「THE GUILTY ギルティ」。必見映画「search サーチ」と同じくらい見ておく価値のある新感覚サスペンス映画 : 細野真宏の試写室日記

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コラム:細野真宏の試写室日記 - 第19回

2019年2月13日更新

映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。

また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。

更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)

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第19回 「THE GUILTY ギルティ」。必見映画「search サーチ」と同じくらい見ておく価値のある新感覚サスペンス映画

2018年12月17日@アスミック試写室(※配給元のファントム・フィルムは自社の試写室を持たないため、他社の試写室にて試写が行われました)

昨年の「カメラを止めるな!」の興行収入30億円突破が示したのは、映画は必ずしも大きな予算がなくても良い作品が作れ、それが大ヒットにもなり得るということでしょう。

とは言え、現実にそれが実現するのは奇跡のようなレベルで極めて困難であることは言うまでもないでしょう。

ところが、世界にまで目を転じれば、それに近い斬新な作品はいくつか存在しています。

例えば、日本で昨年10月26日に公開されたハリウッド映画「search サーチ」もその流れの作品で、「パソコンの画面の中で全てのストーリーが展開する」という斬新な画面構成も話題となり公開規模が60館という小規模ながら、日本の多くの映画ファンから称賛されました。

画像1

そもそも、この「search サーチ」が世界的に話題となったのは、サンダンス映画祭で「観客賞(NEXT部門)」を受賞したことでした。

そして、ここで注目したいのは、実は「サンダンス映画祭の観客賞」には、種類があって「観客賞(ワールドシネマ部門ドラマ)」というワールドワイドな賞もあるのです。

その「観客賞(ワールドシネマ部門ドラマ)」を受賞した作品こそが今月22日に公開される「THE GUILTY ギルティ」なのです!

この作品は、アメリカの辛口サイトとして知られるRotten Tomatoesにおいて批評家の評価は驚異的な99%となっています。

ちなみに「search サーチ」は91%です。(共に2019年2月6日現在)

また、この「THE GUILTY ギルティ」は、アカデミー賞のデンマーク代表作品で、アカデミー賞の外国語映画賞のノミネートで「万引き家族」や「ROMA ローマ」と一緒に“5つの枠”を巡って壮絶な戦いをしていた作品でもあるのです!

アカデミー賞の外国語部門は、世界各国から集められた代表作品から、まずは9作品にまで絞られますが、この段階でも「THE GUILTY ギルティ」は残っていたのです。

画像2 (C)2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

では、この「THE GUILTY ギルティ」の最大の魅力は何かというと、「映画なのに、映像に頼り過ぎない」という意表を突く作品となっていることでしょう。

「電話の声と音だけで、誘拐事件を解決する」という設定ですが、決して超能力者の話ではなく、警察署の緊急通報指令室のオペレーターが舞台となっている「特殊な刑事もの映画」なのです。

確かに、これは体験したことのない斬新な手法で「一見の価値のある作品」でした。

当然ハリウッドもこの「オリジナリティ溢れる作品」を見逃すはずがなく、すでにジェイク・ギレンホールが主演となるリメイク作品の製作が決定しています!

正直、私は”視覚“の「search サーチ」と”聴覚”の「THE GUILTY ギルティ」の甲乙はつけ難いですが、「映画ファン必須の2作品」だと思います。

日本での公開は30館規模と少ないところが残念ですが、見られる場所にいるかたは「映画の新たな表現手法」を考える上でもこれから製作される「ハリウッド版のネタ」としてもぜひ見ておいてほしい作品です。

[筆者紹介]

細野真宏

細野真宏(ほその・まさひろ)。経済のニュースをわかりやすく解説した「経済のニュースがよくわかる本『日本経済編』」(小学館)が経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」(日販調べ)を記録。

 首相直轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、「『未納が増えると年金が破綻する』って誰が言った?」(扶桑社新書) はAmazon.co.jpの年間ベストセラーランキング新書部門1位を獲得。映画と興行収入の関係を解説した「『ONE PIECE』と『相棒』でわかる!細野真宏の世界一わかりやすい投資講座」(文春新書)など累計800万部突破。エンタメ業界に造詣も深く「年間300本以上の試写を見る」を10年以上続けている。

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