エクソシスト 信じる者のレビュー・感想・評価
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拍子抜けしました
1974年の『エクソシスト』から、ちょうど50年後のお話。
エクソシストシリーズにおいては、過去、1作目の『エクソシスト』『エクソシスト2』『エクソシスト3』まで観ており、『エクソシスト』においては、過去に何度か観ました。3においては、まあまあ好きな作品でこちらも何度か観ました。かなり昔なので、詳しいところを忘れており、最近、1から『エクソシスト ビギニング』まで4作通して観て、今回、この『エクソシスト 信じる者』に挑みました。でも、満足できなくて、正直なところ、がっかりしてしまいました。
どのような展開になるかわからない前半はまだよかったのですが、聖職者(神父)も存在しない悪魔払いに迫力がなく、まず、ここで興ざめしてしまいました。元修道女のナースは祈祷するも自信なさげで力不足。後から参加した神父は優柔不断であっという間にやられちゃいました。パズズって、すっごーい邪悪な悪魔ですやん! そんなもん、ちょっとやそっとで追い出せるわけないと思います。神父5人ぐらい出てきても太刀打ちできず、日本の坊さんがあとから3人位参戦する、ぐらいの悪魔を追い詰める緊迫感と荘厳な儀式が欲しかったです。また、一体の悪魔が2人の子供に取り憑いているっていうのは新発想だったのでしょうが、「こじつけ」のように感じてしまい、これも自分は違和感ありました。子供たちが森でこっくりさん(降霊)を行ったがために、別の悪魔がもう一体、降りてきた、みたいな感じの方が話も膨らみ自然な流れではないかと。
結局、キャサリンの父が「お前を選ぶよ」と、悪魔の口車に乗って叫んでしまったので、キャサリンが死んでしまったということなんでしょうが、アンジェラだけ助かったというのは後味悪かったです。キャサリンは「意識の戻らないまま」という状態にしてほしかったです。だいたい、キャサリンが亡くなっているのに、アンジェラ親子が抱き合ってもこのシーンは全く生きてこないです。
最後にナースのアンが「悪は何だと思う?」と、悪魔と人との関わり合いについて語るところがありますが、説明的すぎて、ここもあまり好きじゃありません。
第1作目のリーガンの母クリス(エレン・バースティン)が登場し、最後にリーガン(リンダ・ブレア)が出てきたところは、よかったです。出番はちょっとで友情出演みたいでしたが。エレン・バースティンは相当な年のはずなのに美を保っていました。リンダ・ブレアも愛らしい面影が残ってました。しかし、クリスの登場がなければ、正統続編と言うには、つながりが薄すぎるような。前半のハイチの地でヴィクターの妻が妊娠中に祈祷してもらったときに、悪魔(パズズ)と何らかの接触があったのかと思ったのですが、これは関係なかったようですし。
いろいろ書いてしまいましたが、エクソシストシリーズに思い入れがあり、期待しすぎたのかもしれません。
新しいアプローチもあるが
悪魔祓いの対象が黒人と白人の女子二人だったりキリスト教が参加せずに素人が行っだったり新しいアプローチはあるがバックボーンが薄い感じ。悪魔つきシーンもCGではなくアナログなポルダーガイストのほうが良いのではないか。期待した分今一感に。
「エクソシスト」シリーズとしての矜持を失った映画
とは書いたものの、実は映画館で観た時はマ王なりに満足してたのよ😅
説明が全体的に足りないみたいな話があったけど、この程度の話なら見えない部分は補完しながら観れると思うぞ🥸
マ王が気付いたのは1箇所だけ🌀
それもカットの都合上已む無しといった感じだった(撮り直しする程でもない)
まぁその所為か「面白くない」とか「楽しみにしてたのに」という意見があるのを知ってるけど、マ王は別の角度で「エクソシスト 信じる者」の評価が下がった⤵️
実は「エクソシスト」って海外ではドラマ化されてるのよね😐
で、マ王も「〜信じる者」観た後にドラマ版をアマプラで見たのよ😶
おおぃ💦生きてるじゃん!←ドラマ版を見た人は同じ感想だと確信してる
おそらく「よくある別の物語だからね、アレとコレは」だと思うけど、マ王はショックでした(ドラマ版はそこそこ楽しめたけどシーズン2には食指が動かない)
さて「エクソシスト」は今作も含めて1〜3「〜ビギニング」とそのリブートの「ドミニオン」の合わせて6作品😬
この中で「〜ビギニング」と「ドミニオン」のリブートは上手に(あまり矛盾の無いように)作ってたと思う(マ王的には「〜ビギニング」の方が救いが無くて好き❤️)
このように前作へのオマージュ(愛情)があると面白く作ってくれるんだけど「ターミネーター」シリーズのように「アノ話は無かった事に」とか言うのなら「だったら金と時間を返せよ」って怒りが湧き上がるのはマ王だけ?
ちゃんと物語に矛盾が無いようにするのも作り手の責任ではなかろうか🤔
最後に「エクソシスト 信じる者」のラストは良かったんじゃないかみたいな事を書いておきたい😁
観た人は判ると思うけどバッドエンドなのよコノ映画😫
各々が何かを失ってしまうんだけど映画のラストでは、その状態からの立ち直ろうとする人間が描かれている✨
神を信じる者に対しての厳しい試練を乗り越えた先にある小さな幸福(の兆し)を映画では静かに見せてくれた😊
正直、ドラマを見る前だったから感動したんだけど残念だわコレ🥲
というワケで「エクソシスト」は3部作!とか言ってるブラムハウスさんは、大口叩くより先に初代の「エクソシスト」とウィリアム・フリードキン監督に土下座しなさい😤
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
物語の矛盾度★★★★★
次回作への期待度★★★★★(願いを込めて)
悪魔には個人情報がダダ漏れですよ
1973年の「エクソシスト」の正統な続編とうたってますが、これまでも正統な続編だと言われたのがあったような気がします(笑)
「エクソシスト2」も映画館で見たことは覚えてます。
これもちゃんとした続編で悪魔払いが不完全とかで(笑)フラッシュバックするリーガンに催眠術をかけるみたいな感じやったような。。。
3も見た気がするんだけど、内容は覚えてないです
他はテレビシリーズも見ました。これもちゃんとした続編でリーガンの子供達が悪魔に憑依されるお話。
もうたくさんあり過ぎて、何が何だかわからないです😅
今回は子供達2人がシンクロして取り憑かれるという変わった形をとってます。
どのエクソシスト系でも初めてで、新しいというか斬新でした。
そこは良かったですね😊
途中でリーガンの母親に助けを求めに行くので、最初のお話と繋がっていきます。
リーガンに取り憑いた悪魔と同じということでしょうか。
そうだとすると悪魔って執念深いですよね(笑)
残念だったのは、神父さんは悪魔払いに参加せずに、家族や知人たちの素人集団で進めていったこと。
悪魔も家族愛には勝てないと表現したかったのでしょうか。
なんか違う。。。
もっとバチバチの戦いが見たかったです。
ただ決着の仕方は意外でした。
単純なハッピーエンドではないので、命をかけたリアルな感じが出てて良かったです✨
悪魔系の映画を見て大切なことは、軽い気持ちで霊と交信したり、ウィジャボードで遊んだりしないことですね。
しかしながら、悪魔には個人情報がダダ漏れなんですよね(笑)
どこで情報を仕入れてくるのか不思議です。
弱みを全て握られてるので要注意です(笑)
単純に面白くない
肝心の悪魔払いのシーンが陳腐。と言うか、神父が司教に「子供達の安全の為に精神科医に診せろと言われた。悪魔払いは出来ない」って・・・・なんやそれ。でも、結局、神父は悪魔払いに(後から)参加したが、直ぐに殺される。挙げ句、町内会的悪魔払いで二人の内、一人は祓えて一人は死亡。
冒頭から、主人公(悪魔に憑かれる少女の一人の父親)が普通にヤカラで同情出来ないわ。
正統な続編…? 神の御前で悪魔的嘘言わないで下さい。ただの“エクソシスト映画”の劣化亜流!
“ハロウィン新三部作”を成功させた(のか…?)デヴィッド・ゴードン・グリーン監督とブラムハウス・プロダクションズが次に挑んだのは、あのホラー映画の金字塔。
こちらもオリジナル第1作の正統な続編、新三部作の第一章として。
新たな恐怖と悪魔祓いが幕を開ける…。
…筈だったが、
興行的には不振。批評もラジー賞ノミネートレベルの酷評。
悪魔の仕業か…?
いや、見れば納得。言うなれば、これは製作側の仕業。
新婚旅行中にハイチ地震に遭った写真家のヴィクター。妻の命かお腹の子か選択迫られる。
13年後、ヴィクターは娘アンジェラと平穏に暮らしていた。
ある時アンジェラは親友のキャサリンと森へ。なかなか見つからずキャサリンの両親と心配する中、3日後に発見される。
しかしその後、周囲や少女二人に異変が…。
まず思ったのは、これ本当に『エクソシスト』の正統続編…?
オリジナルから50年後を舞台にした新たな物語…って事もあるかもしれないが、にしては繋がりが薄過ぎる。
全く別の作品を見ているよう。2018年版『ハロウィン』のようにもっと色濃くして欲しかった。
全く繋がりナシという訳ではない。ヴィクターの大切な人を亡くした片親はオリジナル第1作のクリスとデミアンの設定を合わせたよう。協力者になる元修道女の看護士ポーラの設定も精神科医で牧師のデミアンのよう。
しかしそれらが全く意味を成してない。
ドラマの軸はヴィクターとアンジェラの親子。悪魔とは無縁の家族に突然襲い掛かるという展開も似ているが、このドラマ部分が非常に退屈。二組のドラマを交錯させ、静かながらも不穏と暗示で重層的だったオリジナルのドラマ展開には足元にも及ばない。
3日後に発見された二人だが、“3日”というのは聖書エピソードの引用らしいが、全くピンと来ず。
ヴィクターは助けを求め、かつて悪魔祓いを目撃し、関連本も出しているクリスに相談。やっとここでオリジナルキャストのエレン・バースティン登場になるが、絶対的な必要性が感じられず。しかも出番も僅かだし。2018年版『ハロウィン』のジェイミー・リー・カーティスのようにもっとがっつり絡んで欲しかった。
書籍を出した事で娘リーガンと疎遠に。この設定の先も予想付いてしまった。まあサプライズ出演の“再会”は感慨深いものあったが…。
何だか全体的にドラマ展開や演出がチープなのだ。
クライマックスの悪魔祓い。苦しむ娘にヴィクターが呼び掛ける。親子愛を訴えた感動シーンなのだが、何だか興醒め。あのオリジナルの神対悪魔の荘厳さは何処へ…? あんなお涙頂戴は『エクソシスト』に要らない。
ハッピーエンド的なのも何だかなぁ…。
デヴィッド・ゴードン・グリーンの演出もレスリー・オドムJr.らキャスト陣も揃いも揃って光るものナシ。
少女の悪魔憑依演技、おぞましい特殊メイクやドスの効いた声なども全くインパクトに欠ける。
って言うか今回悪魔祓いに挑むのは、ポーラや別派牧師やブードゥー教祈祷師ら異色の編成。おそらくここにも(キャストにも)昨今の多様性を反映させたのだろうが、いやいや、何か違くね…?
全く別の作品と先述したが、それならまだいい。
氾濫するB級エクソシスト映画の劣化亜流。
こんなんで“エクソシスト”を冠するなんて、悪魔に憑かれろ!
昨今の名作ホラーの新シリーズやブラムハウス・ホラーはなかなか面白いもの多い。が、これは…
大外れ。
興行・批評の失敗を受け、デヴィッド・ゴードン・グリーンは降板。軌道修正するらしいが、本当にこんなんで新章シリーズやるの…?
悪魔に取り憑かれるよりゾッとする…。
『エクソシスト』を堕落させなければいいが…。
強いて言うならば、オリジナル第1作を久々に再見して、その偉大さを再確認出来た事が唯一の救い。
ブラッティとフリードキンに謝ってください。
オカルト・ホラーのジャンルを超えた映画の金字塔「エクソシスト」の正統続編とは片腹痛し!! この作品のどこに先人が培ってきたテイストが感じられるのか、全くわからないシロモノでした。
突っ込みどころが満載過ぎて、もうどーでも良い気もするのだが、冒頭に身重の妻を連れてなんであんな国に写真撮りに行くの? はぁ?って感じです。
メリン神父と悪霊パズズとの邂逅と必然。キンダーマン警部とカラス神父の場合も然り。
悪魔が忍び寄る前兆が物語に深みを与えてゆき、ドラマは大団円を迎えた第1作目の大傑作に対するオマージュで、唯一認められるのはリーガンと母の再会くらいであろうか。
だいたいあの悪魔祓いは何何何々?????
松たか子が霊能者比嘉琴子を演じた「来る」を思い出しました(爆)ちゃんぽんね♪
だいたいここに描かれた悪魔って何だったの? あれで退散したんならダレでも悪魔払いできるでしょ(笑) 何でこの映画の続きを撮るの?
兎に角くだらない続編作って、前作を汚すのはいい加減どこの映画会社もやめていただきたいです💦
82点 悪魔祓いは素人はダメよ…この世界のエクソシストは役に立たない。
思った以上に面白かったが怖くは無い。展開も中々遅いなぁと感じた。やっと悪魔祓いだ!となる頃には残り30分…もう少し展開を早めに。最後の結末はあっけないから物足りんな…(バチカンのエクソシスト観たせいかもしれない)
今回の見どころは子供たちの特殊メイクでしょう。顔の表情がとにかくグロいし顔だけではなく腕や足、つめまで細かい所までグロい。特殊メイクを考えて作る方たちは本当に凄い。もちろん子供たちの演技もリアルそうで怖い。
あとはポイントして祈祷師(きとうし)が鍵となりますね。意外と冒頭のシーンは大事ですね!またとなりのおばさんが鍵になるし意外なキャラクターが鍵になるのがまた面白い。
怖くて怖くて仕方ない映画ではないが、見応えあり。
悪魔(人間の弱い心、欲望)と家族の苦難、苦渋のドラマである。
悪魔のキーワードを抜けば、破瓜型の統合失調症による妄想と混乱、自傷行為、てんかん発作、とくれば精神科入院しか無いわけで…。
しかしリアルな路線に行くかと思いきや、お隣のおばさん看護師アンに娘が吐いた言葉が秘密の内容だった事から一気にオカルト色全開に。
前作に当たるクリスとリーガン親子も登場し繋がる歴史も見せてくれる。
作中の悪魔的な力の顕現は回数は少ないものの映像的に上手い。
過去に観てきた悪魔祓い作品と比べると派手さやインパクトは無いが、神父一人や霊能者一人にお任せではなく、素人看護師の覚悟から始まり、民間霊能者のお祓いが悪魔にダメージを入れたり観ていてアツくなった。
そして、参加を禁じられた神父の参戦…嫌が応にも盛り上がる。
悪魔も大人しくはしてくれない。
反撃も凄まじい。
二つの家族を振り回す悪魔のセリフに動揺し茫然自失、神への信仰すら失う表情は見てるこっちも何を信じて何を選べば良いのか?迷ってしまうくらいだ。
今回は少女二人に取り憑いた悪魔がシンクロしてイスの背中越しに動きまくる姿を見るとちょいと目新しい。
予告編でも叫びまくっているセリフから、ラストの想像は付くかと思うが、親が子を、子が親を思ってでるセリフのシーンはちょっと泣けた。オカルトで涙出るなんて初めてだ…年取ったせいかなぁ?
初代とは別物と考えたほうがよいかも
第一作より好きかもしれない。
最後の選ぶっていうのは悪魔のブラックジョークみたいな感じやったのね。タチが悪いわ…あのお母さん必死で気持ち抑えてたのにオヤジよ…神父様は今作でも扱いがひどい。
くるのわかってるのに音で驚いてびくっとしてしまい、隣で観てた人がびっくりしていた。ごめんなさい🙏
少女の起こす出来事の顛末
2人の少女に起こる出来事が起因になり、それぞれの家族の選択が行末を決める。
ただその結末が途中から見えてしまう。
どうしても描く上で不条理な出来事がその物語のキーとなって顛末として逆の結果になることはよくあるのだが、そのまま終わってしまうのが残念でした。
少女が起こしたことへの少女への返しがなく(親にはあるのだけど)、もう少し不条理なまま終わっても良かったんじゃないかと思えた。
エクソシストってタイトルがいちばん怖い
ヤマト、鬼太郎に続いてまたまた元ネタが50年も前のあのエクソシスト。73年の公開時は、少年サンデーの巻頭カラーで緑の液体を吐く少女リーガンのドアップ(楳図かずおの漫画だった模様)を見ておののき、映画は事実を基にしているとかアメリカでは失神者続出とかのテキトーな情報に恐怖した小学生だったわけだが、実際にエクソシストを観たのは、いい大人になってからスパイダーウォークも収録されたディレクターズカット版。
今作はその正統続編とのことで恐怖へのハードルは上がっていたわけなのだが、ぶっちゃけジャンプスケアでビクッとなる箇所があったぐらいで特に怖いってわけではなく…。話もやや前置きが長く、ラストも納得いかない感。聖書とかキリスト教とかでわからんこともあるのかもだが。そもそも、とうの昔に悪魔も悪魔祓いも消費し尽くされホラーがギャグとなってしまった今の時代に恐怖を求めるほうが無理ってものか。
ハロウィンの続編シリーズを手がけてきたデビッド・ゴードン・グリーン監督は元ネタへのオマージュを大切にする方向性の人のようで、リーガン母クリスを友情出演的に出したり(その割に目潰しされてお気の毒)、今回は神父で首ぐるんをやってくれていた(爆笑したけど)。エクソシストやホラーのマニアな視点があればもっと楽しめたのかも。
50年目の新作
良くも悪くも新3部作の第1作目という立ち位置でした。
ストーリー構成は旧1作目を追っていました。が、似せた分、比較されがちなのが玉に瑕。シンプルだった旧1作目と比べて、アンバランスな場面が目立ちました。主人公父娘の過去や現在の日常シーンに時間を割きすぎて、悪魔憑きからが急展開でした。また、病状の検査過程がないまま「悪魔の仕業だから信じなさい」と言わんばかりに強引な誘導も少し違和感が。本作は悪魔祓いの過程でなく、その意義がテーマだったかもしれません…。
悪魔祓いもどこか心許ない儀式でした。神父以外による儀式だったので不安しか感じず、取り憑かれた少女二人もほとんど描かれず、シリーズらしい悪魔との死闘がないまま飛び入り神父の末路は伝統的。ホラーというほどの恐怖心を感じませんでした。
シリーズは「神や悪魔という概念上の存在を宗教的に描き、人間をそれらと向き合わせる過程をホラーにした作品」だと考えています。なので、神や悪魔を直接的に描かず、あくまで人を介して表現されていました。本作は子役に配慮したためか悪魔的シーンが少なく、また寄せ集めた人ばかりの儀式で神性も感じられませんでした。構成と演出でうまくカバーできていればと残念な点でした。
ヴィクター役のレスリー・オドム・Jr.さんはシングルファザー役がうまく表現できていました。娘に対して過保護だったり、どこかぎこちなかったりといった感覚を冒頭から感じました。その理由も後々…。50年ぶりの出演となるエレン・バースティンさん演じるクリス・マクニールは当時の女優魂のままだったので安心しました。
と、厳しく書きましたが、第2作目に期待したい作品でした。悪魔憑きの過程、悪魔祓いの結末、主人公父娘のその後など疑問が残り、また旧シリーズからの疑問もあるのでその回収もできれば…。その点、本作はピースが出揃ったと思うので、あとは上手にはめ込むだけ。第2作目はいい意味で期待を裏切る可能性を秘めた作品でした。
賛否は分かれるだろうが、、
社会的に正式に悪魔の存在を認める。
数あるエクソシスト作品のいずれかで言っていた。
腑に落ちた。
社会的に正式に悪魔の存在を、認めるとは、どういう事か。
リーガンのようなケース。
メンタルに起因する症状の可能性のある場合、
周りが信じているふりをしていては、悪魔も退散しない。
ふりではなく、
社会的に認知されている存在という扱い。
社会的に認知されている存在に、敬意を払って、交渉して、退散して頂くというスタンスを日常化する。
つまり、
悪魔の承認欲求を満たしてあげる。
悪魔にも承認欲求が必要なのか、、、。
必要なんです。
というバージョンだった。
本作、信じる者。
原因の解釈は似ていた。
クレバーなシナリオ、演出は、
ホラーとしては、
やや退屈ではあるが、
撮影、照明、
フレームの切り方、伏仰、
高さ、窓外を安易に飛ばさない自然光の取り込み方、
室内の灯りの活かし方、
作品のコンセプトと共に、
非常に理にかなっている。
その反面、
あの手この手で観客を恐怖に落とし込むような安易な事をしないので退屈さは否めない。
信じるか信じないかは、
観客しだい、
と、
派手なエンターテイメントにしないのは賛否が分かれるだろうが、
見えづらい小さくて確かな技術に支えられているのは、レジェンド作品へのリスペクトでもある。
前作と比較しない ➡︎ しかし正しく比較する
1973年のエクソシストの直接的な続編という事で前作を予習してきました。しかしアメリカの評価がイマイチなので迷っていたら、字幕版減ったので吹替版での鑑賞です。
前作と同じ悪霊かは分かりませんが、同じ街なので多分そうなんでしょう。
前作で造形は完成されているので、50年経っているからといっても大きくは変わりません。しかし二人同時に憑依します。
以下ネタバレ有り
今作は、信じる事、そして人との繋がり。
悪霊に取り憑かれる理由のひとつに心にすきが出来た時。母の死と引き換えに生まれたアンジェラと友人オニールが母の降霊をして取り憑く。世話をしたのが隣人で看護師のアン。修道女を目指したが誰にも言っていない断念した理由を言い当て、悪霊の存在を確信。
前作で憑依された娘リーガンの母クリスが除霊するが失敗。カトリック教会に助けを求めるが拒否。
教会も助けてくれないので自分たちで除霊。神父ひとりも独自に参加してくれた。
アンジェラの出生秘話も明かされた。当時父は妻を助ける選択をしたのであった。これはツラい。母が死んでしまった結果産まれたのである。
二人の内どちらかが死ぬ。選ばなかったら二人とも死ぬ。選べない。しかしアンジェラと母の絆のスカーフを父は出す。その行動がアンジェラを選択したとみなされる。
ほんの僅かアンジェラへの父の思いが強かったのだろう。
カトリック教会は何もしてくれなかったが、個人としては助けてくれた神父さん。修道女にはなれなかったがしっかり信仰心を持っていたアン。目をつぶされても闘い続けてくれた前作の被害者の母クリス。それぞれの運命の糸が繋がっているとしか思えない。
アンジェラは母のスカーフでいつまでも結ばれている。
最後は音信不通だったリーガンとクリスの再会。目が見えないのは辛いけど心は通じ合えた。この母娘は当時の出演者の二人。50年の年月を経て再会です。
前作とどうしても比較されてしまうが、十分良作です。
ノスタルジック
私の世代のホラーと言えば、これ!
失神者続出で今でいうR15?R18?になったような。
だから、実際に観たのはかなり後になってからだった。
あの旋律を聴くだけでノスタルジックな気分になる。
なので、今更という気はするが足を運んだ。
是非とも大画面で観たかった。
正直言って、怖くはなかった。
まあ、最近怖かったホラーなんて皆無だけれど・・・・。
しかし、最近観た和製ホラーに比べると作りはしっかりしていると感じた。
子役の演技?特殊効果?は見事だったし、
安易にキリスト教を礼賛しない戦いぶりも見応えがあった。
ストーリーは尻切れトンボの観があり、
続編ありのような感じになるのかと思ったがそれはなかった。
それらしいテイストはあって懐かしかった。
それだけでまあまあ満足。
221 やはり原典は偉大なり
今時こっくりさんなんてあるの?から始まって
娘のピンチに他人の迷惑顧みずのお父ちゃんを経て
なんか途中までダラダラしてるなー
しかしエレンバースティンの登場で一気に場面は引き締まる。
が、特に悪魔払いの能力を持ってないのにいきなり対戦しても
予想どおりに敗戦。
神父にも「あっしには関係のねえこって」と拒否され
仕方がない、みんなで頑張ろう
ええ!?
見かねたヘタレ神父は
しゃーないやはりここはアタシが、とのこのこ出てくるも
秒殺でノックアウト。
で、結論は
素人に負ける悪魔はあかんやろう
60点
イオンシネマ草津 20231211
パンフ購入
最近の映画という感じ。
この映画がオリジナルの第一作に敵わないと言う人がいるけど
そんな事は当たり前であってあえて言う事もないと思う。
ただ思ったのは過去の作品のリメイクや続編と言うのは
過去の作品に対して多大なリスペクトをもって描かれている事が多いけど
この作品も過去の作品に対しての多大なるリスペクトを感じた。
例えば最初黒人の女の子とお父さんが戯れあうシーンがあったりするけど
このシーンは第1作目をリスペクトしながらも
真の二作目がこれであると言う宣言なのであろう。
第一作目を知っているものからすると
とても感慨深いシーン。
こう言った感じで過去のホラー作品のリスペクトを出していたのが
例えば森の中に失踪したと言うのは「ブレアウィッチ・プロジェクト」の発想そのままであるし
白人の女の子が教会の中を通ってくるのは
まるで「オーメン」のワンシーンの様だった。
まあそんな感じで遊び心もあって良かった。
唯一残念だったのは度々悪魔の顔がサブリミナル的にスーパーインポーズされるが
アレがちょっと余計だったかなと思う。
これもイタリア系ホラーなど過去の作品で使われていた手法で
それに倣ったのは分かるけど
元々エクソシストの第一作にはあったノーブルさが無くなってしまっている。
いやホラーなんだから怖がらせてナンボでしょと言うのは分かる。
でもエクソシストはだんだん少女が豹変していくところで充分得体の知れない恐怖があるので
ああ言う子供騙しみたいな手法は無くてよかったかなとも思う。
単純に怖い想いをしたい人もいるのだろうけど。
バチカンの公式見解としてエクソシストを執り行うのは罷りならぬと言うのはある意味現代的な解釈かなと思うけど
その為エクソシストを執り行うのは全員素人集団だったと言うのも
まあそうなるだろうなと言う感じ。
まあこれ以上は完全なネタバレになってしまうから
敢えて語らないけど
結局悪魔の巧妙な罠によって驚きの結末を迎える。
今年の夏頃に「ヴァチカンのエクソシスト」と言う作品を見て思ったのは
アレも悪魔が手を変え品を変えエクソシストの弱みに付け込んでいくのだけど
アレ以上の仕掛けが施されている。
いやもう原作の発想が悪魔的だよなという感じ。
よく考えたなと感心する。
あとこれもネタは明かさないが最後の最後に驚きのシーンがあるのだけど
それを見た当初は流石に声が出たけど
別にあのシーンが無くても良かったんじゃないかと思う。
評価する向きも多いだろうけど
作品としては完全に蛇足だなと思う。
まあ企画段階でこのシーンを入れようと言う提案があったのかもしれないけど
別に最後のシーンが無くともそこそこ良い映画なのは間違いないんだけどなと言う気分。
物語は今だ終了しておらず
恐らく第三作目があるのだろうなと言う気になるけど
まあちょっと無駄な部分が今回多かったかなと思う。
発想は本当に秀逸でなるほどそう来たかと言う気分になる。
悪魔ならそうするよねって事だ。
結論としては非常に面白い作品ではあったし
映画への愛情、過去の作品に対してのリスペクトも沢山感じられるけど
ちょっと余計なシーンがあったと言う事で星4つが妥当だと思う。
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