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Netflixオリジナル、沢山の国でトップ10入りした本作、ちょっとアラは見えるけどなかなか面白かった。
スペイン語を話しているので最初は南米の話かと思ったけど、これはスペイン映画だし、アイルランドに向かうと言っているから、スペインの北側からアイルランドを目指すのだろう。
スペイン北側沿岸というとバスク地方、独立運動もあった地方。
為政者が変わって云々という話からすると、中央政府がエスニッククレンジングの為に妊婦や子供を消して回っているということかもしれない。
温暖化→不作→情勢不安→極右台頭→排斥という流れは、3番目以降はよく見られるもの。そこに温暖化と不作がくっつくと、どこかの国の話じゃなくて「うちの国でも起りそう」な出来事になる。
そういう近未来、SFじゃない程度の「予想し得る未来」で主人公は脱出を試みる。
娘にノアと名付けるのは、ノアの方舟がモチーフ。しかしテーマとしてはむしろ出エジプト記。
このあたり、ヨーロッパでは生々しく感じるかもしれないけど、日本だとちょっとわかりにくくて、「余計な設定」と感じてしまうかもね。
コンテナの中で携帯の電波届く?とか、床に固定されている箱が側面に回ってたからこのコンテナは横向いてるんじゃなかったっけ?でも外に出るときは上下逆。いつ回ったんだっけ?とか、お産の後にこんなに早く動けるもの?とか、ちょこちょこ疑問点はあったけど気にしない!
海水は絶対に飲まなかったり(喉乾いているときに海水飲んだら死ぬ)、魚を生で食べたり(ビタミン補充のためには魚を生で&内臓も食べた方が良い)、海でのサバイバルを結構知っている主人公だからこそ、最後までなんとか生き延びれたのでしょう。良かった良かった。