ナイアド その決意は海を越えるのレビュー・感想・評価
全25件中、21~25件目を表示
年齢はただの数字
Diana Nyadは外洋持久泳者、作家、ジャーナリスト、モチベーションを高める生き方講師、だそうです。
映画はジョニーカーソンがホストだった1979年のThe Tonight Showのワンシーンではじまります。
カーソン:「偉業達成おめでとう、でも褒められるのはもう飽きた?」
ナイアド:「いいえ、ほめられる価値があるから飽きないわ、会えて光栄だわ、前から出なきゃと思っていたのよ」
自信家で傲慢な印象をもちました。話が進んでいくほどに、自己顕示欲が旺盛で意欲的で無邪気なナイアドの人となりがあらわれます。
正直なところ健康で泳ぎが得意な人をランダムにつかまえて訓練し泳がせたら、ハバナ(キューバ)からキーウェスト(フロリダ)までの遠泳を達成できると思います。
当然とはいえ泳者にはずっと護衛船が伴走し、サメダイバーやサメよけ装置に守られています。
ガイドやポーターとなるネパールの少数民族シェルパの存在なくしてヒマラヤ登頂は成立しない──と言われているのと同様にナイアドが特別にすごい泳ぎ手だったとは思いません。
映画は24時間テレビのマラソンのような盛り上がりを見せますが個人的には冷めた視点で見ていました。
彼女が64歳でキューバフロリダ間を完泳したときのレコードは非公認であり、懐疑論者はGPS履歴や表面流や天候や飲食データを要求しているそうです。
ひねくれているから「簡単には感動してやらないぞ」と身構えているわけではなく感動演出には人それぞれ価値基準があります。リテラシーというやつです。
しかしナイアドが人たらしであり人を集め周囲を巻き込んで物事をやりとげる衆望と意志があったことも事実です。
なぜそんなことをするのかという実利観点からの疑問がありますが何のために生きるのかは人それぞれです。ナイアドは遠泳を完遂するために自分自身を高め、自分の周りに謂わば祭りをおこして目標を達成することに生きがいを見いだしたわけです。是非はともかく人間の生き方の規範になりえていると思います。
ただし、この映画が退屈な偉人譚を回収するのは遠泳をなしとげた彼女が「個人競技だと思っていたけれどチームスポーツよ」と言うからです。彼女がそう言わなければこれはただの24時間テレビだったと思います。
じぶんだけじゃなくみんなのおかげで成し遂げられたことを学習したナイアドの言葉から、わたしたちが誰のおかげで生きているのかという命題が見えるのです。
imdb7.1、rottentomatoes85%。(レビュー時はオーディエンスメーターが未計測だった。)
アネットベニングとジョディフォスターが全編化粧っ気なしで役に挑み、映画はずっとふたりの小じわやうぶ毛を見ている感じです。
監督はドキュメンタリーで受賞歴があるペアで虚飾を排したある意味残酷な撮り方をしておりベニングもフォスターも臆することなくそれに応えています。
よって個人的にはナイアドの成果よりもふたりの俳優の「何もかもかなぐり捨て、すべてをさらけ出して、演じてやるぞ」という強い意志に打たれる映画でした。
そこに海峡があるから?
遠泳は皮下脂肪が付いていて持久力がある女性向きとは聞いた事は有りますけれども 160kmもの距離を数日掛けてず〜っと泳ぐ、海中ってもう想像もつきません
ナイアドさん性格も自己中、無謀だしチャレンジは最初えらくサクサク進んどるなと思ったら何度も失敗、普通ならもう諦めるレベル コーチの話といい、揉めてばかりだし美談ばかりではないのでびっくりした そして主演女優2人の役作りなのか地なのか皺も日焼けのどアップも何ともないわよーな堂々とした態度が天晴であった
わざわざ過酷なコースを選んでいるのですね その達成感はエベレスト登頂みたいな感じかな 登山者と似ているような気がしました 大歓喜の様子はこんな世の中ですが海は繋がっている、友好のシンボルのように見えた
チームの力
1.あきらめないこと
2.夢を追うのに年齢は関係ない
3.個人の力でなくチームの力
実話だからわかっていても達成の場面は感動する。
アカデミー女優の2人が、60歳過ぎても素顔と弛んだ身体を惜しげもなく出して、まさに女優魂というべきか。
ジョディ・フォスターはいくつになってもかわいくて魅力的だが、アネット・ベニングの変わり様ったらすごい。「ナイルに死す」でもわかんなかったからね。
(そう考えたら吉永小百合の変わらなさ、美しさはすごい)
実際のダイアナ・ナイアドもクセのある人物みたいだけど、最後にチームの力ってわかってよかった。
ネットフリックス作品配信前の劇場公開。
平日午後5時からの一回上映。貸し切り。
客入れるつもりあるのかな。もったいない。
劇場で公開したという実績だけ残したいのかな。
わざと観られないようにして配信で見せようってことなのかな。
映画の内容もそうだけど、
前日にスコセッシとデニーロの新作観て、今日はジョディ・フォスターの新作。
「タクシー・ドライバー」から半世紀近くたつというのに頑張ってるなぁ。まだまだ頑張らなくっちゃ。
実話は たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
全25件中、21~25件目を表示