カズオ・イシグロ原作「わたしを離さないで」のハリウッドドラマ化が始動

写真：Splash/アフロ

ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ氏によるSFスリラー小説「わたしを離さないで」を、米FXがテレビドラマ化する企画が正式に始動した。「ザ・ネバーズ」のバイオラ・プレティジョンが主演する。

2005年に発表された原作では、「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている主人公のキャシーが、生まれ育った施設での奇妙な日々やともに暮らしていた親友たちに思いをめぐらせる。2010年にマーク・ロマネク監督、キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ共演により映画化され、日本でも14年に蜷川幸雄演出、多部未華子主演により舞台化、16年にTBSにて綾瀬はるか、三浦春馬さん、水川あさみ共演でテレビドラマ化された。

米バラエティによれば、FXでのドラマ版ではプレティジョンのほか、トレイシー・ウルマン、ケリー・マクドナルド、アイーシャ・ハート、スパイク・ファーン、シャニカ・オクワク、ゲイリー・ビードル、スーザン・ブラウン、エドワード・ホルクロフトらが出演する。

パイロット版は、ショーランナーのメリッサ・イクバルが脚本を執筆し、マーク・ミュンデン監督がメガホンをとる。原作者のイシグロ氏、ミュンデン監督、イクバルの他、2010年の映画版のプロデューサーを務めたアンドリュー・マクドナルドとアロン・ライヒ、マリア・フライシャーが制作総指揮を務める。