「おもしろかった」ボトムス 最底で最強?な私たち ティム2さんの映画レビュー(感想・評価)
おもしろかった
おもしろかった。
ファイトクラブを最近見たので、いいタイミングだった。
映画ファイトクラブはカッコよさと幼稚さがあるが、カッコよく見せるのが上手くてかっこいいが残る。
この映画はコメディで最初からバカバカしくみせてて、ファイトクラブ?何言ってんの?って呆れちゃうようになってた。
映画ファイトクラブは
社会に不満があって、抑圧されてるものを発散できる場で、ifとして現実ではできない過激な妄想を映画が表現してくれる気持ちよさが魅力かもしれない。
後半、計画を主人公と唯一のメイン女性キャラが止めようとする。まともな感覚はこの二人くらい?
見てる人はファイトクラブの一員になったつもりで途中までみてるが、そのまま自分もそっち側だと浸ってるとヤバイよ。
ファイトクラブを見ている間、格闘はカッコ良くてもやってることはダサいって気持ちと、秘密クラブの一員が全然羨ましくなくて、あまりのれなかった。
この映画に話を戻して、
女性が殴り合いのクラブなんてびっくり過ぎた。ハハ。偏見からくる意外性。
暴力とバカは男の専売特許じゃないよね。
でも、こっちは暴力はバカバカしいこととしてコメディにしてる。映画ファイトクラブみたいにカッコ良くは見せない。
ティーンの女の子の行動理由がエロ目的!なのも珍しい。男キャラならあるある。
自助グループみたいにクラブでミーティングをするシーンは、どれもリアルにあること。見出しみたいにどんどん言うけど深くは掘り下げないで終わる。物足りないけど、現実もそんなもんか。
ヤバい話しもスルー。
解決の難しさと、他人のトラブルへの興味のなさと、被害を被害と数えない問題を軽視することがあるよねと思った。
最後に先生が自分の離婚を告白して話題を持っていくの印象に残った。
あれは現実の男性のこういう行動を皮肉ってるね。
国関係なくあるあるなんだ。
被害の告白と離婚は全然違う。
先生は悲しくてつらいエピソード繋がりで言ったんだろうね。この場で同等だと思って話す…。
ダメなことやダメな発言が盛り沢山だけど、コメディにしてる。ダサさも多め。
バカだろこの女たち、憧れるなよってなってる。親切設計。
そう思うと映画ファイトクラブは不親切で憧れる人が出ちゃう。エンディングで心掴みに行ってるし。
この映画、ことごとく普通(よくあること)と反対を意識しすぎてる気もした。だからわかりやすく、偏見を持ってると見てると気付ける。
メインのロマンス担当は黒人女性とアジア系女性。
いろいろ言わせる役の顧問の先生は黒人。
頭脳担当の太ってる黒人女性。
どれもエンタメで見慣れていないと思った。
視聴者の偏見を前提に意外性がある。
本来、現実の世界はいろいろな人がいるはずで、この映画はいろいろな人がいた。
アメリカなんかは特に多種多様なはずだが、この映画みたいに多種多様なキャラクターを使いこなしてるものは少ないと思う。
映画ファイトクラブでは秘密クラブで悪いことをするが、この女子ファイトクラブは対立校からアメフト選手を守るぞ!と良いことをしようとする。
組織の使い方が違う。
女の子がアメフト選手とのバトルは流石に無理があるけど、やらないといけない時は血まみれになりながらでもやるんだって感じだった。
時間稼ぎがゲイのキスで成り立つのうける。
それみて「私ゲイだ」ってチアの子がなるのはふざけてるようでリアルかも。他の子が「私は違う」ってながされないのもそう。
女好きの男が女性同士のポルノ好きっていうのは度々アメリカのドラマ見てると出てくるから周知の事実なのか?一定の人気ジャンル?
でも、観客席のおじさんがゲイに興味ないって反応もちゃんとある。
この映画は気付けるものが多い人ほど楽しめるし、気付いてもその人によっては楽しめない。露骨だから。
雑に感じるかも。
もしわからなくても、今までにない新鮮なコメディで面白い。
でも、女の子がこんなことやるの?で止まる人は全く楽しめないと思う。確かにありえないことの連続で馬鹿馬鹿しすぎるし真面目に話さないから。
女の子たちになぜこれをやらせてコメディ映画にしてるのか、今を生きてる大人なら全くわからないことないと思うけど…。それ前提の映画。
映画ファイトクラブは後半、テロを止めようとしてて倫理観がまともな行動をしてバランス取ってるけど、最終的に爆破は起こってエンディングをカッコよくしてて罪深い。
視聴者はみんな爆破に気持ちが持ってかれてファイトクラブの一員になったまま終わる。
この映画はふざけすぎて、見てる人を置いてけぼりにしてるのがいいところだと思った。
まさか憧れる人はいないでしょう。