人を信じても、信じられなくても、裏切っても、裏切られても、あそこに心預けられる十代の若者像はキミらにしか出来ないよ。 してから青春ノワールどんでん推理劇、若者のキラメキ愚かさズルさにまとめた金子修介さすが信頼出来るよ! ガメラの頃から信じてたぞ、あんたは人間と冒険と心を描けるって。 もう全ての邦画は全部金子修介に撮らせるべきだわ。
“黄金少年”
岡田将生さんを楽しみに観てきた。 予告の時点で今回はサイコな役かー、珍しいし楽しみやなぁーくらいで観にきたらここまでとは笑。 いやー、怖かったな〜。PG12も納得。 全く予想できない展開。面白かったけど、怖いが完全に勝ってしまった。クライムサスペンスってあんまり自分の得意分野じゃないもので。 最初にめっちゃ強い字面の“黄金少年”って出て、そういえば、岡田さん主演?少年?って小さい疑問抱きつつ見進めていくと、なるほど。謎が解けた。 羽村くん、リボルバーリリー以来だったけど、よく頑張ってたなぁ。 夏月役の子は可愛かったし、浩役の子も上手だった。 そういえば、そこまで大々的に宣伝してないのに脇のキャストもかなり豪華だったな。でも観終わってから今までそんなこと忘れちゃってたくらいストーリーが衝撃的だった笑。
ちょっと評価が難しい
こちらの事前(試写会?)評価が高かったので騙されたと思って鑑賞。 画質も内容もひたすら重くシリアス一辺倒で、出演者の迫真の演技も手伝ってちょっと疲れました。 実は早い段階でなんとなく黒幕は想像できてしまったのですが、その黒幕が物語の顛末にどう絡んでくるのかを知りたくて没入できました。 作中で頻繁に行われる犯行そのものは単純かつ上手くいき過ぎて拍子抜けですが、全体を覆う大きなミステリー部分(実はこれもそこまで周到に準備して上手く実行できるものなか?とも思いましたが)の真相はそれなりに衝撃的です ただ、前述通り重苦しい画面と内容が2時間超続くため、もう少し編集などで端折って2時間以内に収めても良かったのではと感じました。 あと、一点どうしても腑に落ちない意味不明なシーン(観た人はわかると思いますが4人が車内で初めて出会うところ)があって、そのシーンが後々のタネ明かしに効いてくると踏んで期待たんですが、結局どこにも繋がらなくモヤモヤしっぱなしでした。 タネ明かしに繋がらないのであれば、この部分を確認するために映画館にもう一度観に行く必要性も無いため、配信とかテレビとかで気軽に観られるようになれば、このシーンの意味するところを検証してみようと思ってます。 ただ逆にこのシーンがかなり重要で、私がその意味するところを理解できなかったということなら、自身の理解力のなさにかなり落ち込むと同時に、不親切極まりない作りとも思います。 というわけでどうにもモヤモヤが収まらず、騙されたとは思いませんが大満足というわけにはいきませんでした。
ゴールドじゃないドス黒い大人と子供
どっちに転がるか先が読めなくて、想像以上にめちゃくちゃ面白かった。 岡田将生演じる昇の悪人っぷりの安定感もさることながら、中学生朝陽を演じた羽村仁成の怪しさも良い。 なかなか昇がやられっぱなしで、無計画に見える子供達に情けないなと思いきや、実は実はでもう最高。 中学生同士の恋愛も描きつつ、なんとも良い意味で後味の悪い作品だった。
サイコパス
岡田将生もよかったですが、羽村くんよかったですね。最初真面目で優しそうな子なのにずいぶんあっさり脅迫するやんと思ったけど、こんな狂気が隠れていたんですな。普通に怖い。展開もあって、基本的にわかりやすいお話で、ゾクっと怖さも含め、ご都合主義連発に目をつぶれば、いいエンタメだと思います。
思春期心理の残酷さと悲哀
中国の人気小説を、金子修介がメガホンを撮って映画化した、究極のクライム・サスペンス。当初は、東野圭吾の『白夜行』の様な純情悲恋な展開かと思いきや、その予想は、とんでもない方向で覆された。きっと、日本の小説では、ここまで冷徹なあの殺人者を仕立てたサスペンスを描くことは難しいだろう。このリビューも、うかつなことを書くと、即ネタバレになってしまい、どうレビューしてよいのか迷うところ。 家庭環境の劣悪さ、苛め、両親の離婚等の犠牲となるのは、常に子供。本作で描かれた一連の事件の根底には、こうした現代社会の歪や問題が流れているのだろう。そこに、思春期の中に存在する、残酷さや悲哀と、大人の傲慢や欲望が重なった時、とてつもない事件へと導かれていった本作。久しぶりに、落としところが無い、イヤミスな作品と出会った。しかも、クレジットロール後に『ゴールドボーイ 2』製作の思わせぶりシーンも盛り込まれ、これ以上、何を描くのだろうとさえ思った。 冒頭、大企業実業家の娘婿・東昇が、義父母を崖から突き落とすシーンから始まる。それを事故死として、悲しむ遺族を演じた昇だが、昇の妻・静は昇に殺されたと従妹の刑事に相談するが、相手にされない。しかし、その現場近くに居合わせた3人の中学生が、記念撮影していた動画に偶然にも殺人事件が映し出されていた。それぞれに苦境な家庭に育った3人は、その動画を元に、昇から金を脅し取ること目論む。しかし、その結果は、思わぬ悲劇と新たなる殺人事件とへと結びついていく。 岡田将生が主演ではあるが、それ以上に男子2人と女子1人の中学生3人の演技が、主役を喰っていた。特に、安室朝陽を演じた羽村仁成の演技は、どこにもいる中学生の風貌であるのに、事件に絡むシーンで、落ち着き払って淡々と語る演技は、とても中学生とは思えず、その奥底に鬼気迫るものを感じた。そして、その相手役となった影を抱える夏月役の星乃あんなと、その義兄で不良役の浩役の前出耀志も、印象に残るキャラで、存在感ある演技を見せていた。 また、その脇を江口洋介、黒木華、北村一輝等の存在感のあるベテラン陣が、しっかり固め、松井玲奈もこれまでにない汚れ役に挑戦し、出演者に厚みを増している。 それほどの番宣も無く、前評判でも話題とならなかったが、金曜日からのレビュー得点が非常に高かったので鑑賞した。脚本もよく、一級のクライム・サスペンスとして、最初の殺人シーンから引き込まれ、中学生の3人の末路が気になり、2時間がアッという間だった
嫌いな話だけど
2024年劇場鑑賞56本目。 あの映画よりよっぽどこっちのほうがそのテーマ通りだったと、タイトル書くとネタバレになっちゃうので書けないのがもとかしいです。 展開は自分が大キライな展開で、刑事頑張れ!だまされるな!と江口洋介を応援しながら観ていました。ここで終わったらやだなぁと思いながらハラハラしてみていました。実際どう終わるかはご自身で確かめて。
完・全・犯・罪
ホームランを打ちそうな雰囲気はあったけど、ここまでとは...衝撃。ネタバレ厳禁系の映画なので、内容に触れることは何も言えないんだけど...とにかくスゴい。こういう映画を見るために、毎日のように映画見てるんだよな。 予告やポスターから「こうなるんだろうな〜」となんとなく予想していても、ストーリー展開の仕方や見せ方が上手すぎて、終盤はもちろん、結末に至るまでの過程が楽しすぎる。あれ、自分麻痺しちゃったのかな。思考回路がすっかり悪人になってるんだけど。第三者目線で物語を覗くというより、その場に居合わせてるかのような臨場感たっぷりのサスペンスだから、見る者も悪に染まってしまう。アトラクション気分だもんね。 岡田将生がクッソ気味悪い。この人の演技力、マジ超越してるよね。個人的に、日本の俳優の中で頭1つ抜けた存在だと思う。悲しみにわざとらしさを入れることができるって、もはやここまで来ると人間に見えない。上手すぎて、怖すぎる。サイコパス・岡田将生、まだまだ見たいぜ。羽村仁成の堂々とした立ち振る舞いにもビビったし、星乃あんなも超絶良かった。こりゃ、2人とも将来大俳優になるぞ、!沖縄のロケーションにピッタリなキャスティング。衣装も美術も超いいじゃんか。 若干の安っぽさ、あまりにそぐわない主題歌は気になったけど、間違いなく、後世に継がれるクライムサスペンスの傑作だと思う。今考えると、予告も秀逸だったなぁ。新作なのに文量少ないですが、マジで面白い映画なのでぜひ劇場で。また見よっかな。
最初から最後までゾクゾク止まらず
義父母を崖から突き落とし、その瞬間を目撃した少年少女達はその犯人である東昇に多額の金を要求するが… 人間の持つ怖さ、殺人を犯す人間の冷酷さ非道さがとても際立つ作品で、それに反して温かい感情をもつ少女の対比が良かったです。 展開は複雑で何度も予想を裏切られます。 結末を知った後にもう一度この映画を観たら別物の映画だと感じると思います。なので、もう一度観たい…。 そして少年少女役のお三方の演技に拍手です👏👏👏 ぜひエンドロール最後までお楽しみください。
悪人を上回る極悪人に驚く
冒頭からスクリーンに吸い込まれしまう。 殺人鬼と少年たちの絡み合う殺人合戦は完全犯罪を目論んだサスペンスでした。 直ぐにでもネタばれで話したくなるのだがここは大きなスクリーンでご覧になるのが一番だと思います。 岡田将生君の奇縁も凄いけど子役の羽村仁成君と星乃あんなさんも負けず劣らずの熱演でした。 資産家のお婿さんになるには奥様を大切にしてじっくりと仕事に専念するの一番だと思います😆
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