コラム:LiLiCoのHappy eiga ダイニング - 第2回
2009年12月18日更新
第2回:「のだめ」コンビの宝物は、塩とゴム!?
対談ゲスト:上野樹里、玉木宏
TBS「王様のブランチ」の映画コメンテーターとして人気のLiLiCoが、旬の俳優・女優から映画に対する思い、プライベートな素顔に至るまでを多角的に展開する対談連載「LiLiCoのHappy eiga ダイニング」。第2回のゲストは、大人気ドラマを映画化した「のだめカンタービレ/最終楽章 前編」に主演の上野樹里と玉木宏。長期間の海外ロケに臨んだ2人に、LiLiCoが迫った。
■より繊細なところに意識を(上野)
LiLiCo(以下リリコ):連続ドラマから始まってスペシャルドラマがありましたけれど、映画の撮影にはすんなりと入っていけましたか?
玉木宏(以下玉木):すんなりというか、撮影期間が半年間とこれまでで最も長かったので、そういう意味では今まで以上に気合が入りましたね。
上野樹里(以下上野):スペシャルのときは1カ月で1本くらいの感覚でしたが、今回は海外に行ったし前編と後編に分かれているから3カ月で1本撮りました。連ドラのときに2人がハードルを乗り越えていく姿を描き、スペシャルではさらに成長していった。それで終わったと思いきや、映画のスクリーンではさらに葛藤を抱きながら成長していく……というのがプレッシャーでもありました。でも、お客さんが劇場で見てくれるんだって思うと新たな気持ちで取り組もうと思いました。
リリコ:映画になるうえで、演技の面での心がけって何かありましたか?
玉木:フィルムで撮ると、テレビよりも見透かされちゃうっていう気はしますよね。より丁寧に心情をあらわしていかないと映画の世界ではいけない気がしたのは事実です。
上野:大きなスクリーンだから、見せるってことも大事じゃないですか。でも、より内面に気持ちを向けていかないと映るものが変わってくると思ったので、より繊細なところに意識を向けるようにしました。
リリコ:撮影のなかで特に印象に残っている国や町はありますか?
玉木:今回の撮影では4カ国に行ったんですよ。僕はスロバキアでは指揮のシーンが中心で、ほとんど外に出ていなかったんです。ちょっと余裕が出てきたころにオーストリアのウィーンにある楽友協会で指揮するシーンの撮影があったのですが、曲がベートーベンの「交響曲第7番」で、ドラマからスタートした作品とともに、その舞台に立てるまで成長できたことがうれしかったし、本当に感極まりましたね。
上野:私はチェコのスメタナホール。スペシャルのときに玉木さんも指揮しているのですが、のだめも後編で初めて舞台に立つときにそこで演奏するんですよ。このホールは荘厳なパイプオルガンがあって印象に残っていたので、千秋が指揮したときからすごく好きでした。
リリコ:撮影中は忙しかったでしょうけれども、2人でどこかへ行ったりしましたか?
玉木:(武内)監督とプロデューサーに三ツ星レストランに連れて行ってもらいました。随分おしゃれなレストランでした。そこでフレンチをいただいたのですが、料理の見た目が和を意識したものが多くて、日本の文化ってすごいなって改めて思いましたね。
リリコ:待ち時間はどうでした? 何をして過ごされたの?
上野:スペシャルのときはなかったんですが、瑛太君たちが皆、パリで撮影があったので、一緒にご飯を食べに行きましたよ。
玉木:そうそう、日本じゃなかなかできないけれど、普通に飲んだくれていました(笑)。海外であれば、日本語で何をしゃべっていても分からないし、日本と違って気軽に話せますしね。小出恵介君、瑛太君、ウエンツ瑛士君、ベッキー、水川あさみちゃんがいました。ホテルの近くにあるイタリアンというか、和を意識した創作料理の店でした。
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