ゴールド・ボーイのレビュー・感想・評価
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岡田ふんする殺人犯と対峙する3人の少年少女を「リボルバー・リリー」...
岡田ふんする殺人犯と対峙する3人の少年少女を「リボルバー・リリー」の羽村仁成、特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」の星乃あんな、「ラーゲリより愛を込めて」の前出燿志が演じ、黒木華、松井玲奈、北村一輝、江口洋介らが脇を固める。
面白いだけだけど、面白いぞ
面白いです。
ただ、観終わった後に何か残るかと言えば何も残らない類の映画です。
完全好みなのでどっちが良いとかいう訳ではないですが、こういうの苦手というか文句言いたくなるタイプの人間です笑
個人的には岡田将生の王子様感が印象的でした。
クレジットからすると衣装はヨウジヤマモトでしょうか?
良いキャラ作りと演技してたと思います。
無茶振りすると彼を中心に続編作って欲しいです笑
よくできてる
後半の展開が二転三転して、思わず声が出てしまう。
女の子の存在が眩しく、朝陽にとっても大切な人であったはず、なのに…そこまでして手に入れたかったものは、貧しさからの脱却なのだろうと推測した。
この子の親だとしたら、どうしただろうと考えさせられた。
ミステリ映画としては、4.5
でも、大好きだとは言えない自分がいてこの評価
ある意味では面白いのだろうが…
最近は どの作品を観るかを決めるのに 色々な方々のレビューを斜め読み(?)して評価が全体的に高ければ観る…と言うヤヤ安直な選択方法なのだが
多くの方が書かれている通り ある意味では面白く120分超えの作品が全く長く感じさせない内容ではあったのだが、、、
ただ…レビューを斜め読みしてるだけに当初は朝陽を始めとした3人の少年達を美化していたと云うか
岡田将生演じるサイコな東昇を少年達が懲らしめるみたいな痛快なエンディングになるんだろうな〜?なんて勝手に想像していただけに話が進むにつれて″えーーーーーっ!!″みたいな
ある意味『怪物』に通ずるモノがあったけど…
でもアノ少年には まだ一抹の救い(?)と云うか希望があったけど、でも朝陽にはソレが全く見いだせなかった
なので見終わった後に何とも言えない鬱が残ってしまった
後になって中国の小説が元になってた事に気付いてチョッとだけ安心してしまった(ある種 偏見極まりないけど…)
原作は『悪童たち』なので其れに気付いていたら勝手な痛快劇を想像しなかったのかも…知れない、だが…
日本版は『ゴールドボーイ』にある意味重要な意味合いが含まれていると思うので
銀しか取れなかった東昇が 軽々と金を取れる(多分)朝陽に勝てたー!!と高笑いしてたところに結果的には そうは問屋が卸さなかった訳で。
とかなんとか終始まとまりの無い感想にはなってしまいましたが、
鬱になったとか言っときながら、多分そんな私も『ゴールドボーイ2』が出たら多分観ちゃうんだろうなぁと思う今日このごろでした
【補足】
犯罪者(特に少年犯罪)が出ると よく親などの家族にも問題があると云われる事があるけれど、必ずしも其れが原因とばかりは云えないのでは?と こういった作品を観ると思えてしまう
たとえ親がどんなに子に心を尽くしても本人の持って生まれた性質にチョッとした釦のかけ違えがマイナスに作用して″悪″になる場合もあれば どんな酷い親に育てられても其れが反面教師となって″善″になり得る事もあると思うから
殺人の運命共同体
まず好きか嫌いかはともかく、どう転ぶか予測のつかない展開に引き込まれる作品だった。
物語は一見好青年に見える昇が、一流企業を経営する義父母を崖から突き落とす狂気と衝撃のシーンで幕を開ける。
警察はこれを事故死として処理する。
しかし昇が二人を突き落とす場面を、中学生の朝陽、浩、夏月の三人がたまたまカメラに収めていた。
そのまま三人がその動画を警察に届け出れば事件は無事解決、になるはずだったが、何と朝陽が提案したのは動画を昇に高価格で売りつけて脅迫するというものだった。
まず、優秀で純朴そうな朝陽がこの提案をするのが衝撃だ。
彼の家庭は両親が離婚しているという複雑な状況にある。
そして朝陽はある自殺した女生徒の母親から犯人扱いをされ、嫌がらせを受けていた。
そんな彼のもとに転がり込んできたのが、小学校時代の親友浩と、彼の血の繋がらない妹の夏月だ。
しかも夏月は性的暴行を受けた義父を刺して逃げてきたのだ。
義父の生死は分からない。
朝陽の母香は朝陽の学費を稼ぐためにパートに出ており家にはしばらく戻らない。
こうして三人の奇妙な生活が始まるわけだが、三人は自分たちの問題は金で解決するのではないかと考える。
そして昇に対する脅迫が始まったのだ。
昇は完全にサイコパスな人間だ。
彼は自分に疑いを持つ妻の静も事故を装って巧妙に殺害する。
正直普通の中学生には太刀打ち出来るはずはないのだが、朝陽はそんな昇に対しても堂々と脅迫する。
そして朝陽は昇にある取引を持ちかける。
もし自分の父親と、彼の再婚相手でもある自殺した女生徒の母親を殺害すれば、カメラのデータをすべて削除し二度と関わることはないと。
最初は反対していた夏月も、朝陽への恋心から彼に全面的に協力するようになる。
この時点ではまだ昇は完全にサイコパスだが、三人にはまだ道を引き返す余地があるように思われた。
浩と夏月は事が終われば施設に入って償いをすることを朝陽に告げる。
そして朝陽のために二人は昇と共に殺害を実行する。
しかし最終的に観客は知ることになる。
この映画の中で最も良心がなく、引き返す道を持たないのは朝陽であったことを。
金子修介監督らしい、狂気に満ちてはいるがジュブナイルものとしても魅力的な作品だった。
おそらく朝陽の夏月に対する想いに偽りはなかったのだろう。
それでも彼は自己保身のために夏月を犠牲にする。
最後は完全に昇の狂気を食ってしまう朝陽のサイコパスぶりに戦慄させられる。
この映画の中で常識的であり、唯一公正な正義を振りかざすのは殺された静の親戚である県警の厳である。
彼は徐々に昇を追い詰め、朝陽の正体にも辿り着く。
朝陽が実の母親である香に向ける殺意の眼差しと、それをあっさり覆す姿にも寒気を感じた。
「ゴールドボーイ」絶賛されているけど、残念ながら合わなかった。サイ...
「ゴールドボーイ」絶賛されているけど、残念ながら合わなかった。サイコキラーは薄っぺらいし、犯行計画は雑だし、ラストシーンを含めて沖縄を舞台にしている理由が分からない。沖縄の子どもたちが置かれている苦境を描くことに成功しているとも思えなかったな。
北野武「ソナチネ」クラスタとしては、沖縄の断崖絶壁に矢島健一がいるシーンは萌えました。
期待し過ぎたかな
「中学生」にしては、登場する男の子二人は少し大きい。
でも、夏月ちゃんは良かった。
幼く見える顔立ちに、華奢な身体で貧困家庭の子供を連想させながら、登場シーンから眼にすごく力があって、芯の強さをイメージさせる。
朝陽とのデートシーンのイチャイチャも、昭和みたいな描写の古臭さがむしろ彼女の今にも消えてしまいそうな輝きにはマッチしている様に感じた。
ただお話は…。
クライマックスの惨劇に向かう流れはそもそも東が「毒」で殺害することを知っている三人は、ずっと警戒しているワケで、それは我々観客も同じ。で、最後にあの罠にハマって二人がアレを口にするとは思い難いし、そもそも東は3人組全員殺してしまったら動画のコピーがあった場合自分が身の危険にさらされるし、警察も真っ先に疑うはず。
そこに至る一連も、父親と再婚相手を殺害するのに東を協力させる流れや、夏月が朝陽には補習に行かせて二人だけで実行しようと申し出るクダリ、東が犯行現場を撮影していて交渉のカードに使おうとすることなど、やはり朝陽の「裏の目論み」に最初から周りが自発的に加担し、都合よく展開し過ぎるというか。(私がいろいろ見逃してるのかも知れないが)
冒頭に書いた、「中学生にしては大きい(高校生に見える)」ってのがこれが実はクセモノで、物語にとってこの三人が「都合よく賢かったり、都合よく子供だったりする」って調整できるところが、演出の妙とも思えるし、違和感とも感じられる。
「都合よく」なんて言い出すとサスペンスってそもそもそういうモノだとは思うけど。
ネタバラシが「そうだったのか!」というカタルシスが少なく、なんかヌルッとされるのももったいない気がした。
でもかなり高く評価されてる方が多いので、本来あまり気にならない程度のポイントが私は気になってしまっているだけなんだろう。
私はこの作品の見どころは何しろ夏月ちゃんの存在感に尽きる、と思う。
とても面白い
主人公がお父さんと再婚相手を殺して欲しいと言い出したところでけっこう引く。そしたらとんでもねえ男で、こんな子嫌だ。頭が良すぎておかしくなってる。どんなに頭がよくても犯罪なんて絶対に割が合わないことが分からないのか、アホだな、子どもだからしょうがないのか。どう考えても殺すより6千万の方がいい。うまく運用すれば配当だけで働かずに暮らせるのではないだろうか。
ヒロインの女の子が道重さゆみのデビュー時みたいな顔立ちで、その上肌がぬらぬらしているように見えて異常に色っぽい。他の登場人物も変に艶っぽい人ばかりで、ただ事じゃない。そういう演出か。沖縄の暑さでそうなっちゃってしまうのだろうか。北村一輝のお腹がすごく出ている。時任三郎だとずっと思っていたら江口洋介だった。
タイトルロゴの太い筆文字が変だ。
良い作品なのに
とにかく最高に面白い!主演の岡田将生と羽村仁成が最高に素晴らしく!お互いに競い合うかの様な完全犯罪殺人。沖縄の美しい風景と次々と起こる殺人と頭脳ゲームに最後の最後まで目が離せない!残念なのはほとんど告知やプロモーションがなく知られてない事。こんなに素晴らしいのにあまり知られず終わってしまうのはとても残念。今年のアカデミーのゴジラとか母さんより全然素晴らしい作品。ランキング上位はほとんどアニメ作品、ライダー、カムイの方のゴールデン!映画好きはアニメ好きみたいな邦画の風潮は残念です。
平成「ガメラ」3部作の金子修介監督が岡田将生を主演に迎え、殺人犯と...
平成「ガメラ」3部作の金子修介監督が岡田将生を主演に迎え、殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦の行方を描いたクライムサスペンス。「バッド・キッズ 隠秘之罪」のタイトルでドラマ化され中国で人気を集めたズー・ジンチェンの小説「悪童たち」を原作に、舞台を沖縄に移して映画化した。
実業家の婿養子である東昇は、ある目的のため、義理の両親を崖の上から突き落として殺害する。それは完全犯罪のはずだったが、3人の少年少女がその現場を偶然にもカメラでとらえてしまう。それぞれ複雑な家庭環境や家族の問題を抱える少年たちは、東を脅迫して大金を手に入れようと画策するが……。
岡田ふんする殺人犯と対峙する3人の少年少女を「リボルバー・リリー」の羽村仁成、特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」の星乃あんな、「ラーゲリより愛を込めて」の前出燿志が演じ、黒木華、松井玲奈、北村一輝、江口洋介らが脇を固める。
4 G-5
岡田黒木江口
パク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」とごっちゃになりそうなタイトルですが、「平成ガメラ」シリーズの金子修介監督作品ということで、今日も劇場へイッテミヨ~💨
岡田将生はデビュー時は三浦春馬似のイケメン俳優の一人としか認識していなかったが、ここ何年かの出演作、すべて「いい!」ですよね~
最初に、いいな、と思ったのは「星の子」の芦田愛菜の先生役
あ、ただのイケメン俳優じゃないんだ(・∀・)
その後も「ドライブ・マイ・カー」や「一秒先の彼女」ドラマの「大豆田とわ子〜」硬軟自在に演じてマスネ~
黒木華は最後の最後で、黒木華 スゴイ!
江口洋介は最後の顔、「砂の器」の加藤嘉少し入ってましたよ ←例えがイチイチ古ぃょ~キミ!
中学生3人組も各々よかったデスネ~(金子監督、子役の演出サスガ!)
黒木華の息子役の羽村仁成クン、若い頃の有吉っぽい顔(あれ、自分だけ⁉)
演出が徹底的に娯楽に寄っており、変にリアルに作らなかったのも個人的には好感
テンションあがってパンフレットも購入⤴️
1300円もした⤵️オワリ!
岡田将生の綺麗な顔が迫力を増す
岡田将生さんが良い。綺麗な顔がダークさを増してゾクゾクする。もうちょっと義父母を殺す動機がはっきりしていた方が説得力増す気が…
朝陽役の羽村仁成さんもあの真面目そうなのに不穏な雰囲気が良かった。終盤の「話したくなるね」辺りは無邪気な感じも見えて怖さを増加させて引き込まれた。
展開自体は読めてしまうところもあったのでそこが残念といえば残念だけど、129分飽きることはなかった。
岡田将生は裏切らない。が……
とても面白かった。
岡田将生の悪役は初めてではないが、相変わらず美しくも胡散臭い。歳を経てますますそのアンバランスの度合いが増している。
彼の筋力は、そうあるように見えないので、陰の主役の悪童に比べて美貌以外に勝っているところは何だろう。お金も自由にはならないらしいし。まあ殺しの経験値か。ということで、次第に曖昧になってゆく筋書き。
彼の妻の不機嫌な嘘くささも、すべてはドンデン返しへのコマにすぎなかった。
さすがに江口洋介は違うだろう。老けたなあ。でもベテランだし、コマにはならないだろう?と思いながら見ていた。はたしてならなかったが、なったら、あるいはもっと面白かったかもしれない。ラストシーンももっと盛り上がったかもしれない。でもなぜ刑事の彼が富豪の一族なの?何か設定が全体的に不自然。
主役と思った岡田将生は囮だったのね。残念。大きなコマ。確かに彼は黄金少年ではなかった。
拾い物は、出ていると知らなかった黒木華。裏のない元気な善人をやるととても合っている。若いお母さんだなあ。それにしてもお父さんもいい人なのに、なぜあんな悪童が生まれた?原作は「悪童たち」というタイトルみたいだけど、悪童は1人ですよね。
少女役の子が本当にはまっていて存在感があった。最初の水をごくごく飲むシーンなど秀逸。今でも沖縄の道を走ってそう。ナイスキャスティング。
そして悪童。ズブの素人だったら面白かったのに、あの有名な事務所の子だったのね。見覚えがあった。でも本当に感じのいい子のオーラが半端ないため、途中まで騙された。
夢に出てきそうな悪童。白夜行みたいなラストがちょっと残念だったが、ツッコミどころは満載なのに、本当に面白く、それが気にならない。
僕の好みではなかったです
僕は人狼はやったことはないんだけど、人狼とか時空警察とか、その手の犯人当てゲームで、自分が犯人で、正体を隠しているときのような、素知らぬふりで自分の罪をとぼけている、腹の中でモヤモヤとした罪悪感を抱く感覚でした。
主人公の朝陽君が東氏を刺して、全て種明かしされたときには、「マジでか!」と驚きました。
たしかに、殺人鬼の東氏を相手に随分と落ち着いていて、言動にも異常性を感じる部分はあったけれど、それでも、非常に驚きました。
こういうのが好きな人はいると思います。
ただ、非常に陰鬱な印象を受ける内容で、結末に爽快感がないので、僕の好みからいうと「ちょっと違うなぁ」というのが素直な感想です。
COLD BOY
岡田将生が主演とされているが、主役は朝陽。
状況的には有利ながら、身体的にも頭脳的にも経済力的にも劣る中学生たちが大人に挑む。
この緊張感を最後まで持続させているところが見事。
ややオーバーながら、岡田将生の表情の切り替えが相変わらず上手い。
中学生3人は、ビミョーなところもあるが及第点で、朝陽が本性を顕すシーンはなかなかのもの。
黒木華は終盤の混乱からの保身の繋げ方が良かった。
松井玲奈(今回、少し鳥居みゆきっぽい)と江口洋介はオーラの消し方が絶妙。
正直、3人が抱えてる問題が「お金さえあれば全部解決できる」とは思えない。
グレート-O-カーンをあんなに華奢な13歳女子が蹴り飛ばせるハズがない。(傷口を攻められ悶絶するなら分かる)
朝陽が現場に行かずに済んだことや、動画を撮られたこと、昇が3人を始末しようとしたことなど偶然も多い。
3人を殺したら、死体処理に加え動画が見つかるリスクも高いのに、昇はどうするつもりだったのか…
トロフィーからの流れで朝陽が身元を明かしてしまったので、そこを突かれるかと思ったが特に活かされず。
夏月は分かるが、浩が殺人に加担する動機が薄いため、兄妹は義理じゃない方がよかったかも。
エピローグ的な部分が冗長で勢いが削がれたのも残念。
最後の方の流れは読めてしまったので、もう一転してゾワッとさせてくれたらより良かった。
ラスト、通話を録音していたとしてもあれだけでは逮捕まで出来ないハズで、どうケリをつけるのか。
続編を匂わせる映像もあったため、もしあればそのへんの駆け引きが中心になるのだろうか。
演技合戦が見もの
ストーリーの二転三転は、高度な頭脳戦…に見えて案外と行き当たりばったり。とはいえ、見せ方が上手く、飽きないのは間違いなし。これデスノートもそうだったなぁ。
それ以上に良かったのは演技!岡田将生も良いけど、子役が何より素晴らしい。クールさと危うさを両立させた見事な演技でした。
絶賛が多いだけに、期待し過ぎた感は否めませんが、ハードル上げ過ぎなければ確実に楽しめます!
唯一、エンディング曲だけは微妙過ぎたなぁ…
儚く、切なく、蒼く、そして残虐。
前評判が良かったので早速鑑賞。期待を裏切らないどころかその上を行ってくれましたね。
サイコパス同士の駆け引きでスリリングな展開が続き、最後の最後まで目を離せなかった。細かい粗が無いわけじゃないけど物語が破綻することもなく二転三転しながら怒涛のラストを迎える…。最後は思わず「太陽がいっぱい」を観た時の気持ちを思い出した。すごく余韻が残る終わり方で良かったと思う。
役者陣も素晴らしく良かったです。
岡田将生は「ドライブ・マイ・カー」でも思いましたが、冷めた感じ、少し狂ってる感じが特に上手いですよね。
また今作において3人の子供達こそがまさにこの映画の主役と言って良い。それぞれの役割をしっかり全うしていたと思うし、演技が初々しいのも10代のみずみずしさという表現において大いにプラスに働いたんじゃないかな。朝陽が徐々に見せる凄まじいほどの狂気、夏月の儚くて切ない輝き、浩の小物感たっぷりのおバカなチンピラぶり。どれも実に良かった。特に夏月の純粋さには感情を激しく揺さぶられました。(観客の多くがそうだったんじゃないかと思う)
そしてもう1人、個人的に一番ハマったのが黒木華かも。あれほど溺愛して守り続けた最愛の息子とやっと安心して暮らせると思った矢先、息子が人殺しだと知った時の彼女の絶望感…。息子はあろうことか母親にも刃を向け、その躊躇のなさに恐れつつ泣きながら取り乱して命乞いをする母親。母親目線で見ると、果たしてこれ以上の地獄ってあるんだろうか?すごく重く刺さりました。黒木華さん、本当に上手かった。
原作が中国だからなのか、全体的にどことなく異国情緒が漂っていて、物語も画的にもあまり日本っぽくなかった印象です。まあそのために沖縄を舞台にした、という事なのかな。それも結果的にすごく良かったと思います。
一番シンプルに言えば、ラーメン二郎を食べた気分ですかね(笑)
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