ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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僕の好みではなかったです
僕は人狼はやったことはないんだけど、人狼とか時空警察とか、その手の犯人当てゲームで、自分が犯人で、正体を隠しているときのような、素知らぬふりで自分の罪をとぼけている、腹の中でモヤモヤとした罪悪感を抱く感覚でした。
主人公の朝陽君が東氏を刺して、全て種明かしされたときには、「マジでか!」と驚きました。
たしかに、殺人鬼の東氏を相手に随分と落ち着いていて、言動にも異常性を感じる部分はあったけれど、それでも、非常に驚きました。
こういうのが好きな人はいると思います。
ただ、非常に陰鬱な印象を受ける内容で、結末に爽快感がないので、僕の好みからいうと「ちょっと違うなぁ」というのが素直な感想です。
COLD BOY
岡田将生が主演とされているが、主役は朝陽。
状況的には有利ながら、身体的にも頭脳的にも経済力的にも劣る中学生たちが大人に挑む。
この緊張感を最後まで持続させているところが見事。
ややオーバーながら、岡田将生の表情の切り替えが相変わらず上手い。
中学生3人は、ビミョーなところもあるが及第点で、朝陽が本性を顕すシーンはなかなかのもの。
黒木華は終盤の混乱からの保身の繋げ方が良かった。
松井玲奈(今回、少し鳥居みゆきっぽい)と江口洋介はオーラの消し方が絶妙。
正直、3人が抱えてる問題が「お金さえあれば全部解決できる」とは思えない。
グレート-O-カーンをあんなに華奢な13歳女子が蹴り飛ばせるハズがない。(傷口を攻められ悶絶するなら分かる)
朝陽が現場に行かずに済んだことや、動画を撮られたこと、昇が3人を始末しようとしたことなど偶然も多い。
3人を殺したら、死体処理に加え動画が見つかるリスクも高いのに、昇はどうするつもりだったのか…
トロフィーからの流れで朝陽が身元を明かしてしまったので、そこを突かれるかと思ったが特に活かされず。
夏月は分かるが、浩が殺人に加担する動機が薄いため、兄妹は義理じゃない方がよかったかも。
エピローグ的な部分が冗長で勢いが削がれたのも残念。
最後の方の流れは読めてしまったので、もう一転してゾワッとさせてくれたらより良かった。
ラスト、通話を録音していたとしてもあれだけでは逮捕まで出来ないハズで、どうケリをつけるのか。
続編を匂わせる映像もあったため、もしあればそのへんの駆け引きが中心になるのだろうか。
演技合戦が見もの
ストーリーの二転三転は、高度な頭脳戦…に見えて案外と行き当たりばったり。とはいえ、見せ方が上手く、飽きないのは間違いなし。これデスノートもそうだったなぁ。 それ以上に良かったのは演技!岡田将生も良いけど、子役が何より素晴らしい。クールさと危うさを両立させた見事な演技でした。 絶賛が多いだけに、期待し過ぎた感は否めませんが、ハードル上げ過ぎなければ確実に楽しめます! 唯一、エンディング曲だけは微妙過ぎたなぁ…
儚く、切なく、蒼く、そして残虐。
前評判が良かったので早速鑑賞。期待を裏切らないどころかその上を行ってくれましたね。 サイコパス同士の駆け引きでスリリングな展開が続き、最後の最後まで目を離せなかった。細かい粗が無いわけじゃないけど物語が破綻することもなく二転三転しながら怒涛のラストを迎える…。最後は思わず「太陽がいっぱい」を観た時の気持ちを思い出した。すごく余韻が残る終わり方で良かったと思う。 役者陣も素晴らしく良かったです。 岡田将生は「ドライブ・マイ・カー」でも思いましたが、冷めた感じ、少し狂ってる感じが特に上手いですよね。 また今作において3人の子供達こそがまさにこの映画の主役と言って良い。それぞれの役割をしっかり全うしていたと思うし、演技が初々しいのも10代のみずみずしさという表現において大いにプラスに働いたんじゃないかな。朝陽が徐々に見せる凄まじいほどの狂気、夏月の儚くて切ない輝き、浩の小物感たっぷりのおバカなチンピラぶり。どれも実に良かった。特に夏月の純粋さには感情を激しく揺さぶられました。(観客の多くがそうだったんじゃないかと思う) そしてもう1人、個人的に一番ハマったのが黒木華かも。あれほど溺愛して守り続けた最愛の息子とやっと安心して暮らせると思った矢先、息子が人殺しだと知った時の彼女の絶望感…。息子はあろうことか母親にも刃を向け、その躊躇のなさに恐れつつ泣きながら取り乱して命乞いをする母親。母親目線で見ると、果たしてこれ以上の地獄ってあるんだろうか?すごく重く刺さりました。黒木華さん、本当に上手かった。 原作が中国だからなのか、全体的にどことなく異国情緒が漂っていて、物語も画的にもあまり日本っぽくなかった印象です。まあそのために沖縄を舞台にした、という事なのかな。それも結果的にすごく良かったと思います。 一番シンプルに言えば、ラーメン二郎を食べた気分ですかね(笑)
この子は邪悪すぎワロタ!!
昨年の「市子」で観たかった筋書きと、同年の「カラオケ行こ!」で観たかった肝の座った中学生が結合して、個人的に理想的な状態で楽しむ事ができました。岡田君良かったですが、泣き演技ショボくないですか笑。窓際での勝利宣言が1分持たなくて笑えました。黒木華がベタベタしてくるのと甘えるような声が苦手でしたが、サイコ野郎の母親という事で納得しました。女の子(星乃あんなさん)が可愛く撮れていました。少年がエスパーすぎる箇所もありますが、これから羽村仁成君の名前を見かけたら警戒するであろう、レベルの高い胸糞仕上がりでした。出だしの夫婦が幸せそうで良かったです。黄金少年のタイトル表示も格好良かったです。キャスト欄の記載が少なすぎると思います。タイトル元であろう洋画の「ゴールデンボーイ」(1998)より、断然レベルが高い映画だと感じました。
凡庸な視線
ゴールド・ボーイ
子供の視点から描く世界では、大人たちはそれを維持するために隠蔽をし、一方で学費が足りない子供たちには不正はするなと救済には動かない。そして「凡庸な悪」が生まれる、通常なら。
救いのないラストだが、エンディングがメッセージを想起させる。
最後の一人を殺さないのは愛情故か打算のためか。我が子を顧みることが出来なくなるほどに働く、遺産は残すようにしている、常識とエゴの中描かれる愛は解りにくく、届かないものだ。
ガツンとやられた。今年最大級の掘り出し物か
少年少女が絡むクライムサスペンスって、やっぱり根底に児童虐待と貧困があったりする。そういう意味で本作は、沖縄という舞台が絶妙な設定だった。しかもところどころで米軍の戦闘機が飛行する爆音が響いたりする演出もうまい。若干古い日本映画のような映像づくりも、意図的なものなのか、中国資本の影響なのかわからないが、鬱屈とした街の雰囲気を醸成していたと思う。 偶然殺害現場を動画撮影していた少年少女3人による犯人への金銭要求と殺人犯との駆け引きが描かれる本作。朝陽と夏月の恋の話だったり、それぞれの親との確執だったり、青春映画の要素も多いから「青春クライムサスペンス」的な見方で楽しんでいた。切ない恋だなとか、岡田将生はやはり悪い役が似合うなとか、3人の中学生役の俳優たちがいい感じだななんて思っていたら、徐々にテイストが変わっていくのを感じた。なんだこれ!?と戸惑い、こんな展開になったら嫌だなという悪い予感もふつふつと湧き上がってくる。案の定というか、こちらの予想を超えてくるクライマックス。いろんなことが覆された気分。嫌な気分になるのに、でも嫌じゃない。なんだよもう!面白いじゃないか!しかもエンドロールの後にも驚きの映像が。これ、本当か!? 地味な宣伝だったから、出演者が意外と豪華なのにあまり目立っていない気がする。危うく劇場鑑賞をスルーするところだった。こんなに面白い映画なのに!
こわ面白かった
中学生3人の無邪気さとずる賢さが入り混じってて、最近の実際起きた美人局事件を思い出す。 書家の金澤翔子さんの堂々としたタイトルの「ゴールドボーイ(黄金少年)」が印象的だったけど、タイトルと合ってないような印象。金銭目的だからってことなのかな。 岡田将生の人格が豹変する演技も怖くて良かった。色白だからか、黒服姿で墓場に立ってるだけで死神のようだった。
夏休みの日記
朝陽と昇、算数オリンピックの結果で二人の勝敗はすでに決まっていた。あとはその決着をどう見せるか。
いきなり断崖絶壁からのオープニング、火曜サスペンス劇場か。思ったとおり岡田君演じる昇が老夫婦を突き落とし、目撃者よろしく白々しい芝居を演じてます。わざと下手に演じてるのかな。だが犯行の瞬間を運悪く中二の朝陽たちが録画しており、そこから両者の駆け引き合戦が始まる。
サスペンスものでは一番それらしくない人間が黒幕だったりするから、朝陽が最終勝利するのは察しが付く。あとはそのプロセスをどう見せるか。
刑事が浩の家に行き、そこで浩の父親が朝陽は危険な人間だと言うシーンがある。あれは昇と朝陽の決着がつく直前に入れてほしかった。朝陽が毒殺され敗北したと見せかけてあのシーンを入れて、その直後に朝陽の形勢逆転という流れにすればより効果的だったと思う。
あとラストは蛇足だった。母親が夏月の手紙を読んだところで終わっておけば。あそこまで結末を描いては作品全体が安っぽくなる。映画なら観客の想像が入る余地を残すためにも宙ぶらりんで終わっとくべきだった。なんかテレビドラマっぽい仕上がりになってしまったな。もとはドラマらしいので納得だけど。
朝陽は両親に対してあきの死について平気で噓をつくような子なので一番やばい奴だとわかってた。だから彼の本性がわかる終盤には驚きはなかった。正直、ストーリーテリングはうまいとは言えない。
あとわざわざ沖縄に舞台設定した理由も最後まで分からなかった。沖縄独特の基地問題とか絡んで来れば見ごたえあったかも。それと真夏の沖縄が舞台な割になぜか沖縄のあの暑さが全く伝わってこない。じっとしてるだけでもシャツは汗でびっしょりのはずなのに。中国の原作が日本風にブラッシュアップされた作品とはいいがたいかも。
主演の羽村君は良かった。いい意味で泥臭いし、イノセンスというか純朴というか、でも本作ではわかりやす過ぎだけどね。岡田君も今回は見事なアンダードッグぶりでした。
"君のような勘のいいガキは嫌いだよ"な話(褒め)
2024年劇場鑑賞20本目 傑作 76点 ネタバレ禁止系の告知で本当に力作なの久しぶりに観た気がする 特筆すべきは、主人公2人の人物像とその筋書きが理にかなっていて、よく作り込まれていてよく描かれている 岡田将生演じる役が、荒げることなくシュッとしつつも、子供たちを見せかけの動じなさでいなしながら、どこかそれの根元にはコンプレックスを秘めている様な佇まいと表情、終いの上手に無様なやられ様はとてもキャラクター力が高いと感じた 対して懐に潜み企む少年のひとつひとつの彼を表す事柄が終いに説得力を増してくる物語としての構造は、もれなく高揚感を隠しきれない 愛を十分に受け取ってない3人の少年少女が、次第に心が通い想う様になったのに、結末として少女は覚悟を決めた描写と本気さが伝わったのに反比例して、少年は若くしてそこの部分でもクズっぷりで、自分に向けてくれている好意も駒としか見てなかったのが、黒木華演じる母が、息子になるべく苦労させないように、心を満たすと言う意味でも尽くしてきたのに、この先黒木華自身に降りかかる未来も暗示させる少年の人物像であった まぁ、母を汚さないという描写や全男はママ大好きマンな一般論から続編での少年と黒木華の関係と悲劇は上記の様になるか、原作未読のわたしにはわからないが、クライマックスとエンドロール前の締め方含め、次作に大いに期待できるシリーズが誕生したのは間違いない 是非
子供たちがとにかくヤバい
「こいつ絶対ヤバイやつ」なのが最初から隠されてないし、展開もなんとなく読めるけど、 岡田くんは狂気のキャラクターが上手いし 中学生の羽村仁成くんの秘めたヤバさもすごかった。 そして星乃あんなちゃんの 中学生の女の子って男の子よりちょっとだけ大人で何か分かってるよね、 っていう表情がとてもよかった。
本領発揮!
金子カントク。オープニングからノースリーブのワンピースから伸びる肢体、舞台を沖縄にしたのもこの為か! ま、飛び交う戦闘機は意味なく不穏でしたが。 上には上が居たって事ですかね、原作があると聞いてますが続き出来るんですか?
今年度ナンバーワン!(まだ早いw)
いやぁ〜面白かった。本当に面白かった。 冒頭からラストまで、全般にヒリヒリした空気感が張り詰めていて、こんなストーリーは現在の日本では描けないだろうなぁ。 それにしても、天才的頭脳を持つ少年が、それを武器にダークサイドに向かうと、ここまでの恐ろしいサイコパスになれるのか。 PS あのバカ兄貴はともかく、あの健気な少女には生きていて欲しかった。
ゆとり世代vsZ世代
なんだか違和感や奇妙さだらけの映画なのだが、それがあえて作り出されたものなのなら、すごいと思う。
まず、舞台が沖縄なのにみんな標準語で喋っている。訛りあってこそ地方感が出るのになぁ。オープニングで「黄金少年」の四文字がどデカく映し出されるのだがその背景は碧い海。エンディングで「ゴールドボーイ」と映った時も碧い海。ゴールデン感とは裏腹だ…。このちぐはぐな感じに違和感を覚えた。あえて素人感を出しているのだろうか。
中学生三人のお芝居の少し慣れてない感じが、ベテラン俳優たちとの間に溝を作り出してる感じ。唐突とも思える朝陽の殺意(実はすごく調べているし練られている。13歳14歳の違いを述べる持論はサイコパス感強め)。みんなどこかおかしさを抱えている異常さ。韓国映画のパラサイトを見たときに感じたゾクゾクさ加減と似たようなものを感じた。
登場人物単体で見ても、人間関係・警察組織で見ても、すこーしずつ狂っている世界の中で、いつの間にか「誰が一番まともな人間か」という視点で観ていた。
結論として、それは夏月なのかもしれないと思った。最後、東の自宅へ向かうとき、彼女は降りたバス停の方を振り返る。あのとき後戻りできたなら…と思ってしまう。でも結局、朝陽と繋がっている以上、遅かれ早かれ同じ結末になっていたのかもしれない。あの時カメラに偶然あの光景が映っていなければ、少なくとも全てが歪んでいくスピードを緩やかにできたかもしれない。エンディングテーマの倖田來未「Silence」も夏月の気持ちを唄っているように思えたなぁ。
君はそれでいいのかな?
その答えでいいのかな?
どんな姿であっても
変わらず想ってた
あと、ゆとり世代の岡田くんがZ世代におじさん呼ばわりされていることになんだか勝手にショックを受けたりもした笑。
6000万円の感覚に麻痺してる浩ちゃんはなんだか菊池風磨感が出てて、時々クスッと笑えてよかったな。若い俳優さんたち、これからも頑張ってほしい。
死屍累々のジュブナイルサイコパスロマンだったか
邦画のシネコンプログラムピクチャーには度々落胆させられているが、原作が中国の小説とのことでの興味と不安、半々で鑑賞したら大当たりでしたね。 トレーラーから、遺産狙いの岡田サイコパス将生vs どん底這い上がりたいブラックメール少年少女ズのピカレスクロマンかと思うとそれはほんのサワリ。 ストーリーが進むにつれて死屍累々のジュブナイルサイコパスロマンとなり、二転三転のストーリー展開に驚かされます。主演の岡田並びに少年少女3人の芝居が素晴らしい。エンディングも余韻を残したうまい終わらせかただと思う。 これはネタバレ見ずに映画館行ってください。 あと、公式のホームページ、トップからスキップせずにスクロールするとちょっとした仕掛けが。
尺が足りないのかな?
原作未読
評価が高かったので鑑賞
ストーリー、展開は正直予想通りともいえる内容ですがシンプルに面白いです
気になったのはそれぞれの犯行動機
まるで怪物のように描かれている東や朝陽の動機が今一しっくり来ず鑑賞中モヤモヤ
所詮東は俗物であり真性の怪物朝陽はそもそも理解不能とも取れるか?
浩とナツキが協力すると言い出す所もそうはならんやろと思っていたがラストの手紙でナツキの気持ちと覚悟を知り少し腑に落ちる
ならこれ東と朝陽も流石にもう少し納得いく理由があるんじゃないの?と考えてのスレタイです
oカーンさんがクズを演じるも微妙に良い人オーラ漏れてた点も高評価
岡田将生最高!役者さん最高!ストーリーは???
俳優さん方に感動しました。 岡田くんの目つき、すごかった。 映画館でみる役者さんの演技、 ひとりひとり迫力がありました。 もう一度みてこようかな……😚 ストーリーは原作があるとのことですが、 もう少し詳しい説明がほしいかなぁと…… 展開が早いのかなぁ? ちょっと残念。🤔🤔🤔
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