ジェイラーのレビュー・感想・評価
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あそこで終わっておけばと思ってしまう
基本的にインド映画は長い。上映時間が普通に3時間近くある。本作も169分。長くてもいいのだが、無駄に引き伸ばしてる感じがするのは嫌だ。子ども(孫)とのやりとりやコメディテイストのシーンなどは無駄に長引かせている印象を受けてしまった。
誘拐され殺された息子の復讐のために悪党どもを次から次へと殺していく。そんな復讐劇としてのパートは楽しかった。思ったよりも激しめのアクション。R15なのも納得できる凄惨なシーンもいくつかあったし。
後半ここで終わっておけばと思うところがあった。ちゃんとした流れではあったし、その後最後のクライマックスにつながるのだから必要なのかもしれない。でも個人的には、Lが死んだ後の「デスノート」や、佐為が消えた後の「ヒカルの碁」を読んでいる気分。ここは蛇足だよなと感じてしまう。なんなら最後少し退屈に感じてしまったくらいだ。スッキリしない終わり方なのも満足できなかった理由の一つだ。悲しすぎるだろ。
エンドロールは最後まで観る派なのだが、途中で流れる速度が上がったのは面白かった。あれではほとんど読めないが、そもそも読める文字ではないから問題ない。いらないと思うシーンは作るがエンドロールは速く流す。インド人の気質を象徴しているのかもしれない。
退屈
SUPERSTAR LAJNI
2025年劇場鑑賞64本目。
エンドロール後映像無し。
もう74歳のラジニカーント主演バイオレンスアクション映画。すげぇ。
まぁでもさすがにもうあのスーパースターラジニという彼専用のオープニングはないだろうな、と思っていたらムトゥ踊るマハラジャの頃そのままのあのオープニングから始まって思わずガッツポーズをして声を出さずにうぉぉぉと叫んでいました。
普通のおじいちゃんだと思っていたら実はすごかった、みたいな話はリーアム・ニーソンでおなじみですが、正直このおじいちゃんの過去はドン引きです。これで正義を語るなよ、そっから改心したとかじゃねぇのかよ、と思って少し点下げました・・・。とはいえここまでは予想できたけど、まさかインドでそう来るかという展開で意外でしたが、その分カタルシスは下がってしまいました。
タイガー
主人公が強くて、胸クソな悪がいて、歌って踊ってがあって、熱量が高くエモーショナル
って、インド映画お決まりの型があると思っているんですが、
本作は…
主人公は強く、胸クソな悪がいる、歌って踊っては少ない、熱量は中ぐらい、ややエモーショナル、そして脚本が展開が凝ってる感じがした。
脚本や展開が凝ってる影響か、マンネリを感じなかったし、なんか新鮮だった。
面白かったので、163分の長さも、苦痛に感じなかったし、そこまで体感では長く感じなかった。
ダークじゃないけどクールな感じで、明るいクールだけど笑いも入ってて、ちょいちょい笑わせてもらいました(笑)
『ミッション・インポッシブル』みたいな展開やシーンもあったりして、少し幅広い。
最後は、意外な終わり方。
インド映画の歌って踊ってのシーンが好きなんですが、本作は少なかったのでガッカリ…
でも、面白かったです♪
父親を裏切った子の行く末は…
ダンス少なめコメディ映画
壮〜大なスケールで描く割には比較的細かいことをやってる印象。盗みという悪事ではあるけど、あのスケールならもっと大掛かりな悪事でも起こしそうなのになんか勿体ない。
ラジニ様はムトゥ踊時代の恰幅の良さから脱却してスマートなイケおじ(いや、もはやイケ爺か…)に。裏表のお顔の作り替えはさすが!と思うものの、どーしてもコントっぽくなってしまう😅そもそも映画そのものが結構なコメディ仕立てw
きっと古くからインド映画を応援してきた人には激アツな『往年の名優』達が数多く出演してるんだろうけど、アタシには分からず『インドのおっさん』たちが次々と……という状況(←仕方ない)しかし、こんな風に(たぶん)大御所たちが一堂に会するのはスーパースターラジニカーント様の出演作品だからなんだろうなーと思うとそれはそれで良き良き✨
ストーリーはちゃんと二転三転してくれるが、案の定ラスト10分を寝転けてしまったせいで肝心のエンディングにたどり着けず失態💦
(余談)
冒頭のラジニ様紹介のテロップ(?)が自体も音も色遣いも初代8ビットファミコンの画面みたいで驚いた
まぁまぁ楽しめた
他に話すことはないか?
ジェイラー
何度も息子に、
他に話すことはないか?
と、尋ねるが、
その度に、
息子は素知らぬ背を向けて去って行く…
最強の正義漢の息子が…
悪に媚びる為に捜査活動をしていたとは、
断腸の思いで、何度も、
他に話すことはないか?
中弛みがあったが、
最高に最後まで、かっこいい😎タイガーだった!
悪役もまた凄い悪党ぶりで、インドらしい野蛮さが素晴らしい👍
皆んでダンスのお姉さんが、ちょっと色気が足りないのが残念ですが、
お勧めのインド映画です。
(o^^o)
ジェイラー
「ムトゥ 踊るマハラジャ」「ロボット2.0」などで知られるインド映画界のスター俳優ラジニカーントが主演を務め、
行方不明になった息子を捜すため犯罪組織に立ち向かう元看守の戦いを活写したクライムアクション。
チェンナイに住む元警察官のムトゥ・パンディヤンは、妻や息子一家とともに平穏な毎日を過ごしていた。
息子アルジュンはムトゥの影響で警察官となり、ムトゥは正義感あふれる息子を誇りに思っていた。
しかしある日、アルジュンが行方不明になってしまう。
美術品マフィアを深追いしすぎたために消されたのだと噂されるなか、ムトゥは独自に捜査を開始。
かつて看守として刑務所を仕切り「タイガー」の名で恐れられていたムトゥは、元受刑者たちを率いてマフィアとの戦いに身を投じていく。
主人公ムトゥに協力する元囚人役で、南インド・マラヤーラム語映画界のベテラン俳優モーハンラールと
カンナダ語映画界の人気俳優シバラージクマールが共演。
(^_^)
スーパースターを堪能し、初心を思い出す
君は覚えているだろうか。「ロボット」を初めて観た時のあの衝撃を。「わけわからんが面白い!」のキャッチコピー通り、超絶面白かった。そして超絶わけわからんかった。
それでも一つ確かなこととして存在していたのは、スーパースター・ラジニカーントの圧倒的なスターっぷりである。あの時私は確かに彼のスターぶりに慄き、目を奪われ、めくるめくインド映画の扉へと誘われたのだ。もう本当感謝しかない。
マサラ香る素晴らしい映画の世界を教えてくださった精神的指導者、それがラジニカーントなのだ!
そして「ジェイラー」だ。あらすじは行方不明になった息子を探す為、犯罪組織に立ち向かうというリーアム・ニーソン的な…アレ?これ「ダルバール復讐人」のレビューに書いたような?
まぁとにかく、主人公ムトゥがめちゃくちゃスゴイということが導入パートでサラッと描かれる。こんなスゴイおっさんが息子を探すために組織とバチバチにバトっていくのか…、という期待でいっぱい。
冷静に観ると、今年で75歳になるラジニカーント様に「WAR ウォー!!」でタイガー・シュロフが披露したような激しいアクションは到底無理。そして髪型的事情からシャー・ルク・カーンほど髪を風になびかせることも難しい。
では、ラジニカーントのカッコ良さとは何なのかというと、「決めポーズ」「決めアクション」なのですよ。それも誰でも真似出来ちゃいそうな、むしろ真似したくなっちゃうような、それでいて日常そんなことしないでしょ、ってヤツが良い。
今回は「メガネ(グラサン含む)ビシッ!」です!
きっと今回も全タミル人がこぞって真似したことでしょう。少しでもラジニにあやかりたい。
そんなんじゃ「スゲー!」ってならないから面白くない?でもあるんですよねぇ、例え体が動かなくても観ていて「スゲー!」ってなるような演出っていうのは。
詳しくはネタバレになるので省きますが、悠々と歩いていくラジニの前で前転するトラック(スローモーション)、あれは本当インド映画らしい決めシーンですわ。むしろ悠々と歩いてるラジニがカッコ良いよ。歩いてるだけなのに。
どんな時でも超余裕だよ。ピンチかな?と思っても何やられてもラジニの掌の上だよ。もう神だよ。きっとそうなんだ、ラジニは獅子で虎で神。
スーパースターを堪能する映画、それがラジニカーントの映画で、スーパースターとはラジニカーント以外にあり得ない。それを再確認する映画だ。
よく思い出してみたら、今回ラジニ歌ってなかったな…。ちゃっかり何の関係もないところで軽く踊ってはいたけど。
こんなこと言うのはアレだが、いつ神々の前でそのスターぶりを見せつけることになってもおかしくない御歳。庶民派でありながら圧倒的スーパースターでもあるラジニカーントを是非堪能してもらいたい一本だ。
毒には毒を
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