劇場公開日 2023年11月18日

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「【”自白させるなら出前のカツ丼を用意しないとね!”今作はトランプ政権を揺るがしたロシアによる米大統領選への介入に関する機密をリークした女性とFBI捜査官の心理戦を描いた作品である。】」リアリティ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”自白させるなら出前のカツ丼を用意しないとね!”今作はトランプ政権を揺るがしたロシアによる米大統領選への介入に関する機密をリークした女性とFBI捜査官の心理戦を描いた作品である。】

2023年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

ー 序盤は、2人のFBI捜査官が国家安全保障局(NSA)に勤めるリアリティ(シドニー・スウィーニー)の家に突然現れ、世間話を延々とする。単調である。
  だが、徐々に”貴女が機密を不正に扱った報告がある。心当たりはないですか?”と聞いて行く辺りから、マアマア緊迫感もあり面白くなってくる。
  リアリティが疑われたのは、ロシアによる米大統領選への介入にまつわる機密のリークである。
  今作は、フライヤーにある通り、実際の尋問の録音を台詞としてそのまま再現した、異色の作品である。-

◆感想

・選挙介入は民主主義の根幹を揺るがす大問題だが、今作ではそこを掘り下げていない。
ー マア、FBIの尋問をそのまま再現した映画だからね。-

・印象的なのは、FBI捜査官の物腰柔らかく、けれど徐々にリアリティの行為の動機の解明に拘る点である。
ー 劇中でも名前が出た、スノーデン。彼女の行為は国家反逆を意図したモノか、政治的な信条に基づくモノなのか、それとも発作的なモノなのか。
  それを、慎重に見極めようとするFBI捜査官と、揺さぶりに耐え続けるリアリティとの心理戦。-

<そして、彼女は拘留され、懲役5年を求刑される。
 今作は、2019年にオフブロードウェイ、2021年にブロードウェイで上演された舞台劇を映画化した作品だそうであるが、後半の駆け引きはナカナカだったな。>

NOBU