デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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性的・政治的両方向でガチっぽいのが危うい魅力。戦時下での女子高生...
性的・政治的両方向でガチっぽいのが危うい魅力。戦時下での女子高生の青春を丁寧に描いた前半から、その前提を全部吹っ飛ばすような平行世界(?)の暗黒百合展開に転調する構成はあまりに大胆で、後半を待たないとちゃんとした評価は難しい。だが前半だけでも凡百のアニメ映画3本分くらいのカロリーは優にあるし、なんなら女子高生たちのクセのありすぎる会話だけでも元が取れる。そして諏訪部ボイスのずるすぎる活用。決して模範的ではないがさりとてコンプラ気にして生徒を突き放したりもしない先生のキャラも良い。
2人の声優は天才で、アニメーションも素晴らしかった。
幾田りらさんの門出は、うますぎるしあのちゃんのおんたんは普段のあのちゃんではなくておんたんでしかなくて、セリフの一つ一つを2人は門出、おんたんとして発していて、バカみたいな事を言ってる時でも刺さりました。
大きな劇場で、大きな音でエンドロールまで見てよかったなと思う作品。
歌手の2人にしかできないと思いました。
観客をズタズタに切り裂きます
後半キャラの行動や心象に大人である自分は過去の自分を重ねて思い出したく無い痛い思い出を思い起こされます。無知で純粋な子供だった自分を思い出させてくれる激ヤバな作品でした。後編も期待してます。
空気感や世界観は分かった、、、後編を待つ!
映画館にて鑑賞しました。原作は未読です。
名前のインパクトと、あのちゃんと幾田りらさんが声優をするということで興味を持ち鑑賞しました。
第一の感想としては単純に長いな、と思いました。日常シーンについては若干端折れそうかな、と思う部分もありましたが、主人公らの関係性を伝えるためにはこれ以上短いと伝わらないのかなという感じもします。シーンごとでのブツ切り感も若干強いので、そのあたりが冗長さを強めている気もします。
突拍子もないことを言うおんたんですが、割と芯が通っているキャラだったり。どのキャラも少し誇張された表現がされていますがしっかりと現実を見ていたり、現実世界の空気感を上手く表現しているな、と感じました。
正直、前後編に分かれているので、この1作で評価をするのは難しいな、と思います。後編を見て本作の評価も変わるかもしれません。後編まで見て、テレビシリーズでやればよかったじゃん、とならなければ良いなとは思います。
あのちゃん、声の演技が上手だな、と思いました。幾多りらさんの声質、個人的に好きです。
どう点数つけて良いんだか
すごい評判良いので観てみました。
あのちゃんて声優みたいな声してると思ったらほんとに声優してるとは。
ストーリーはちょっと怠いかなと思った。後編も観るけど、観たら「1本でまとめてよ」って感じなければいいな。
ぶさ犬、古くさくて可愛い。
シームレスな日常と非日常の世界観に何を見るか。素晴らしい作品でした。
青春時代に抱えている正義、恋愛、性欲、家庭、成績、進路、友情、イジメとかそういうゴチャゴチャした精神的なクライシスをSF世界観として表現した素晴らしい作品だと思います。また、災害国日本、現代日本に住んでいるとは、住んでいる子供とは、なども考えさせられます。
120分と長めですが、情報量が多い割に体感時間は短く分かりやすいストーリーです。ただ、もちろん含意の咀嚼は必要だと思います。
映像表現はアニメとして見事です。見やすいし情報も整理されているし、迫力もありましした。3D酔いもしない2Dライクな背景ですがしっかり構図が決まっていました。演出も構成も良かった。
非常に満足が行く前半でした。特筆すべきはやはりテーマで、まずそのテーマを見出すことが必要でしょう。本来2部作なので評価は後半でしょうが、現時点では満点です。後半も見たいです。
どうにも気になって星マイナス1
原作未読です。浅野いにお先生の他の漫画も見てないので「慣れ」が無いのもあるかもです。
日常SFの設定も好み、ストーリーも後編が待ち遠しく、あのちゃんの演技も想像以上にはまってました。
ただ、ただ、同級生の女の子たちの顔のクセが強すぎて会話の内容が入ってこない事が度々ありました。ギャグアニメだったら全然気にならなかったんだけどね。
ストーリー良し、作画良し→後編への期待大
原作に全く触れずに鑑賞しました。
まず見上げると大きな円盤、母艦が浮かんでいる状態が何年も続いている漠然とした不安感、主人公二人を中心とした女子高生の一風変わりながらも退屈には無縁そうな日々そして何かが起こるに違いないと思わせる緊迫感、どれもたっぷり味わいました。
作画も背景、3Dともしっかり作られており素晴らしい出来でした。
パンフを見ると後編というか結末は原作と異なるらしい。すごく後編が気になっています。
少し寒い感じの意味不明さが続く。
私には合わなかった。謎展開を繰り返すが前章では説明無し。続きが気になる終わり方をするが、総じて空気感がキツかった。体感時間も長く、先に進むかと思いきや特に前進しない。
レビューが高評価だったので見てみたが残念。
絵から感じた見る前の先入観通りの映画。
あのちゃんの雰囲気が好きな人には受けるのかもしれない。
後章が楽しみです!!
全く原作未読、事前情報も無しで先日観てきました!
いやはや、まずはワードセンスが面白いです。後は、シーンの情景が美しく!
登場人物の造形も、非常に特徴があり「あーいるいる!こういう人。」となり楽しめました。
アホな事を言いますが、おんたんと門出のまどマギなのかなと思ってもみたり…
個人的には自衛官の今後が気になります。
是非、映画館でご観賞くださいませ!!!!
夏休み最後の日と世界の終わりの日と
3年前の8月31日、巨大な宇宙船が東京に襲来。
世界は終わりを迎えるかに見えたが・・・
"狙ってます"感のある題名が鼻につくし、アニメだし、話題のタレントを声優に起用する所に引っかかりがあったけど、観たらむしろ、そこが良い。
登場人物たちの会話が、もう絶妙。
最近のアニメは…なんて言ってんじゃねぇよ!!
今月は映画をあまり見ずに配信アニメ鑑賞に耽っていました。
鑑賞したのは異世界モノが多かったですが、かなりの種類を鑑賞していると最近のアニメの作風というか傾向の様なものが薄っすらと見えてきました。
本作は評判が良かったので、その流れに釣られ見たくなり鑑賞してきましたが、本作にもその今の傾向が顕著に見えていました。
それをどう表現すればよいのか難しいのですが、簡単にまとめるとオフビート感の強い作風傾向という感じになるのですかねぇ。
今流行りの『送葬のフリーレン』も『ドラゴンクエスト』をオンビートとすると完全にオフビートの作風というイメージですし、本作などは永遠の定番『ドラえもん』の裏どりと言っても良いのでしょうね。
表現っていうのは“定番”(伝統)が飽きられると、完全に壊すのではなく定番を生かしつつ進化させるという事の繰り返しの様に思っています。
なんで、今がそういう作風が増えているってことは、ひょっとしたらある時代の転換期であるのかも知れません。
但し、私の様な年配になると“最近”と言ってもかなり長いスパンとなるので、この傾向が何時頃から始まったのかは定かではありません。
例えば『クレヨンしんちゃん』しても『サザエさん』などのオフビートとも言えるし『ちびまる子ちゃん』でさえ薄っすらとその傾向は伺えるし、1980以降の作品にはそれ以前の作風と比べると明らかに違うのでそれを細かく辿るのは難しいのですが、今もその小さな転換期であることは間違いないと思います。
で、いつもその転換点にある作品は面白いのです。本作などはその典型なのかも知れません。本作は前章ですが、後章の展開が全く読めないというのも良いですね。
私の同年配位になると(いや、30歳くらい若くても)本作の様な作品を見ると平気で「全く分らない」なんてことをぬかしますが、私世代って漫画世代の第一号世代であり、どんどんと新しいものが生まれそれが楽しくて仕方なかった世代でもある筈なのに、簡単に分からないなんて台詞吐くなよって蹴飛ばしたくなってしまいますよ。
何が分からないんだよ!!滅茶苦茶面白いじゃないか!!
後章楽しみ!!
•キャラがまず魅力的だし、ストーリーも予想がつかなくてすごい面白い!
•ところどころに出るふざけ合いも笑えるし、絵も綺麗!
•自転車のハンドルとかツッコミどころめっちゃあるのにスルーしてるの面白い!
普通の映画なら冒頭に収まっていそうな内容。シン・ウルトラマンのような時代感
最初に、自分とは全く思想が違うという前提で見ていただければと。
完全に自分の嫌いな内容でした。
全く感性が合わなかったという前提なので、気分を害しそうでしたら読まないことをお勧めします。
まず「大衆は愚かである。」という古臭くてカビの生えた思想がプンプンしてウンザリ。
シン・ウルトラマンでも主要なテーマであるが、もうこの思想自体何周も時代遅れだと思っている。
わざわざ映画で何周遅れの思想を語られると、みんなもっとずっと先にいるのが分からないのかな?とイライラする。
やたらとドラえもんリスペクトを繰り返す。
まるで学生闘争時代からタイムスリップしてきたんですか?と言いたくなる。
破壊の杖の最後のコマ、もう想像がつきます。
そして如何にもおじさんが考えた品のない女子高生の下ネタ。
同じ男性として見ていて痛々しい。
おじさんの脳内女子高生の押し付けがキツい。
何か特別なギミックがあるわけではなく、
"俺は表現をしているんだ。俺の感じたものを描く"みたいな雰囲気を感じる。
私個人としては完全に置いてけぼり食らってました。
タイトルにも書きましたが、普通の映画なら冒頭に収まっていそうな内容。
"これは後半の伏線の為に必要なんだ!"みたいな製作者の声が聞こえてきそうですが、
正直もう予告編だけでエンディング予想つくんで…という感じ。
"二人が幸せになってJKの愛は奇跡を起こして地球を救う"的流れなんだろうなぁ。
この前編は冒頭だけに収めたほうが締まった作品になったのではと思う。
作中で友人キャラが〇〇した際、頑張って泣かせようと演出したようですが、ピクリとも泣けませんでした。
どうもこの作家さんとは共有母体が全く違うようなので仕方ないね。
上映が終わって、周囲からすげー長く感じたという声も聞こえてきましたし、自分も退屈で映画の最中に時間を確認したくらいでした。
厳しいようですが、率直な感想として、後半のみ視聴でよかったのではないかという予感がしました。
暴走する止まらない
日常に起きたちょっと変化から掻き立てられる不安と疑心暗鬼
徐々に歪に崩れていく世界と同居する日常を
丁寧にそして不穏に描いている
何をするまでもなくそこに「ある」だけの恐怖
前後編の全編にあたる今作では
ちりばめられたなぞと、主人公二人に秘められた秘密が開示され
物語は大きく動き出したところで終わってしまった
ナレーションからハッピーエンドではないことはわかってはいるものの
この世界がどういう結末を迎えるのか
五月の後章を楽しみにしたい
絶望の国の幸福な若者たち
映画が始まって3分ほどで、怒涛のスピードで物語が展開する。あっという間に、物語としての下地が整う。
母艦に爆弾を投下する場面。直下の街も巻き込まれる。このシーンで、ウクライナやイスラエル、ガザの市民が普通に生活している都市にミサイルが無差別に撃ち込まれる映像を連想してしまった。
彼らが東京上空に居続ける理由は、この爆撃が原因で動けなくなったからだ。いつまで待っても助けはこない。彼らは見捨てられた民だ。いつかは食糧も尽きる。地上に降りれば人間に殺される。まさに地獄だ。
原作では、中学生が石を投げただけで小型船が墜落する場面もある。「侵略者」と呼ばれているが、実際の戦闘力はゼロに等しい。
5人の友情を確かめ合ったクリスマスの夜に起きた不幸な事故。
翌朝。
「・・ニュース見た?」
「うん・・」
言葉が続かない……。
空気を読まず、いつも通りガンガンしゃべるおんたん。
思い詰めた表情で声をかける門出。
「知ってるよ!!」
人間と「侵略者」。
「君たちが仲良くなるために」
「共通の敵が必要なら」
・・・。
「その役割は僕が引き受けよう!」
キホちゃんが亡くなった後日、学校の屋上で母艦に向かって叫ぶおんたん。
そこに謎の少年が現れる。
ここで一気に映像が展開する。「回想シーン」などという、ありきたりなものではない。まるで喪黒福造の「ドーーーン!」のようなインパクト(たぶん違うけど)。
きっかけとなったのはショッピングセンターの駐車場の場面。いつものように人助けをしていた門出は、車内で熱中症でぐったりしている男の子を見つける。助けようとしたが、加減を誤り車を吹っ飛ばしてしまう。焦燥しているところに、いかにもバカっぽい親が現れる。
バカな大人に対する怒りを感じつつも、人助けをやり直したくて「困っている人」を無理やり探す。「少し失敗したけど自分は間違ってない」という思いが、彼女をそう駆り立てる。UFOを見たという話を誰も信じてくれず、逆にそれが原因でいじめられた悔しさもある。
自分は間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
間違ってない。
人助けが「正義の執行」となり、次第にエスカレートしていく。
もともとそこまで正義感が強かったわけではない。ただ、引っ込みがつかなくなってしまったのだ。
「おんたんだけは助けてあげる」
その一言で二人は決裂。そりゃそうだ。
5月24日に公開される後編はどうなる?安直に予想できるのは、闇に堕ちた小比類巻にそそのかされた門出が再び暴走する展開。その暴走をおんたんが止めようとするシーンだろう。
(実際どうなるかは原作を読んでいるので知っているが)
原作と比べると、かなりカットされ、詰め込んだ印象が強い。原作は多角的な視点で読めるように描写されており、小比類巻にも共感できる部分があるが、映画では時間が限られているため、分かりやすく熱い展開に振り切った感じだ。ふざけているように見える場面でも、実はふざけていないことが伝わるような音楽が流れている。
すごくよかったと思う。原作も素晴らしいが、直球勝負の吉田玲子の脚本が熱い。
この映画は、信念を貫いた原作者にとってご褒美のようなものだ。この映画をきっかけに原作に興味を持つ人が増えるといいと思う。自分の精神が無限の時空にまたがって存在し、互いに共鳴し合っていると考えると、他の時空を生きる自分に恥じない生き方をしたいと思うようになった。この作品には感謝している。
全322件中、141~160件目を表示