私がやりましたのレビュー・感想・評価
全112件中、61~80件目を表示
私がやられました😁
何故か爽快!
クライムサスペンスと言うくだりなのに
浮かれ気分で劇場を後に出来ました!
主人公2人の雄弁かつ鮮やかなる裁判シーンは
まるで傍聴席に居るかの様に引き込まれ同情心を持ち上げられちゃいました
とにかくテンポがいい!登場人物の人となりも分かりやすくクラシカルなセットや衣装
参考にしてみたいメイク…
ずっとずっと目が離せ無いアートフルなフランス作品に拍手です!
物語の締め方やエンドロールの…その後報告も
心残り無く楽しめたし
オゾン監督のドヤ顔が浮かびましたね
かつての大女優を演じるイザベル・ユベールの怪演は本当に「かつて」の大女優感があふれ出てたし(それも無声映画だなんて)違和感無し無し!
主演の2人の美貌と勢いにワクワクしたし
特にマドレーヌ役のナディア・テレクスウィツの魅力に私がヤラれました⭐️
即!checkin!
舞台演劇にしてみても面白そうな
俳優も衣装、景色どれもキュートで目に美しい。セ・ビアン!セ・ミニョン!な、まろやかクライムコメディだ。
台詞の多さや大げさな立ち回り、プロットがいかにも演劇的で現実感がないため、プレッシャーなく絵本を読み終えたような気持ちになる一作。いいんじゃないかなぁ。
きっかけを境に裕福になった主人公に、二番煎じを狙って迫る狡猾なヴァラン。うーん、きたきた古典的。これっておむすびころりん的なラストかなと思いきや、みんながみんなお得に収まっちゃってまさかのボヌール。
お、おう。まあ、いいんでないかなっ。最近は重めな作品多かったし、これはこれで良かったですよ。
そのまんまだが邦題もよき。
貞操の価値
非常にフランス映画らしいコメディ。
初っ端から、大家とやりあうポーリーヌのキュートさにやられた。
マドレーヌも、発砲する瞬間に目を瞑ってしまう(イメージですが)あたり可愛らしい。
オデットの強かな横柄さが、後半に素晴らしいアクセントを効かせる。
その他の登場人物もみんなどこか愛嬌があり、仕草や表情が魅力的です。
話としては「そんなこと言う?」とか「うまくいきすぎだろ」とは思うが、そこはコメディ。
赤い幕が開くところから始まり、軽妙な会話や舞台的な仕草、アイリス・アウトの多様など、リアリティラインの下げ方が絶妙。
もっとバチバチにやり合うのかと思ったら、半ば共犯関係となり、みんなが幸せになるラストは意外。
意外といえば、いかにも胡散臭かったパルマレードが実は紳士でしたね。
…という印象やちょっとした会話をエンドロールで拾ってくるので、最後まで油断なりません。
そのエンドロールで、結末がもう一転したような?
意表をつかれて捉えきれなかったのが残念。
実はオデットもやってなかったとか、もう一捻りあったらと思ってただけに、綺麗に入れ込んでたら満点かも。
ファッションや町並み、劇中劇の入れこみ方など演出も素敵でした。
爆笑ではなくクスクス笑えるし、1935年を舞台にしつつ今日的な問題にも触れるバランスにも優れた名作です。
可愛らしい映画
フランスでまだ女性に参政権すらない時代の男尊女卑の時代に生きる女性のたくましさを面白可笑しく描いた作品。それぞれのキャラクターに愛嬌があって可愛らしい映画でした。
新人女優のマドレーヌも可愛らしかったですが、それより親友の新人弁護士ポーリーヌの知的さと健気さに惚れちゃいました。
フランス語を聞いていると眠くなってしまう私
実は苦手意識のあるフランス映画。理由はお恥ずかしいですが、どうもフランス語を聞いていると眠くなってしまう私。昨夜は寝不足気味だったことに加え、今作は会話劇の要素が強かったために正直途中までかなりしんどかったですが、そこはフランソワ・オゾンですから一定の面白さは約束されており、何とか乗り切ることができました(苦笑)。
とは言え私、フランソワ・オゾンはまだまだ抑え切れてはおらず、知る限りの印象としては、割といろんなタイプの作品を撮られています。その中でも今作は特にユーモアたっぷりで且つあっけらかんとしているためとても微笑ましく、主役であるマドレーヌ役のナディア・テレスキウィッツのチャームも相まって、とても幸せな気持ちで鑑賞できます。
特に、1930年代後半という時代設定に対して、ごくごく自然に現代的な「ジェンダー平等」で展開する巧みさは思わず唸るものがあります。
と、けなす要素は皆無ですが、果たして傑作並みの作品性かと問われればそれほどではないものの、もしフランソワ・オゾンを知らずにたまたま配信で観ても「これは当たり」と思える良作だとは思います。
満足度の高いコメディ
すごい完成度のコメディ。
特にオデット役のイザベル・ユペールの怪演が印象的。
全体に、男性の既得権益的なところに乗っかった差別的でダメなところと、女性の強かなところをユーモアたっぷりに戯画的な強調(カリカチュア)をしていて、オチもそれに沿ったものとなっていた感じ。
予告編で抱いたイメージよりオデットと主人公のやり取りが短く、103分の中にテンポよくしっかり要素が詰まっていたのが好印象。
『映画大好きポンポさん』じゃないけど、イタズラに3時間4時間と長くなって忍耐力を試される映画より、短い方がずっと満足度が高いかも。
タイトル最高/楽しい犯罪の使い方
タイトルが最高。『私がやりました』(英題 The Crime Is Mine、原題Mon crime)!!
なんか三谷幸喜のクリスティーものっぽいミステリー感、あるいはステキな金縛りっぽさのある法廷劇を、感じた。音楽とか、膀胱炎のタイピストが何とか判事を小馬鹿にしてる感じとかに、三谷幸喜みを感じた。
1935年が舞台らしいです。
ポーリーンは多分マドレーヌが好きなんよね。
お風呂を出ていくマドレーヌに送る視線が、切なくてそんなふうに受け取った。
イザベル・ユペール様が、楽しそーにサイレント映画時代の大女優で真犯人を演じてて面白かった。
軽い喜劇なんだろうけど、結構#MeToo的目配せのある内容。オゾンの過去作では、8人の女たち、しあわせの雨傘の分野かなーと思う。8人の女たち、また見たいなぁ。わたしにとってのミニシアター作品との出逢いの作品で、TSUTAYAでVHSを複数回借りた記憶…
オゾンはいろんなタイプの作品を沢山撮ってて、すごいなぁと思う。全部見れてはないけど、まだ50代だし、これからも色々見せて欲しい。
真犯人を、結構最後までパルマレードなんかなぁ(死んだプロデューサーのおかげで得した建築家)と思ってたんだけど、違いましたね。
オデット(ユペールさま)って事なんですね。財布持ってたんやしそんでええんよね?誰がどうやって殺したかは、どうでもいいんですがね。
オープニングでプロデューサー宅から出てきたマドレーヌが、すれ違いざまにちょっと肩がぶつかった人がオデットっぽく見えたから、オデットじゃないんやなっていう先入観を持って見たので、そう思ってた。
とはいえエンドロールでも一年後に新証言とか言ってるから、ほんとはオデットでもないのかな?まぁそこはどうでもええんやけど。
女の地位が低くて、二級市民扱いされている世界で、シスターフッドとトンチを駆使して、望みを叶えたホラ話だからさ。
とはいえ、パルマドーレが身体を差し出さなくても頼みを聞いてくれるいい人だった理由がよくわかんなかった!
毒気が少ない分、カタルシスも弱い
殺人犯のフリをした女優とその友人の弁護士が、女性の地位向上を訴えることで無罪を勝ち取り、名声を得ていく展開は、コメディ・タッチのサクセス・ストーリーとして面白い。
ただ、台詞の多さが物語のテンポを阻害しているし、退屈とは言わないまでも、フランス語の響きのせいで眠気に襲われてしまった。
真犯人が現れてからは、この欲の皮が突っ張った老女優を、どのようにしてやっつけるのかと思って観ていたら、なかなか期待したような展開にはならない。
終盤で、タイヤ会社の社長の前に、建築家、女優、弁護士、老女優が次々と姿を現し、言葉巧みに大金を巻き上げていく様子には、コン・ゲームのような痛快さと演劇的な面白さがあるのだが、それでも、それが老女優のためであることを思うと、あまり素直に喜べない。
誰も傷つかけずに円満にコトを収めるためには、敵対して潰し合うよりは、味方に引き込むのが一番良い方法だとは分かるのだが、それでも、こうした欲深い老害には、やはりギャフンと言わせて欲しかったと思うのである。
それから、殺されたプロデューサーの卑劣さは言わずもがな、判事は無能だし、検事はいけ好かないし、フィアンセは頼りないしと、出てくる男たちは総じてダメ人間ばかりであるが、唯一、建築家だけは、誠実で信頼の置ける人物として描かれている。
これはこれで、「男の中にも善い人はいる」という、一種の救いにはなっているのだが、ただ、「男性優位の社会に女性がくさびを打ち込む」というテーマを徹底するのであれば、やはり、男性は全員、ダメ人間であっても良かったのではないかと思えるのである。
セリフ多い!楽しい!
最近有無を言わさず(有無を言わずw)殺しまくる作品ばかり観てたので(もしくは怪獣の雄叫び)とにかくセリフの応酬が楽しめました。
キャラクターがとてもわかりやすいのでこれまた面白い。
ユペールのコメディ、初めて観ましたけどやはり最高でした。
皮肉屋さん揃いというか、風刺が効いているというか
面白かった!台詞がボンボン飛び交う会話劇がテンポよく展開されていって、最後まで飽きることなく観続けられました。
前半の法廷劇、二人の女性が練り上げたポピュリズムに乗っかった見事な作戦と男性社会に胡坐をかいた判事や検察官の無能っぷりの対比が小気味よい。
それが後半、イザベル・ユペールが登場してからのカオス、イザベル・ユペールと言えばワタシの中では「グレタ」でクルクルステップを踏みながらプスッと人を刺す不気味な怖さが印象的でしたが、本作でのイッちゃってるキャラはそれを完全に超えた圧巻振りでした!
フランソワ・オゾン監督って、今年公開の「苦い涙」位しか馴染みが無いのですが、シニカルな会話劇を上手に構成される方だな、もっと観てみたいと思わせてくれる一人になりました。
それにしても、舞台となった1935年当時のファッションのなんと優雅なこと!女性に参政権は無いとか未成熟な社会ではありますが、観ているだけで華やか、魅了されます。
その何年か後に第二次大戦が勃発し、世界各地が悲惨な状態に陥り、大勢の命が奪われ自由が制限されるのですから、戦争って本当に愚かだと痛感させられました。
あと、余談になりますが、前の席に座った男性が大きい人だったので、どんな姿勢をとってもスクリーンの一部がその方の頭で切れてしまって、字幕が読みにくいったらありゃしない😢でもね、帽子被っているなら「脱いでください」と言えるけれど生身のサイズの問題だから「もう少し頭下げてくれませんか」の台詞は告げられませんよね・・・はぁ~っ、終わったらめっちゃ肩凝ってた。
1935年当時のの世俗・風俗再現のノスタルジーとエスプリに浸る
「私はモーリーン・カーニー」に続き、まさかのイザベル・ユペール2作連続の逆冤罪モノ。後半から登場して、若く美しい二人の女優さんたちを喰ってしまうかの名俳優必殺仕事人振りには脱帽。最後のシーケンスのクルエラ風衣装で小走りする時ダルメシアンとすれ違う場面には ほっこり!!
それはさておき、冒頭からワクワク。戦間期のパリとその近郊を丁寧に再現した美術と衣装と映像の質感。ある部分の「いかにもの!」セットも、オシャレで魅せられました。
無駄のない脚本、一人一人がこの役柄にはこのセリフだよね、と誰もが思うこと言ってくれる痛快さ、ポーリーヌのマドレーヌへの秘めた思い、愛とは打算とは、今日も変わらないフェミニズム目線で見るも良しと思うけど、映画として「楽しむ」のがお得と思いました。
様式的にも最初と最後のシーンが小気味よく連動していて、とにかく監督のセンスが好きです。
1930年代のフランスを舞台にした現代への強烈な風刺
いやーさすがフランソワ・オゾン、やってくれますね。2回転半ひねりぐらいの傑作風刺コメディです。
有名プロデューサー殺害の濡れ衣を着せられた無名女優が、あえて犯行を自供して世間の注目を引くとともに同居中の女弁護士の協力で正当防衛を主張して無罪判決を獲得して一躍有名人となる。と、この成功を妬んでなんと真犯人が名乗り出る。するとこの二人、真犯人をも利用してして新たな絵図を描いていく。舞台は戦前ですが、明らかに現代社会風刺です。周囲のボンクラ男たちを手玉にとりのし上がって行くガールズサクセスコメディとも言えましょうか。
エンドクレジットに重なって語られるお約束の「登場人物たちのその後」も笑えます。
おしゃれなコメディ
感覚がやっぱり日本とは違うので、面白いと思うかは微妙かも。
分かりやすい伏線と回収。
事件は起きるけど、メインは人間ドラマかな。
簡単な内容としては、いわゆる、昔の炎上方法で、有名になる話w
裁判の流れは凄く穴がありそうだけど、時代背景考えればそんなものなのかな。
とりあえず、役者さんの演技がよく、ストーリーは分かりやすい。
万人受けはしないけど、こういう緩やかなドラマも良いのではないかな。
フレンチクライムコメディだね
1935年頃のパリの建物、風景にファッションが展開され、
正にアール・ヌーヴォーが生き生きと闊歩していて見惚れてしまった。
殺人はミステリではないが、
事件の解釈はフランス的でミステリと言うしかなく、
ラストに至るとこの犯罪はどれが事実であるか分からなくなり、
初期に事件に関係した人達皆んなが悪人か軽薄な人達であったと新聞誌面が紹介されて最後まで笑わせくれる。
女性には痛快で、
男性には耳が痛い?いや寝首を掻き切られる思いがするミステリアスな映画であろう。
それにしても、
ユペールさんは凄い貫禄ですね。
楽しいかった。
( ◠‿◠ )
映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をめぐって3人の女たちが繰り広げる、
ユーモアたっぷりに描いたクライムミステリー。
パリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺害され、
新人女優マドレーヌが容疑者として連行された。
マドレーヌはプロデューサーに襲われて自分の身を守るために撃ったと供述し、親友である弁護士ポーリーヌとともに法廷に立つ。
正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチは裁判官や大衆の心をつかみ、
マドレーヌは無罪を勝ち取ったのみならず、悲劇のヒロインとしてスターの座を手に入れる。
そんな彼女たちの前にかつての大女優オデットが現れ、プロデューサー殺しの真犯人は自分だと主張する。
「悪なき殺人」のナディア・テレスキウィッツがマドレーヌ、
「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」のレベッカ・マルデールがポーリーヌ、
「エル ELLE」のイザベル・ユペールがオデットを演じた。
面白さが全く理解できなくて完敗です
予告は面白そうで期待ワクワクで観に行ったんですけど、ホント残念でした
始まって少し経って、そこからずっと睡魔との戦い、全然集中して観れませんでした
皆さん高評価なのに、私は勇気を出して☆0.5です
出てくる男性陣にかなりイラッ
女性陣はキュートすぎるくらいでした
皆さんのレビューを読むと、このオゾン監督ってちょっとクセのある作品なのでしょうか
全然満足感なしの作品でしたが、配信とか機会があればまたちゃんと観てみたいと思います
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