劇場公開日 2024年3月1日

「2021年本屋大賞受賞作品を映像化「生きづらさを抱える人たちの声にならない声」」52ヘルツのクジラたち ななやおさんの映画レビュー(感想・評価)

3.52021年本屋大賞受賞作品を映像化「生きづらさを抱える人たちの声にならない声」

2024年3月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

本日はファーストDAY。仕事帰りの2本目に時間的にちょうどで、本日公開の気になっていた本作品をチョイス。本屋大賞受賞作であること、杉咲花ちゃん主演であること、ビジュアルポスターを見て面白そうだなと思った程度の知識で鑑賞。

観終わって最初に感じたのは、この作品は本で読んだ方がきっともっと何倍も面白く感動したであろうということ。本屋大賞受賞ということだけあって、活字という媒体だからこそ良さが伝わる部分が多い作品のような気がしました。もちろん、まだ本を読んでいないのではっきりとは言い切れませんが、キャスティングも含めて、映像化するのはなかなか難しい作品だったのでは?と思いました。
主人公の杉咲花ちゃんはいいとしても、その他のキャストが少しずつ違う気がしてしまいました。「エゴイスト」で鈴木亮平さんのお相手役を好演していた宮沢氷魚さんにも注目していたのですが、見た目のスタイルの良さが際立ちすぎて、杉咲花ちゃんとのバランスがいまいち…。最近では「フェルマーの料理人」で病気を抱える天才料理人を演じていた志尊淳くん、とても難しい役どころでこの映画の肝でした。個人的には「梨泰院クラス」のトランスジェンダーのヒョニ役を演じたイ・ジュヨンさんのように女優さんをキャスティングした方が身長の低い花ちゃんとのバランスもとれたのでは?なんて思ってしまいました。あくまでも、個人的な勝手な妄想ですので悪しからず…。
作品の内容としては、なかなか重い内容です。生きづらさを抱える人たちの声なき声が少しでも多くの人に届きますように…。
とりあえず、原作を本で読んでみようと思います。

ななやお