デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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若者の焦燥感とデストラクション妄想
何か起きそうで起きない非日常、それでも日常は続くし大学受験もせなあかん。例えUFOが上空に居座っても。
何者かであるかもしれないがまだ何者でもない自分、自分無しでも回るだろう世界。否応なしに参加を求められる世界がこんなにも壊れやすく儚い物にみえてるんだね、コロナ後の世界の住人さんからは。
ということでやはり世相を反映させてくるがいにおぶしは健在。怒涛の如くにポイ言語で埋め尽くしたかと思うとそのまま駆け抜けてしまう力には拍手。SF小ネタとイソベヤンに惹かれて観たが、後編の店じまいも観に行きます。
あと、ドラえもんオマージュのタケコプター風道具で空飛ぶところ、おんたんの髪巻き込まれてるよーって気になったのは自分くらいか?まあそれくらい映画全体的なメカ描写がある意味リアルな描写と書き込みだった。
余談ですが隣で観てた小学年低学年くらいの女の子が彼女の母親に、怖いからもう先帰ってて良い?とか話しているのが聞こえた。そうそうキャラは幼女風なのにGANTSばりに怖〜いお話に仕上がってしまったよな、ターゲット顧客どこだ⁉️
完成度の高い今時分のアニメ
日常パートとSFパートが代わる代わる繰り返し話は徐々に不穏な方向へ向かう
最後は後篇への強い引きで終わります
浅井いにおは初期の作品の少し拗らせたイメージが苦手で避けてましたが面白かったです
キャラデザと相まって一見すると茶化したような描写をしつつ思春期の危うい内面を丁寧に描いています
時々超然とした所もありますが舞台設定やキャラクターの背景がわかると違和感はなくなります
主人公の声優も話題のようですが
幾田りらは声優の方かと思うほど自然
あのちゃんは軽快な前半のセリフは違和感がありましたが
後半の不安定さと剥き出しの感情が現れる場面からすっと入ってきました
どちらもハマり役だったと思います
主題歌のタッグも熱かった
BGMも作品は食わない絶妙な塩梅で印象的でした
心の機微や異常な物語を日常とリンクさせる技は原作者らしいと思いますが
萌えやSFといったアニメで一段と映える要素が映画では功を奏してました
前編は非常に完成度が高かったので後編も楽しみにしています
コレはヤバイ、トンデモない傑作❗️かも 前編までのところは。
浅野いにお氏の漫画は苦手で、読むと何と無く嫌な予感がする(おやすみプンプンとか)ので避けてきた。
当然、本作原作も未読だがSF設定なので気にはしてた感じ。
映画館で、ポスター見るまでアニメ化も知らなかった。
ポスター見てコレは観なきゃいけないヤツかもって気になり出し、あのちゃんが声優?で観るぞっとなったのだが、やはり浅野いにお効果で中々決断できず、後編始まるからそろそろ終わりそうなので、ギリ鑑賞。
観て良かったって言うか、コレはヤバい。
前編なので基本、風呂敷を広げる作業なのだが、広げ方が絶妙で面白い。
3年前の突然の巨大飛行物体襲来と沈黙、その後現在まで続くやんわりとした終末感を帯びつつ余り変わらない日常の2つの時間軸をカットバックして繋げていく。
その間に観客に感情移入や理解を誘う、各キャラ描写や背景が心地よい情報過多で流れ込む。
徐々に日常が崩れだし、もう一つの時間軸が描かれ出した時、頭の回転が加速する快感で、おおーっとなった。
一つ一つの設定や描写は、既知なモノ(ただ浮かんでる巨大飛行物体、ドラえもん擬き、ニート、いじめ、夏休み、過大な力を得て暴走ナドナド)なのだが、その編集から醸し出すグルーヴにヤバいもの見てる感が半端なかった。
(ノーラン監督も見た方が良い!おすすめっ❗️)
原作がどのように表現してるのか読んで無いので分からないし、漫画はそもそも受け手のペースで読み進められるメディアなので、この快感が得られるのかも分からない。
しかしこの魅力的な世界は、原作からきてる部分なのだろう。
それを咀嚼や再構成して、受け手を拡げるアニメーションの作り手の手腕に脱帽した。
所謂セカイ系だし前編なので、この大風呂敷をどう畳むかに後編はかかっているし、待ちきれないし楽しみだ。
本来、後編公開は4月末だったみたいで(知らんかった予定通りなら間違いなく見逃してる)、どうもギリまでリテイクしてるとか、原作と違う結末なのかとか(原作の結末も知らんけど)色々噂がある様で、益々楽しみです。
不安、不安定
anoちゃんのキャラと声がばっちりあってて、ikuraさんの落ち着いた感じも良くて、声だけだとあまり現実感を感じませんね笑いや、最高でした。
小学3年生の息子と行って、入る前に
「あ、お父ちゃん、昨日はこのオッペンハイマーって映画観たんだよ。原爆って知ってる?習った?」
「知らない」
「原子爆弾って、町が一個破壊されるぐらいの爆弾だよ」
(普段嘘ばかりついてふざけてるので)「噓でしょ?」
「いや、本当にあるのよ」(真顔で)
(察して)「ふーん…」
という会話をしたのですが、この映画の冒頭に出てくる新型爆弾?につながりました。
映画のレビューとは関係なくてすみません。
(原爆や戦争について勉強するのは小学6年生ごろかららしいですね。)
次作へのつながり方、オチへの持って行き方に一抹の不安があるので1点減点してます。キャラが多くて、謎や伏線も多いので、これ全部まとめられるの?と。
でも今作だけで言えば、テンポもいいし、いにお節のセリフも最高だし、アニメのクオリティも高いです。
ちなみに原作未読です。いにお先生の漫画はずいぶん昔の初期のとおやすみぷんぷんをチラ読みぐらいです。でも好きです。すみません。
デデデデ世界に満足感
原作は途中までで積読。1巻は10年前か。ポスト震災や安保など当時の政治社会的な不安感、空気を色濃く映し出していてかなりハマったことを覚えている。
といいながらストーリーはかなり忘れていて、映画を見てこういうエピソードあったなと思い出すが、おおむね原作通りかと思う。尺が長い中コミックのようなエピの並べ方なので、(前章単体では)若干焦点がぼやける印象。
映像はスーパーリアルな東京の街を原作そのままのキャラがよく動いて嬉しい。
個人的には異星?人と接触してからが本番と思っているので評価は保留したいが、満足感はあるので後章への期待込みで。
奇妙奇天烈奇奇奇奇奇欣喜雀躍喜色満面!
原作も広告の類も知らないままに鑑賞しましたが、こんなに深くて面白いとは!!
後編が公開される前に観ることができて本当に良かった。
次の展開とラストに向けての、自分の想像力が思いっきり試されますね。
ナニコレ、面白いじゃん!という嬉しいオドロキ
東宝系のようなアニメは得意でないので、アニメというだけで食わず嫌いになりそうだったところ、GWに子連れで鑑賞したところ、かなりポジティブなオドロキだった。
コロナ期の閉塞感を宇宙船の到来に置き換えたというか、ディストピア背景にイマドキ女子高生の生活を載せた絶妙な設定や、塾合宿に参加する優等小学生の気持ちとか、細かいリサーチみたいなものも実は為されたのかもと思わせるストーリーにも説得力?があって、思わず原作も読みたくなるが、敢えて読まずに後章を楽しみに待つことにしている。
幾田りらとあのちゃんがすごく上手い。
小学5年生には難しい部分もあったなと思いつつ、親子で後章が待ち遠しい。
ドラえもん(イソベアン)は、押し入れの内ではなく、リュックの中に居る"日本独自"のサブカルチャー作品
原作知らずでしたが、予告編が気に入っていたので、観たいと考えていましたが。。。封切終了間際に駆け込む事が出来ました。
あやうく本作を見逃して、大後悔するところでしたした。
主人公たちの容姿が、美少女ではなく、オタク系平凡ガールなのに親近感を感じました。
「第9地区(2010)」の背景に近いが、テンポの良い会話とセンスに
アニメでしか描けない表現と、日本人にしかできない感性を映画中にふんだんに取り入れられた
とても素晴らしい映画作りができていたと思います。
専守防衛の筈の日本国自衛隊と未だに進駐軍気取りなアメリカ軍の強行的な攻撃に疑問が湧きましたが、
両国政府は、事前に何かをを掴んでいたのでしょう。
解明は後編に期待します。
また、主人公達の高校生期と小学生期が、うまく結びつかなく、特にイソベアンの中身との最初の出会いに関する事が高校生期にどう結び付くか、後編が楽しみです。
後半は必ず観ます。
あのちゃん違和感なし。 あの独特な声と今回のキャラがかなりマッチし...
あのちゃん違和感なし。
あの独特な声と今回のキャラがかなりマッチしてて不思議だった。
最初っから未確認飛行物体のデザインが刺さって既に面白い判定してました。
いにお先生の作品多分見るの初めてかも。
他の作品も見たい、かな。
周りの声優陣豪華すぎん?
聞いたことある声めちゃめちゃ出ててびっくり。
2部作は前編忘れちゃうので早く見たい。
すでにおんたんの昔の記憶部分忘れかけてる………。
宇宙人くんかなり可愛くて虐殺かなり心が痛い。
後半も楽しみです。
ハマった
原作知りませんでしたが高評価なので見に行きました。めっちゃ面白い。
初めに思ったのはキャラクターが個性的なことですね。恐らく色々な作品からパロったというかオマージュということだと思うんですけども、それぞれのキャラクターが立っていて凄いなと感心しました。またセリフ回しもアニメ感バリバリなところがありますが、それがまた好きでした。
ストーリーは前章ということでまだわからないこともあるし、ちょっと腑に落ちないところもあるのですが、日常とSFとのバランスが良くてとても面白かったです。また次回に続くというのも楽しみな一つです。
今、アニメ映画を観るならこれ! という作品。是非見ることをオススメします。
イヤー面白かった 。びっくり
まったくチェックしていなかった作品。
今週は観たい作品がなくて、皆様のレビューを拝見していたところ、面白そうで点数も良いので観に行こうとしたしだい。
ただ、自分の行く映画館では上映していないので、新たにTOHOシネマズに会員登録をし、本日鑑賞。TOHOシネマズは今年に入り、カードの再発行の期限が切れてしまったので、500円払い新規登録をしました。
2年経過すると、再発できず、新規登録なので2年以上ぶりのTOHOシネマズでの鑑賞だったけど、いつものMOVIXや、イオンに比べると、音響を劣るけど、画質が良い気がした。
気のせいかな?
100席程の小さなスクリーン。
1日1回上映になっているため、4割程埋まっていた。
客層、バラバラ。若い方が比較的少なかった。
絵柄がまったく好みではないけれど
内容はツボにはまった。
後編早く観たいし、原作も読みたい。
途中ブサ犬が出てくるけど、
オヨヨにそっくり。
懐かしい
あと、スカート短すぎ
TARAKOさん、ご冥福をお祈りします…
世界の在り方が、如何に危機的な状況であるのかをアニメで此処まで強く抉り出されるとは。
正直興味本位で見た作品ながら、これほどの佳作を観たことがなかった。後編が待ち遠しい。
主役二人の本業の声優を超える画へのハマり方がまず凄い。キャラクターの絵面は私のストライクゾーンからはズレているのだが、背景とメカを含めトータルの画面表現は全く違和感なく見入ってしまった。
人物描写が丁寧で、何気ないがかなり本質を衝いてくる登場人物たちの言葉には、反応せざるを得ない事頻り。
今の日本の、そして世界の、在り方が、如何に危機的な状況であるのかを、こんな形で、アニメという手法で、此処まで強く抉り出されるとは思いもしなかった。安易にエンタメ作品として消化することなどできないくらいに感じている。
何か正しいことを為したいと純粋に思う事自体のポジティブさと、実際に為されたときに生まれる想定外事態のネガティブさの対比は、後編にどのように進捗するのだろうか。
非日常が日常になっていく空気感
デデデデ二部作第1部。
通常スクリーンで鑑賞。
原作マンガは未読。
非日常がそばにあっても変わらぬ日常を謳歌する女子高生の物語なのかと思いきや、全く違っていて引き込まれました。
非日常もいつの間にか日常になる。この空気感、不思議でもなんでもなく、今の日本そのものだと感じ怖くなりました。
幾田りらとあのの声の演技が最高に上手過ぎます。元々当て書きされていたかの如くキャラに命を吹き込んでいました。
高齢者のおじさんにも寝落ちせずに観ることが出来た…
原作未読だったが、まあまあ、高齢者のおじさんにも寝落ちせずに観ることが出来た。
私たち昭和世代はいわゆる少年サンデー・マガジンなど、週刊マンガ雑誌で育ってきた。さすがに50歳を越えてからはほとんどマンガを読まなくなったが、マンガやコミック文化を支えてきた世代といえる。なので、近頃の映画界におけるアニメの凄さに平服してしまうのだが、本作も、よくわからないことだらけとはいえ、後編を見に行かなくちゃとは思った。前編なので、回収されていないことだらけで、少々、見終えて疲れたのは正直な気持ちではある。最終の評価は後編をみないと採点できないが、あえてするなら★3.8かな。後編の出来次第で、3.5になるかも、4.0になるかもしれない。
あのちゃん、幾田りらの主役二人の声優ぶりは評価出来ると思う。二人とも才能が豊かだなあと感心した。
鑑賞動機:原作7割、予告2割、主題歌1割。
観るかスルーか当落線上だったが、原作を少し読んで(キホちゃんの件の手前くらいまで)観ることにした。
主題歌の作曲が凛として時雨の人と知って、なるほどと思う。そのまま自分らで演っても違和感ないような。
デベ子…。
非日常があっという間に日常になっていく。現実からフィードバックされているところもあるが、予告含めパッと連想させるのは『第9地区』。最近観たせいかちょいと『私ときどきレッサーパンダ』の香りもする。
前章だけなので判断保留の部分もあるが、後章は観に行くだろう。いやなんか、とてつもない仕込みがされていそうな気がするが。どうなる?!
原作も知らない初見で…
こんなに引き込まれるとは、もちろん予習もなく観たわけですが、すごいアニメに出逢った感じです。
映像美も凄まじいし、ストーリーもぶっ飛んでるし。
あのちゃん、幾田りら、お二人の演技力にも圧巻だし、2人のキャラクターそのまんまで、ピッタリ。
ストーリーについて云々言わずとも楽しめる映画でした。
後半も楽しみ!
【ある意味で漫画やアニメの歴史が変わる作品】
原作は未読なのですが、浅野いにお先生の別作品『おやすみプンプン』は愛読させて頂いておりました。なので、浅野いにお先生が創り出す世界観、登場人物の個性表現を知っていましたが、この映画は割と世界観や登場人物がポップめに改変されているものの、浅野いにお先生の持つ独自の世界観は汚していない。なんなら見やすくなってる迄あります。アニメとして素晴らしい改良が施されていて、2時間丸々見入ってしまいました。
この映画の真新しさ、映像作品のロジックをハンマーで叩き壊すかのような演出や、技法。この映画を見た若者や創作活動者が全員影響を受けるのではないかと思ってしまう程の感動を受け、評論タイトルにもある通り、自分はこの映画により今後の漫画、アニメの歴史が変わると、素人ながらに思いました。
前後編に分けてしまうと、どうしても前編のハードルがあまりにも高くなってしまいがちですが、嫌にならない伏線の張り方、謎の生み出し方、絶対に後編が見たくなる様な物語編成が美しすぎてウットリしてしまいます。
終盤あたりのおんたんの覗かれた記憶。色々な方が考察されていたので目を通しましたが、個人的にはパラレルワールドでは無いのかなと思いました。拙い考察になりますが、あの回想シーンと高校時代の門出とおんたんの思想が逆になっている印象を持ちます。中身が入れ替わっているのか?とも思いましたが、それでは辻褄が合わない所が多過ぎるので、門出の記憶は諸々消されたが、おんたんは侵略者から貰ったキューブを使い、思想が攻撃的になったのではと、自分の中で解釈しました。
色々な解釈ができる最高の映画です。
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