「終の住処に出逢えて本当に良かった。」イコライザー THE FINAL カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
終の住処に出逢えて本当に良かった。
イタリアにフレスコ好きの私的には、
今年1番の作品です。
開幕早々に、
陽光溢れる南イタリア地中海で、
いきなり生臭い展開に落とし込まれる。
気付くとそこは真逆の白と黒のモノトーンの世界に引き込まれ、
更に最終的には、
暗黒の光陰の画家ガラバチィオのキャンバスに焼き付けてられていた。
いや、この明暗の撮影は凄いです。
これだけでこの作品は完結している。
場所はポンペイの南、
アマルフィの少し南のアトラーニ市のようだ。
そこは小さな街だがまるでルルドの奇跡が降るような、ゴミ一つない清楚で隣人が寄り添いながら暮らしている。
そんな地は闇の請負人を心優しく、
素性も問わず受け入れてくれた。
常に危機を機敏に身構える生活だからこそ分かり得るこの安住の地であろう。
そして終の住処であろう。
もっとマッコールを観たいけど、
静かに終の住処でこころ安らかにお過ごしください。
私はもう一度会いに行こうと思ってます。
そんなファイナルもいいのでは⁇
(^o^)
名優デンゼル・ワシントンが世の悪を完全抹消する闇の仕事請負人を演じる人気アクション「イコライザー」のシリーズ最終章となる第3作。
アントワン・フークア監督が前2作に続いてメガホンをとり、イタリアを舞台に主人公ロバート・マッコールが最後にして最大の戦いに挑む姿を描く。
シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。
身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、
この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。
しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。
やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。
マッコールの過去に深く関わる謎のCIAエージェントをダコタ・ファニングが演じ、「マイ・ボディガード」以来18年ぶりにワシントンと共演した。