デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のレビュー・感想・評価
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原作未読でも楽しめる 後編はよ!
まったく前情報なしで鑑賞。GANTZの奥浩哉さんが面白かったとポストしていたので見たのだけど、いや〜面白かった!
女子高生の日常と異星から(?)訪問したであろう巨大な宇宙船のかかわりが、すこしづつ明かされてゆく展開に引き込まれた。
3年間ものあいだ、ただ空に浮いているだけの直径5キロの巨大母船が不気味で、その光景がすっかり日常になり、自衛隊の攻撃で母船が大きな損傷をおったあたりで後編へ。
目玉のロボットみたいな異星人らしきものの正体や、主人公の女子高生は本人なのかとか、伏線散りばめて終わったので後編が待ち遠しい。
主役の声優のあのちゃんと幾多りらさんが上手すぎて驚いたのと、絵が綺麗。
原作未読でもとても楽しめるので、ぜひスクリーンでご覧ください!
女子高生の日常と宇宙からの侵略者?
不覚にも泣きそうに
おんたんのヲタ台詞が笑えます
原作未読、
作品についてもリテラシーゼロの状態で臨んだため、勘違いな事を言っていた場合は先に謝っておきます。
普段からアニメを劇場鑑賞することはほとんどないが、予告映像と声優さんに惹かれて観に行ったところ思いの外面白かった。
まずは幾田さんとあのちゃんアーティスト2人の多才ぶりに驚かされた。
特にあのちゃんの声は台詞自体の面白さでドライブもかかり、当て書きしているのかと思うほど違和感なくすんなりと受け入れる事ができた。
宇宙船が地球上空に浮遊して以降緊張感はあるものの、恋愛、友情、進路そして家庭の悩みなどを持つ普通の高校生たちが日常生活をいつも通り送っている一方で、地球に何かが起ころうとしているという、このままでは済まされないような不穏な空気感をコミカルとシリアスを絶妙な配合で織り交ぜながら見せるのでグイグイ引き込まれ、120分があっという間に過ぎてしまった。
物語の後半からは、実はこの状況について彼女たちは何らかの関わりがあるのではないか、と言う事を思わせながら前章は終わるが、この後彼女たちの日常とどのようにクロスしていくのか後章がほんとうに待ち遠しくて仕方がない。
ドラえもんのオマージュのイソベやんは内緒道具を与えても失敗ばかりするデベ子を何故許すのか?の答えは素敵な考え方だと思った。
デベ子の声をご担当されたTARAKOさん、ご冥福をお祈りしいたします。
死と隣り合わせの日常
異常がすぐ身近にある日常の異常性
前編良かった
# 映画館で観た感想
期待通りに面白かった。物語も分かりやすかった。後編もぜひ観に行きたい。
# タイトル
こんな面白い飛んでるタイトル。
漫画「ボボボーボ・ボーボボ」を遥かに超えてる。
しかも前編後編という自信作、これは絶対面白くないはずがないと思い期待して観に行った。
# 前編後編
最初から前編後編に分けているのも珍しいし潔い。
大抵の映画は続編が予定されていてもそれを観客に知らせないのに。沈黙の艦隊なんかそうだった。
# 冒頭
地球が宇宙人に侵略される。
最近、自分で物語の把握能力が低いのではないかと思っている僕にも非常に分かりやすい枠組みだ。
この描写はごく短時間で完了する。
「もう皆このパターン知ってるでしょ?」って感じで。こうやっめ観客持つベースに合わせて大胆に省略するのは良い。
# オタク少女
よだれを垂らしながら変なテンションで変なことを話す少女。見かけは少女だが中身は極端なオタク。
# メガネの少女
デーモンと呼ばれている。物語のキーパーソン。
# 声優
幾田りら。どこかで聞いた名前だと思ったらYOASOBIのボーカルの人だ。メガネ役。
「ano = あの」も本業声優ではなくて音楽アーティストだった。
まじか。二人とも完全に演じ切っていた。
# イソベヤン
ドラえもんのパクリオマージュ的なキャラクターが作中漫画として登場する。凝っている。
たとえば「どららもん」とか多少のもじりではなくて、設定もダークな感じで練られているドラえもん。好物はどら焼きではなくて磯場焼きらしい。
これはイソベヤンのキャラクターグッズ展開間違いなし。というかたぶんもうあるはず。
# モブ描写
同級生たちの描写がひどい。落書きみたいな顔で描かれている。顔がカバみたいだったり、鼻がコンセントみたいだったりする。
モブはあくまでモブで作品として愛情を注ぐ必要なしって感じで、悪意を感じる描かれ方がされる。もちろんこれはわざとやっている手法だ。
思ったのだが、主人公格の少女たちにとって「それぐらいの存在でしかない」ということの反映として、雑な描かれ方をしているのかもしれない。
# ディテールの描写
「君の名は」とか「現実世界にあるある!」っていう描写をこれみよがしに入れてくるが、この映画でもそんなシーンがある。
「この舞台の小道具やディテール良いだろ?」って主張してきている気がするが決して嫌ではない。
# 笑いどころ
ところどころに笑いどころがあり、くすりと笑わされる。
# デブイケメン
少女の兄。
アニメ映画「パプリカ」に出てきたデブアムロみたいな奴を彷彿させる。
# 少女の死
3人目の主人公格の少女は途中で死んでしまう。映画告知でも死ぬことは分かっていたので驚きはしなかったが、ほろりとしてしまった。
自分的にはもう少し告知での暴露は抑えてくれた方が楽しめるとは思うんだけど。
# パラレルワールド
少女たちが中学時代と高校時代の狭間に何があったのか。何かしらの力学が働き、世界がパラドックス!
真実は後編で明らかにされるはず。
# 観客
周りを見渡すと95%ぐらい男性だった。
# 変な客
最前列で何度も「むほほ」みたいに笑うお客がいたので僕は席を左に2回も移動した。
軽く頭の中、バグってます。
見に行くコーデデデデ
原作未読、特にYOASOBIを愛聴してる訳でも、現役アニヲタでも無いけど行ったった。
一応あのちゃんはゆるめるもん時から注目してる感じ。
の割に、先月からゲットしてたデデデTに袖通し、足元はポンプフューリー、赤と黄にエアシュポシュポ。
もうお登りさん丸出しですよ、
で、肝心の本編ですがマンガ文脈的シナリオに驚く。
アニメ的SFで女の子がバズーカ、レーザー兵器振り回すかと思いきや、ティーン女子のリアルな日常と心情な青春の一幕、マイブロークンマリコか、時に紡木たくのよう。
おー、エエやん。とか思ってたら「すこしふしぎな」SFが姿を見せ始め、まどかマギカか、魔太郎がくるのか。この後はデビルマンじゃ無いのかと思わせる。
言わばマンガ史のアーカイブがキャラクターに乗ってるようなワクワクするシナリオだった、くーーー!この後何処に向かうんだ!!?
無論アニメとしての絵もそこのリアリティに助力し、まるで僕達の世界に有って、第九地区の様に排他的にも見えたぞ。
狙い撃ちに来たようなYOASOBIの中の人と、あのちゃんってキャスティング、そんな電通仕事には踊らされねーぞ!
って思ってたけど、エエやん。
よく声優議論で交わされる上手い下手とかどうでも良いんだよ、しょうもない。
聞けばオーディションで5年前から勝ち取ってた役らしい、ゴメン電通とか博報堂とか言っちゃって。
今このキャラクターがそこに存在してるって信じさせたらオッケーなのよ、おんたんはあのちゃんしか無理って思っちゃった。
彼女の、実は精神が不安定だったりな実在とリンクしてスクリーンの中に生きてたよ。
様は何かってーと、マンガ史的シナリオ、アニメーションしか実現不可能な世界、芝居を越えたキャスティングからの存在感。
多層なレイヤーが存分に襲ってくる映画でしたよ。
現代のポップカルチャーアニメーションとして見るのが面白いな。
後編が楽しみすぎる
侵略者が地球に来るけど、みんなの日常は普通に続く。でも結局少しずつ人類の滅亡に近づいていってる。さらに、二人に"絶対"が形成されるまでにあったことも回想される。侵略者が来たのに何もしないでずっとUFOみたいに浮き続けて、偵察機を出すだけ。そして、人間だけが独りよがりに攻撃して三年経つっていうところからちょっと独特だった。さらに、北斗の拳のような世紀末でもなく、コントラストのある日常に過ぎないというのが映画では独特だと思った。今の日本が戦争をしたらという世界線と考えても面白いし、東日本大震災から着想したのか妙にリアルな日本人の有事への反応が面白かった。あのちゃんと幾田りらも声優がお上手でした。後編では提示されたマクロな人類と侵略者、おんたんと門出というミクロが絡まり合って正義とかのことに答えを出して行くだろうから、楽しみです。
混沌として重い・・・しかし極めて素晴らしい作品!
前後半ある作品を現時点で満点評価するのはなんとも時期尚早であることは否めないのですが、もう迸るくらいの傑作の匂いがプンプンして仕方ないです!後半失速するならそこでバランスとって星マイナスつけますのでご容赦ください。
なお原作未読です。浅野いにお先生の作品はそうでなくてもネットの噂(鬱展開とか)だけ聞いた時点で回避、言ってしまえば直視して精神的にダメージ受けたくなくて逃避してました。
ただ、今作は極上ヴォーカリストだけに留まらずマルチな才能を遺憾なく発揮し声優さんとしても確かな実績(・・・といっても竜とそばかすの姫の主人公の親友役しか存じ上げない)を残している幾田りらさんが主演!しかも話題のあのちゃんとダブル主演を務められてるということでYOASOBIファンなら当然、鑑賞はマストなのです!
で、鑑賞して・・・案の定、打ちのめされました。なんだこの混沌、そして絶望感。特に主演二人、声優としてもうますぎるから全く違和感ないだけでなく、負の感情もブーストされてとんでもなく追加ダメージくらいました。
まさか若干少年漫画ぽく可愛らしくデフォルめされた主要キャラクターが、見た目に反して想定外に生々しい現代的な感覚と思考を持ち、そして過酷な運命を辿るとは。多感な、ちょっと五月蝿いくらいのJK達にしっかり感情移入させてからのシナリオ、演出での「天から地への叩き落とし」は口から血を吐くダメージです。
いい年したおっさんが、観て見ぬふりしごまかしていたものがそこに実在してました。SFファンタジーアニメを通してこれに出くわすとは・・・ある程度予想はしてましたが作中の母船から出る得体の知れない重力波?みたく終始重苦しくダメージが蓄積いたしました。
ここまできたら、地獄の底まで見届けてやろうって気持ちです。オーバーキル食らった後なので後半公開までの2ヶ月間で回復出来るか微妙ですが(笑)。
原作の謎が冒頭で。
原作を読了していたので鑑賞。
正直、浅野いにおさんは好きなんですがデデデ辺りから絵が変わってきて、個人的にはちょっと苦手な絵になってしまった。特にサブキャラ達が(たぶんワザと滑稽に描いているんだと思いますが)。
しかしせっかく原作も読んでいたので観てみたら、とても面白く映画になっていました。
たぶん前編・後編に分かれるために原作ストーリーの構成を入れ替えていて、それが映画として緩急が付いてすごく良くなっていた。
あと原作で謎だったことが冒頭で説明(回収?)されていて、スッキリしました(私はゼロ磁場がなんなのか原作では読み取れませんでした)。
原作にない描写がこういう形で映像化されるの、すごく良いです。
個人的には原作のラストがどうしてもしっくり来ない、納得できない派なので映画ではどうなるか後編も楽しみです。(もし原作通りなら、あのラストは浅野いにおさんの強固な意志とセンスなんだろうな)
あと、おんたんって、そのイントネーションだったんだ…
食わず嫌いは損。アニメと侮るなかれ。
面白かった!
原作未読で、予告編を観て視聴を決めた作品だったが、当たりだった。(追記:がまんできず、翌日、原作全巻購入…。恐る恐る読み進めている最中)
自分の身の周りでも、アニメということで視聴を手控えているという話を聞いたが、アニメと侮るなかれ。食わず嫌いは損をする傑作。
「幾田りら」と「あの」が、主人公2人の声優を務めるというと、話題づくりで観客動員を狙っているように思われるかもしれないが、彼女たちのキャスティングを決めた方の眼力に拍手喝采したい気持ち。
とにかく、声がキャラクターとバッチリ合っていて、世界観に引き込まれた。
母艦の存在は、3.11をベースにしているのだろうけれど、映画で描かれるそれへの人々のズレた対応や関わり方は、それだけに留まらず、現在も地球上で起きている戦争(ガザ侵攻やウクライナ侵攻)や、温暖化などの環境問題、コロナ禍などのメタファーとも見ることができる。
非日常の危機がすぐそばにあるのに、そこから目を逸らして日常を送り続ける居心地の悪さ。人の持つ善性と個の正義感の芽生え。やがて肥大化した正義感とそれによって生じる加害性の問題など、映画の中で起きていることが、自然と現実世界で個人個人が体験していることとリンクしてくる。
特に「正義」が集団化することの気持ち悪さだけでなく、個々の「正義」の問い直しや「絶対」の危うさなど、実写で描こうとしたら陳腐になりそうなものを、原作者浅野いにおの絶妙な世界観の中で、過不足なくこちらに伝えてくる深みがある。
また、例えば漫画で過去を描くときは、ページの外側をベタ塗りで黒くするという表現があるが、この作品では、過去描写は画面サイズを変えることで対応していて、とても映画的であるところも好印象。配信やテレビではなく、映画として映画館で観る価値がある作品であることを強調したい。
明らかにドラえもんのパロディという劇中内漫画「イソベやん」の存在もバツグン。クオリティが高く、かなり笑えて、チクリと毒もある。かつ、これが亡くなられたTARAKOさんの声が聞ける最後の作品ではないだろうか。
前章を観ただけでは、マルチバースの可能性が暗示されただけで、はっきりしていないところも多いが、門出とおんたんの2人がどのように関わりながらこの混沌とした世界と向き合っていくのか、自分としては、後章に向けてとても期待が高まった。
公開当日のレイトショーには、10代20代と思しき若者が目立ったが、アラカンの50代にもキチンと刺さる作品。
一晩経って寝て起きても、頭の中で、「デデデデデストラクショ〜ン」というテーマ曲のフレーズが鳴り響いていた。
視聴を迷っている方、自信を持ってお勧めします。
<追記>
後章の公開が1ヶ月伸びたのは、前章だけで100ヶ所以上リテイクし、試写会後も公開までの間に差し替えがあったという、原作者浅野いにおのこだわりで、きっと後章のリテイクに時間がかかるっていうことなのだろう。(映画オリジナルの書き下ろしクライマックスとの記事も複数ある)
原作者がきちんと関わっているメディア化だということも指摘しておきたい。安心しながら、後章を楽しみに待ちたい。
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