劇場公開日 2004年6月5日

「予告編が一番よかった気が」21グラム kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0予告編が一番よかった気が

2021年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 3人の演技が最高です。命を失う悲しさ、命を授かることの苦悩。そして新たな魂と復讐の念の葛藤。一つの心臓がめぐり逢わせた奇妙な人間関係を不安定な心情を表現しつつ芸術的に仕上げた映画となりました。

 しかし、芸術性にこだわりを見せすぎたのが原因でしょうか、ツギハギだらけの編集となり、観る者に混乱を与えてしまいます。中盤までは、この時間の逆行とフラッシュバック効果で充分緊張感を感じるのですが、結局そのまま一本の線にまとまることなく終盤まで引きずっていっちゃいました。生と死の二面性を巧く絡めてあったことが、遂には空中分解してしまったという感じがあるのです。

 それでも編集の難解さを役者の演技力がカバーしてくれた。3人以外にもシャルロット・ゲンズブールの泣き顔には注目だ。

【2004年6月映画館にて】

kossy