コラム : 芝山幹郎  悪役映画祭

芝山幹郎 悪役映画祭

第2回:化けて膨張するパラノイア 「キング・オブ・コメディ」のロバート・デ・ニーロ

2020年5月8日更新
化けて膨張するパラノイア 「キング・オブ・コメディ」のロバート・デ・ニーロ

 悪役の輝いている映画は、なぜ面白いのか。悪役がしっかりと描かれている映画は、なぜ観客の心を奪うのか。善玉やヒーローとは異なり、悪役にはモラルの制約がない。悪役は快楽的だ。悪役は負の感情を全開することができる。怒り、憎しみ、妬み、貪欲、凶暴、復讐……現実では抑圧されがちな感情を、悪役は心おきなく...「全文を読む」

筆者紹介

芝山幹郎のコラム

芝山幹郎(しばやま・みきお)48年金沢市生まれ。東京大学仏文科卒。評論家・翻訳家。著書に「映画は待ってくれる」「映画一日一本」「アメリカ映画風雲録」「今日も元気だ映画を見よう」「映画西口東口」「スポーツ映画トップ100」「スターは楽し」など。訳書はスティーブン・キング「ニードフル・シングス」、ヘイウッド・グールド「カクテル」など多数。週刊文春シネマチャートの評者を1988年から務めている。