私がやりましたのレビュー・感想・評価
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可愛くてお洒落ですが、他は特にありません
出てくる女性がみんな素敵で、衣装も全体の色のトーンも統一されていてとてもお洒落でした。
が、私は違う作風のオゾン作品の方が好きなので、ハッピーエンドの今回は普通でした。
おされでした
この映画は見どころは、プロヂューサー、義理父のアールデコのインテリアと
主人公たちの裕福になってからのスタイリング。眼福でした。
話としては、なんか、すごいね、有罪になったらどうすんの、博打を打ちすぎでしょ、と思いましたが、その頃の、職業婦人が生きていく難しさ、女性の権利が認められてない、など女性の世論を味方につけ、女優の演技力と美貌を生かしてうまく裁判を勝ちにいけた、という話ですが、裁判て陪審員の心情にうまく訴えたらこんなにいけるんだ。その後の判事が
自分の立場を守るために真実に蓋をする、てのは判事に限らず、いつの世でもどの時代でもありそうです。女が知恵を生かして、オセロの黒白を一気にひっくり返した、って
愉快痛快な話でした。なんかストーリーに無理もあるけど。
上手いのは誰?
仲良しの美しい女性2人。
1人は女優マドレーヌ、
もう1人は弁護士ポーリーヌ。
シェアして住んでいるアパートの家賃を5ヶ月滞納して大家さんに度重なる家賃催促やら退去命令やらちょっとお金に困る2人。
女優には大金持ち御曹司の恋人がいた。
しかし、このアンドレちょっと変わってる。
1935年だったか、戦争前の話。
突然逮捕されるマドレーヌ。
理由は、えらい金持ちでドスケベエな
ごっつい太ったプロデューサー殺害容疑。
初め否定していたマドレーヌだったが。
仲良し同居人のポーリーヌの知恵入れで、
正当防衛に収まると言われ罪を認め供述。
裁判公判。
お国違えど、どこも同じ
なぜか男は女より優位に立ちたがる⁉️
自分の勝手な想像力をたくさん駆使して有罪と喚く検察官オヤジ。
それも死刑、それもギロチン⁉️とのたまう。
何時代や⁉️
優秀な弁護士の入れ知恵というか台本が
功をを奏し、見事無罪を勝ち取る。
そして、世間のヒーローならぬヒロインとなる。
大家に取り立てられ追い出される寸前だったのが、
仮住まいが知らないけれど豪邸にゆったりと住む。心もセコセコしなくなる。
だけど、お金は無いから働きたいが、
焦って仕事に食いつくのはどうもと様子見。
でも羨ましい程の豪華な暮らし。
と呑気いや、優雅にかまえていたら、
真犯人を名乗る女性、往年の名女優登場。
‥‥この大女優らしいが、わざわざ名乗り出て来たのはなぜか?
女優が真犯人にも関わらず無罪になるわ、
大人気になるわ、で
その場所にいるのは私だ。
私が大スターになるのだ、と言いたいから⁉️
女優もバラされたら、嘘つきになり信用失墜。
なので、
二人仲良く親子じゃなかった姉妹役として、
数々の舞台に出演しましたとさ。
一言「愉快愉快」
1935年、まだ女性の地位が低かった時代を舞台した
「犯罪✖️裁判✖️コメディ」。
売れない女優と友人の弁護士が、注目を浴びるために手を組んで。
「私がやりました」と告白する@大物プロデューサー殺人事件。
えええ? 女優ですから嘘も簡単に言える。
その女性達に振り回される、周囲の男性達だったり。
「実は私がやったのよ、私も注目を浴びたい」と言い始める、
かつての大物女優。ええええ!と忙しい。
ユニークなのが、殺人等の回想シーンは「トーキー」風になってて。
こういう見せ方もあるのねと。
わちゃわちゃのようでいて、随所に笑える箇所もあって。
気楽に見れました。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「まだ誰か殺すの?」
裁判官が自ら取り調べを行うなど違和感があったが、1935年のフラン...
裁判官が自ら取り調べを行うなど違和感があったが、1935年のフランスという設定か。
裁判で不適切な発言が飛び交ったり、有名になるためにやってもいない罪を被ったりと、ツッコミどころはあるが、作品自体が軽いノリなので楽しめた。
建築業の男、見るからに好色そうだが意外にも奥さん一筋というのは好感が持てた。
皮肉たっぷりで笑える
1935年、フランス。大物映画プロデューサーが殺される。新人女優のマドレーヌが容疑者となり、彼女はセクハラから身を守るためと主張。親友で弁護士のポーリーヌと裁判にのぞみ、無罪を勝ち取る。悲劇のヒロインとして有名女優となったマドレーヌと、敏腕弁護士となったポーリーヌ。しかし、往年の大女優オデットが二人に近づき、真犯人は自分だと言う。
皮肉たっぷりの笑えるコメディ。オデットの大女優っぷりや、アンドレのボケ御曹司も楽しい。
「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」にも出ていた、レベッカ・マルデールが良い。
僕の天職は君を愛する事だ
おされなフランス映画。軽妙洒脱でテンポ良く多種多様な一癖ある人々が一つの殺人事件に振り回される。
俳優陣も魅力的でほんと軽ーい。そんな気分で見たかったのでちょうど良い感じ。で、誰が殺したの?
想像の倍面白かった!
舞台は1930年代のフランス。
街並みとファッションの美しさに釘付け。
女性蔑視問題をコメディタッチで描いているのでライトに鑑賞できる作品。女性は賢く強い!最後、男達の失脚ぶりといったら…。おまぬけさん達の集まりでツッコミどころ満載ですが、大事な男女の社会問題にしっかりと触れています。
昨年の作品ですがやっと観ることができました。まさかこんなに面白いとは!
主役2人の女優が実に魅力的なクライム・コメディ
楽しかったです。
初めから、タイトルも音楽も、いかにも古ーい映画と見せかけて、
中身はとっても現代的。
『22年目の告白-私が殺人犯ですー』の題名の映画もありますが、
似てるのは真犯人ではない所だけで、またぜんぜん違うアプローチ。
はじめにも書きましたが、新人女優のマドレーヌと親友の弁護士の
ボーリーヌ役の2人がフレッシュで美しくて大満足。
二転三転するストーリーに目を白黒させて見入りました。
半ばでやっと大御所イザベル・ユペールが登場。
近年、お上品な役も多い彼女が、毒々しい化粧と衣装で現れて、
「殺したのは私よ!何さ、あんたたちだけいい思いして・・・」と、
乱入してきて、ますます複雑になります。
終わってみれば、女性の地位の低さを痛烈に批判してるし、
知恵と話術や才能で運命を切り開く、
溜飲下がる映画でした。
フランソワーズ・オゾン監督の多才さ‼️
一つとして同じテイストの映画はありません。
大満足の一本でした。
新聞に載っちゃうよ
TOHOシネマズシャンテでフランス映画「私がやりました」を。
1935年を舞台にしたコメディ!想像のパートをモノクロにしたり、真犯人が後から現れてバタバタしたり、ひねりが効いていてなかなか面白かった。現代なら弾道検査で犯行に使われた銃かどうかはすぐ判るもんね。
内容はネタバレになるから控えるが、このヒゲオヤジは見たコトがあるよなと思っていたら「パリタクシー」のドライバーだったダニー・ブーンで、主演女優は「悪なき殺人」のナディアでした。年を取ったせいか最近の仏俳優(フランスだけではない)の名前と顔が覚えられない。覚えられないだけではなく、昔の俳優の名前が出て来ないのは困ったもんだ。
クレジットでアメグラ風に出演者たちのその後が新聞で出る。文字でこうなりましたと出るのはよくあるが、新聞記事なのが面白い。
余談だが、フランス映画なのに字幕が松浦美奈だったのにビックリ。フランス語もやるんだ!
倫理観の違い?
おしゃれでユーモアがある。
女たちのたくましさも痛快でした。
セクハラを逆手にとって、のしあがるとは大したものです。
殺人をかえせという往年の女優が出てくるのは意外な展開で、その濃いキャラクターも面白かったです。
女優さんたちは皆美しく、迫力もありました。ただ、一応ろくでなしとはいえ人が殺されたのに、それをネタにみんながハッピーエンドになるという展開にいまいちのりきれませんでした。
フランス映画のコメディって、うーん、これ笑っていいのか?というモードになる時がありますが、このときもそうでした。
面白いけど、倫理観がちょっと違うのか、手放しで笑えなかったです。
金を払わないのに憎めないやつ
女優が金と名誉のために自ら罪をかぶってそれを晴らす。
ストーリーもユニークで、コメディも良い。
女性の権利にも触れている。
良い点
・判事のお手伝い
・犯罪を選ぶ
・終盤の演出
・エンディングのその後
悪い点
・好きなのかがやや読み取れない
・キスがやや長い
えらく昔の映画を観た感じ
舞台は1930年代パリだから当たり前なのだけれど。
疑いをかけられたのを逆手にとって、無実を勝ち取ることで、弁護士としてのステータスを上げる、というか確立する。男尊女卑の時代だが、大勝負かけたよね。パリですらこんなだった世界から、こうやって少しずつ男女平等になってきているんだね。
女性の人権問題が根幹にある物語は手放しに好評しづらい
大好きな評論家が年間ベストに挙げていたため観賞しました。
バービーでも同じ様な感想を持ちましたが男性が無自覚に行っている女性軽視、役割の押し付けなどがギャグになっているので男性である僕が笑っていいのかギャグが入る度バツの悪い感覚がありました。
後半で真犯人が殺人で得た注目を我が物にしようと乗り込んできたり、共演女優が模倣犯になったり、主人公達も第二の犯行について冗談混じりに話合ったりと倫理観がどんどんヤバい方に暴走して行き悲劇的な結末になるのではとハラハラして観ていましたが結果的にはそうはならず前半の終わりと同じ様な着地点について終わってしまったため肩透かしを食らってしまいました。前半の終わり方がキレイだったため着地点が同じでは後半は蛇足に感じてしまいました。
とはいえテンポの良いストーリーと間抜けにデフォルメされたキャラクター達の掛け合いの面白さなど詰まらないと感じることは一度もありませんでした。
男性としての加害者意識が物語を楽しむ妨げになった感じですね。
被害者以外全員ハッピー
人がひとり殺されている「殺人事件」なのに、彼が被害にあったがゆえにそれ以外の全員ハッピーになったという、皮肉というかブラック気味だがとっても気持ちがいい良い、フランス映画らしいコメディ。
真犯人を明らかにしないところも粋な感じがする。
そもそも、真犯人の座を巡る争いという、通常とは逆転した発想が洒落てますね
逆転しているがゆえの可笑しみがミソで、「私の犯罪を盗まれた」と言われても、そんな窃盗はないわ、普通。
「Me Too」を思わせる、というかそのものずばりの事件を背景に、1930年代のフランスのごりごりの男尊女卑社会を描きつつ、ちょっぴりLGBTの描写があったり、とっても今風。
マドレーヌ、ポーリーヌ、オデット、3人がとってもチャーミング。
ルックスだけでなく、したたかで強く、頭も良い。これも今風です。
サイレント時代の名女優オデットが醜悪さを笑われるための存在ではなく、現在でもレストランでサービスされるほどのアイドルでリスペクトされており、ポーリーヌが言う通り「今でも美しい」、そして誇り高く人として可愛らしいのが良い。
私には女優のマドレーヌより、弁護士のポーリーヌのほうが美人に見えます。
で、真犯人は、彼だよね?
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