52ヘルツのクジラたちのレビュー・感想・評価
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はー、しんどい映画だった…
児童虐待にヤングケアラー、DV、性同一性障害、癌まで、重いネタてんこ盛り!
これだけ盛ったら、52ヘルツのクジラもあちこちにいそうだな…
「泣かせる」作品にしたかったのはわかるが
これだけ多くを絡めてしまったら
ストーリーをまとめきれなくなっている
だから、
設定や流れに違和感を感じる部分が所々あり
かえって、劇場内、泣いている人は少なかった
個人的には、安さんと貴瑚の物語に絞ってほしかったなぁ…
俳優陣の演技はよかった!
志尊淳の安さんは見事にハマり役
いわずもがな、杉咲花の貴瑚は期待通り
朝ドラ「おちょやん」で逆境に負けないヒロインを演じた経験が活きている!
あと、
この物語に感動して作ったという
Saucy Dogのエンディング主題歌は
やさしさに満ちていて、最後に少し心が温まった
イヤホン
イヤホンから聴こえたのは
とにかく杉咲花が凄い。本当に絶望の顔してた。
近寄りたくない。人生どん底。
中盤は志尊淳が凄い。
難しい役どころだったでしょう。
ヤングケアラー、
家族という呪い、
ジェンダー、
児童虐待
今の日本をはびこるカビのような問題
カビのように見て見ぬ振りしている私たち
人が人を想うことの大切さ
しんみりじわじわ、いい映画だった。
ヤングケアラーの役割を押し付けられ母に虐待されていた女性が、母親からネグレクト(育児放棄)・DVを受けていた子供を保護して助けながら、自分の過去を振り返って思い出す仕組みで。
明るさからは程遠く、悲しいシーンが多いけれども、人が人を想うことの大切さへ想いを馳せることのできる涙を誘う作品でありました。
「家族」が無条件に「助け合い愛し合う共同体」ってのは幻想で。
時に「縛りつける呪い」「一緒にいると不幸になる」って場合もあるのだなぁ…
こ〇も家庭庁やら〇学やら某宗教団体やらは、そういう不都合を見ないからなぁ…
と、観ながら映画と違うことも頭をよぎったりして。
作中、宮沢氷魚が演じる新名主税って酷いキャラではあったのですが、反面この人も勝手に結婚相手や進路を親に決められ、金銭的には不自由がなくとも自分の人生に呪いをかけられた人なんだなと思ったりもし。
真に救いようのないほど酷いのは、「ムシ」と呼ばれる子どもの母親だったな。
ただ、似たような被害に遭った子供たちのニュースの数々を思い出し、あの母親のような人は、この日本には結構多く、もっと疑惑のある段階から行政の手を差し伸べるべきだと思ったりもしました。
少し詰め込み過ぎだが…⭐︎
本屋大賞受賞作。
原作は少し読みかけのとこでの鑑賞になった。
子供への虐待、トランスジェンダーの話し、ヤングケアラーと今時の問題をたくさん絡めての物語。
時系列が行ったり来たりしているが、それほどの混乱もなく物語の中に入っていける。
役者陣がとても良くって、杉咲花はもちろんやはり志尊淳の存在感が素晴らしい。
おそらく、原作はその問題を漏れなく語れるのだろうが2時間という枠の中で全てを表すのは
難しいことだったと思う。
最初に書いた三つのうち一つか二つでも充分見応えのある作品になったのでは…。
ただ、全編を通して暗い雰囲気の映画でいったいどこに辿り着くのか悲しくなってくるが、
最後に本当にほんの少しの救いらしきものを感じて映画館を出た。
母にも知って欲しいんだ。
私はこの映画を観て、母に観てもらいたいと思った。
LGBTQについて母と話したことがある。
しかし、母の意見は 女は子どもを産むことが1番の幸せ
という考えにとても頑固で、普段はおおらかで優しくて心の広い母がそんな事を言うとは思わなくて、私は反論した。もしあなたの子どもである私が、女性しか好きになれなかったらどうするのか と尋ねると自分の子に限ってそんなことは無いと、それは許さない、子どもを産んだらわかる と一向に聞き入れてくれない、耳を傾けようとすらしなかった。
その時はなんでそんな考え方しか出来ないのか、それでこの世から去る人がどれだけいるのか、なぜ理解する姿勢を取れないのか、この時は怒りでいっぱいだった。
しかし、後から父に相談すると、私の意見もまた独りよがりだった事に気づいたのです。自分の意見は間違っていない、理解できない方がおかしいと母に一方的に押し付けていたことに。
みんな違ってみんないい と言うように、世の中には血の繋がった親子でも、全く同じ価値観なんて存在しない。1人1人が、歩んできた人生があって、その結果に母は私が居た人生がとても幸せだった。それ以外の道は知らなくて、いや世間一般的に結婚して家庭を持ってが大多数の幸せの価値観だと答えが出ているからかもしれない。
でも母にも知って欲しい。
私たちが異性を愛すのと同じように、同性を愛す人が居ることに。言葉で言ったら全く同じことで矛盾なんかしてないのに、現実でみると矛盾してるじゃないか、って受け入れにくくなるのは何故だろう。
答えはとても単純なのに。好きだから愛してるから、生涯共に生きていきたいって思うだけじゃだめなのかな。
男と女の前に人間なんだよって。
自分の頭で考えて、自分の意思があって、行きたいことへ向かえる足があって、やり直しの効かない1回きりの人生っていうベースは同じじゃないか。
母には何も言わずに見て欲しいとだけ伝えたい。
こんな結末もあることに。
親が子どもを大事に思っているように、子どもだってそれ以上に大好きなんだよ。
もう1回伝えたい。
異性しか愛せないように、同性しか愛せないってだけ。
人間だもの。心だけは勝手に持ってかれちゃうんだぜ母ちゃんよ。
原作の方が断然いい。
原作を読んで号泣した。映画を楽しみにしてたけど、ちょっと薄かったかな。
原作の方が断然いい。
それと、原作読んでないとわからん映画になってしまっている。脚本やシーンも原作の切り貼りのようになっていて、カメラワークも??がところどころ・・制作時間が足りなかったかな?
涙腺崩壊です
試写会で観に行きました、虐待とトランスジェンダーを軸に進んでいく重い作品です、杉咲花ちゃんの圧巻の演技力、他俳優陣も脇を固め、涙がとまりませんでした、 大分で撮影されたみたいです、実際昔、別府湾にザトウクジラが数ヶ月、迷いこんだみたいです、 ネタバレになるかわかりませんが、52ヘルツのくじらたちも題名どおり回収できたかなと思います、ぜひ、おすすめします
悲しき親ガチャ
本屋大賞を受賞した同名の小説を原作にした映画でしたが、まずは題名が秀逸でした。「52ヘルツのクジラ」って何だろうと誰しも思うところ、鳴き声の周波数が高過ぎて他のクジラに声が届かないクジラのことなんだと、冒頭に志尊淳演じる安吾から説明がある。なるほど高知の捕鯨船の話じゃなかったんだと直ぐに認識出来る(当たり前か)。そしてお話が進むにつれて、人間世界においても、自らの声とか思いが周囲の人に届かない主人公たちの悲しき人生が描かれており、この題名が本作の内容を的確に表現した優れた文学的修辞だと気付きました。そして映画としても、ホント掛け値なしに涙々の物語でした。
映画作品としては、主役の杉咲花に大注目。昨年末の「市子」で親の都合により無戸籍になってしまった市子を演じた彼女でしたが、本作でも市子同様に親ガチャの境遇の貴瑚(「キコ」と読むけど、作中「キナコ」とあだ名が付く)を、情感たっぷりに演じており、益々彼女のファンになってしまいました。また「キナコ」の名付けの親である安吾を演じた志尊淳も、実に良かった。とても優しくていい人なんだけど、何処か影があって秘密を持った人物を、悲しさと苦しさが混じった表情で表現したことで、彼の秘密に対する興味が俄然湧いて行くように創られており、その辺が映画として良く出来てるなあと感心させられました。もう一人、”少年”を演じた桑名桃李は、髪の毛が長いので最初女の子かと思いましたが、実は男の子だったので驚きました。喋れないという設定だったのでセリフはほぼありませんでしたが、逆に表情で演技をしており、中々見所がありました。
物語的には、親によるDVとか育児放棄に遭ったキナコや”少年”、そして何か秘密を抱えていそうな安吾の3人が、「52ヘルツのクジラ」として描かれていました。キナコと”少年”の境遇は似通っているので、キナコが”少年”に肩入れするという流れは実に自然でしたが、一方で安吾が、自殺しようとしたキナコを救い、その後も全面的にバックアップしていながら、何故か彼女からのアプローチを受け入れないというところが、実に謎めいた展開になっていて興味が尽きませんでした。
親ガチャがテーマになっているので、例えば彼の親が殺人犯だったとか、もしくは彼自身が親を殺してしまっていたとか、そういったことなのかと思っていたら、驚きのトランスジェンダーだったという展開。彼が、自身このことを誰にもカミングアウト出来ずに悩んでいたことが明かされ、まさに「52ヘルツのクジラ」だったと分かった時には、全てに合点が行ったと同時に、若干のお腹いっぱい感もありました。
正直親ガチャだけでも凹んでいる観ている側の感情に、さらにトランスジェンダーとしての悩みを浴びせられてしまう展開は、「52ヘルツのクジラ」にはいろんなタイプがいるということを表すのには最適解と思うものの、余りに重すぎるかなと感じられたところでした。ただ周囲の人に声が届かないというテーマ的には、3人の中で最も合致していたのが安吾だったも思われたので、この展開の解釈には中々結論を出せずにいるところでもあります。
また、概ねいいお話だったとは思うのですが、唯一「うーん」となってしまったのが、キナコの男を見る目のなさというか、危機管理能力の低さ。親友の美晴に恋人が出来、自分も思い切って安吾に告白するも、前述の理由で拒絶してしまう中、勤務先の会社の御曹司である主税から迫られて受け入れてしまう。まあここまでは納得出来るものの、公衆の面前で安吾を罵倒したのを皮切りに、何と親が決めた取引先のご令嬢と婚約するに至っても、主税から離れないキナコには、正直ガッカリでした。その後も両親から受けたのと同様のDVを主税から受けても、何故か逃げないキナコ。逆に言えば、彼女のそんな心理を、もう少し深掘りして貰いたかったと思うところでした。
最後にまた俳優陣の話になりますが、「52ヘルツのクジラたち」たちの親たちにも触れておきたいと思います。まずキナコの親を演じたの真飛聖。どちらかと言うとスマートな役柄が多く、個人的にも好きな女優さんの一人ですが、本作ではキナコにDVを振るいつつも、キナコに依存する母親という、明らかな汚れ役を演じており、非常に驚きました。杉咲花はある意味イメージ通りの役柄だったけれども、大袈裟に言えば真飛聖は新境地を開いたんじゃないかと感じたところです。
それから安吾の母親を演じた余貴美子の変幻自在の演技も素晴らしかった。本作では、善良だけど悲劇に接して悲しむ母親役を演じましたが、実にしっくりと来る配役でした。
あと、主人公たちの親ではありませんでしたが、キナコの地元で何かと世話を焼いてくれる村中サチエ役として倍賞美津子が出てきた時は、本作が予想以上に豪華俳優陣を起用していることに驚くとともに、波乱万丈の物語の掉尾を締めくくるに相応しいキャスティングだったと思いました。
以上、キナコの危機管理能力には疑問符を持ちつつも、実に心揺さぶられる秀作だったので、本作の評価は★4.5とします。
社会問題のオンパレードで予想よりはるかに重かった 意を決して必死に...
社会問題のオンパレードで予想よりはるかに重かった
意を決して必死に伝えても、本当の意味で届かないなら、話さない方が、喋れない方がいいんじゃないか。それでもやっぱり、同じくらいの覚悟を持って必死に聞こうとしてくれる人がいるのなら、伝えることで救われることはあるはずだ。
お芝居しづらそうなセリフだったり叫びとかがあってちょっと白けたしこっちが恥ずかしくなるところがあった。『市子』に続き花ちゃんがレベチゆえ周りに目がつきやすかったということもあると思うが。花ちゃんは第一声からとにかく正解な気にさせられたし、お風呂場前のカットに関しては花ちゃんの表情だけで奥で起きている悲惨さが想像できて、逆向きまで映す必要ないむしろ映さない方が残酷さを感じたし、その後の絶望した目も、映画に愛される人なんだなと。
クジラはファンタジーっぽい雰囲気が加わって好きだったな。ロケーションなどを活かしたカメラの動きも好きだったけどたまにブレが気になった。
親友は過去の親密な関係性が全く想像膨らまなくて、行動を理解も共感もできなかった。ラストシーンの有無も疑問点。
あと、よく知らないからなんとも言えないけど、話題になってた志尊君のひげに関してはキャラクターとして不可欠な物だったと言えると思う。
誰も皆叫んでいるからこそ、誰かの希望になりたい
2024年劇場鑑賞19本目 傑作 77点
凄く期待していた訳ではないけど、なんとなく上映前予告で流れるくらいには広告費だしていて、それなりに有名なキャスティングの作品の規模感で、期待を超えてきた今年最初の作品
杉咲花が若くして賞を獲得したことから、昨今では彼女を据えたことを前提な力作が立て続けに組まれていて、兼ねてより備えていた演技力が作品を重ねるごとに向上しているのは言うまでもなく、本物の演技派若手女優はもはや番宣の番組や舞台挨拶でも色恋ぽく見えないというか、佇まいから表情まで所謂古き良き言葉の意味での"女優さん"を感じ、今後も残り続ける人物だと確信してる
志尊淳もLDH系作品やエンタメ作品から飛躍し、彼自身の役者としての代表作にもなったと思う
52ヘルツのクジラたちというタイトルや、このレビューの表題にもある通り、人は他人に対して聞こえない叫び声があって、その叫び声を隠してる人もいれば、隠れてる人もいる
特に昨今の"言葉"にする力が衰えてることや"言葉"にすることが御法度であったりでしない文化が出来つつある
そんな中で、自分自身の沈んだ心よりも他人に耳を傾けて、想像して、寄り添い、理解して、希望になろうとする尊さであったり、他人の為ならと思える無鉄砲な強さが、愛を持って言動で通い合える人間として生を持った我々が、最後に行き着く共通認識だと信じたい
凄く良かった、是非
志尊淳に泣かされた・・・
予告編で気になったのと試写会等での絶賛の口コミを目にしていたので初日夜鑑賞してきました。原作の読者の方も褒めていたので期待値が上がり過ぎたのでしょうか・・・
公開後からいろいろ言われてる辛口のコメントにも納得できるような感じでしたね
とりあえず宮沢氷魚くんに拒絶反応…
なんで彼なのかな?もっと別な人いなかった???
真飛聖さん、今放送中のドラマでも娘(永野芽郁)を虐待してたよ…
似たような役柄が続くと強烈に残っちゃうから印象が悪くなってしまう
彼女の場合は演技が上手いってことだと思うけど
「市子」未鑑賞ながら役柄はなんとなくわかるので、杉咲花ちゃんはこんな役柄ばかり続いて大丈夫なの?と心配になってあんまり入り込めず。「法廷遊戯」でもハードな役柄だったし。
演技力は申し分ないからこそ心が痛くなるシーンばかりでずっと苦しかった
私の涙腺が崩壊したのは志尊くんの演技。。。しばらくは志尊淳を見たら「あんちゃん」を思い出して涙出そう^_^;
基本的に事前情報を入れずに鑑賞する派なので、あんちゃんという人物はあの薬袋?の病院名でわかる。もうちょっと別な名前なかったのかな…(ダイレクト過ぎてビックリ!)
クジラのシーンは感動する場面なのかもしれないけどなぜか冷めてしまいました
(すみません…)
こういう事が実際にある。実際にこんな子供がいる、こんな人がいる。
たくさんの人が映画や原作を通して「知ること」
それだけでもこの作品は意味があるんだろうと思う
鑑賞して良かったと思う
きなこと少年の今後が少しでも明るいものであるといいな…
52ヘルツのクジラ"たち"
⭐︎3・5になったのは、鑑賞状況が最悪だったからだ。
私はいつものG列真ん中。
その後方列の右端おばさんズ、
私の左後ろばあさんズが、まぁ〜うるさいうるさい!ずっと喋ってる。
予告も見たいから静かにしてほしい。
後ろチラ見したり、咳払い2、3回して
"威嚇"してみたものの、全く効果なし
( ̄∇ ̄)
つか、その咳払いが迷惑よねスマセンでしたm(__)m
もう部屋に入ったら静かにしてくれ!
来期の担任が〜とか、グループホームの出し物が〜とか、知らんがな!後にして!
こ〜ゆう繊細な作品を鑑賞する状況として最!悪!でした!
上映中もずっと喋ってた。
ばあさんの副音声付き(°▽°)
ムカついていたからか、ちょっとクレーマーみたいな観方になっちゃった泣
ふぅ。。さてさて、
本作は、本屋大賞では常連の町田そのこ先生の同名小説を映画化した作品ですね。
本屋大賞ノミネート作品は面白い物が多いからよくチェックしています。
最近では
「そして、バトンは渡された」
「流浪の月」「ある男」「正欲」なども映画化しており、見応えありましたね。
「かがみの孤城」
(←アニメ化されたか)
「店長がバカすぎて」「逆ソクラテス」「夜が明ける」も面白い小説でした。
おすすめ♪
本作は。。
映画の尺の都合上、仕方ないのは承知だが、起こる不幸に対しての描写がやや浅かった印象。
どんどん次の場面に移ってしまい、アレもコレも入れなくちゃ感で、忙しい。
そこに至るまでのプロセスをもう少し丁寧に描いて欲しかった。
説得力に欠けていた部分が多かった。
冒頭の工事に来た兄ちゃん(金子君)のあり得ない噂話。
結局ラストのあの皆んなの集まりの中でも、婆ちゃんだって嫌われていたようでもなかったし、これが何に活かされていたシーンだったのかわからなかった。
病院で母(真飛さん)からボコボコにされたキコ(花ちゃん)も、次のシーンではもう街をフラフラ歩いている。
死のうとした所を安吾(志尊君)と美晴(小野ちゃん)に助けられるが。。
あの顔のアザ、心身ボロボロなキコを呑みに誘うか?!
安吾がキコにあそこまでする動機もハテナだ。
村人がイトシの存在を知っているのに無関心。。毒親(七瀬ちゃん。良かったです!)は結局フェードアウト。。
舌にタバコ?!
あり得ない設定過ぎてビックリ仰天!
小説ならば文字を目で追うので、まだ「52」と仮に呼んでいても、頭の中で処理出来るが、実際に「ごじゅ〜に〜」と声に出して呼んでいる所は違和感があった(°▽°)
新名(氷魚君)vsキコ。
彼が何故にあれ程までキコに執着したのか?自分の思い通りになる女を飼いたかったのか?
そして、なぜ背後にまわる?!
「逝くなー!!」ってw ごめん失笑。
(リアル坊ちゃん氷魚君。
ボンボン専務を頑張って演じてはいたが、やや力不足だったか。。)
安吾の選択も。。
トランスジェンダーとしての葛藤もあったのだろう。
しかし、密告の手紙に込めた想いからあの最期には繋がりにくかった。
キコの幸せを願っていた安吾。
キコの第二の人生を生きるきっかけを作った彼が、生きる事を諦める程の葛藤が描ききれていなかった。
さり気なく映したためらい傷や、手が柔らかいの台詞、最初不自然に見えたあごひげなどは、彼の秘密が分かってからは納得。
巧い演出だった。
優しい安吾だからこそ、自分を追い込んでしまったのですかね。辛いね。
そして、どんなに虐げられても子は親を愛していて愛されたいと思っている。
責められる程に自分が悪いからだと考えて直そうとする。
切ない。悲しい。泣ける。
キコが「お母さんに愛してほしかった」と号泣したシーンは辛かった。
イトシ(桑名桃李君)を通して、幼少期の自分を肯定してあげたかったのだろう。
負の連鎖を断ち切って、彼と共に生き直そうとするキコの姿は逞しく見えた。
とは言え無職女に子は任せられません
(°▽°)
安定の花ちゃん。本作でもキコに憑依!同年代の俳優さんの中でも頭1つ2つ抜きん出た演技力で魅せてくれました。
回鍋肉少女だった頃が懐かしいですね♪
多くのメッセージ。
誰にも聞こえる事のない声。
現実社会でも52ヘルツの声をあげている人々が大勢いるんだろうな。。
しかし私達はクジラではない。
声を上げる事が出来ない人を見つけ出してあげたいし、声をあげれば聞こえるし助けになれるかもしれない。
生きる事を諦めないでほしい。
そんな事を考えた。
作り手の伝えたいメッセージが溢れかえっていて、熱い想いを感じ取る事は出来ました。
だけど、個人的に、今回は揚げ足取りな観方になってしまって残念だった。
上映後、席を立つばあさんズ。
お二人共杖を持っておられ、ゆ〜っくり階段を降りる。
「可哀想だったねぇ」と仰っていた。
う、うん。可哀想だったね( ; ; )
そして、鑑賞後、52ヘルツのクジラについて調べていくうちに、どんどん鯨の知識が増えていった私でした。
色々描きすぎている印象
盛りだくさん過ぎて、そこまで感情移入できなかった。何も起こらないくらいが実は映画としてはちょうどいいのかもしれない。52ヘルツは思いが届かない人たちの例えであって、実際にその音を聴くシーンはいらないと思った
映画「52ヘルツのクジラ」は虐待と愛の物語だった
途中は役者陣がミスキャストなのではないかと思えたが、最後まで観ると、観て良かった映画だと思った。
途中、会場からはすすり泣く声が聞こえた。
・52ヘルツのクジラとは
孤独の象徴。
52ヘルツの鳴き声を出すクジラがおり、その声は他のクジラたちには全く聞こえないらしい。
誰に何を伝えよっとしても全く届かないのだ。
・愛のつがい
お互いがお互いを必要とし、愛し合いされること。だが人や状況によってはそのような関係を作ることが難しく、絶望的な場合だってある。
DVや虐待のように暴力が愛を偽装することもある。
・主人公 キコ
映画「市子」に続いての主演。こんな短期間に主演作品が続くとかすごいスパンだ。
場面によって可愛くなったり、髪がボサボサで可哀想なぐらいになったり、千変万化する。
子供の頃、母親から虐待を受けており、大人になってからも家の牢獄の中で暮らしていた。
・ひろゆきみたいな男
美形になったひろゆきみたいな男が出てくる。なんだそのチョビ髭は?っていう。
なんかキャラクターも喋り方も好きになれないんだよな。いかにも「私は善人です」みたいたノリで出会ったばかりのキコに綺麗事を言いまくる。
これはミスキャストなんじゃないだろうか…と最初はそう思った。
だが後半になるにつれ彼の秘密が明らかになり、まさかチョビ髭にまでちゃんと理由があることが分かるなんて思いもよらなかった、
前半後半でここまで印象が変わる役も珍しい。
・女友達
主人公をめちゃくちゃ好いている親友。
だけど何故こんなに仲が良いのかという背景が描かれていないので、なんとなく二人が友達って感じがしない。
なんか空回りしてるような気はした。
・専務
偶然をきっかけにキコに近づく男。
どうせクソみたいな遊び人なんだろう?と思わせておきつつ、意外とちゃんとした関係が始まる。
・52
言葉を失った少年。
・スタッフロール
「方言指導」とかいう役割があった。
リアリティのためには監督指導!
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