
60年、大阪生まれ。低予算から大作、そしてアイドル物からヤクザ映画まで、幅広いジャンル作品を数多く手がけつつ、そのどれもが良くも悪くも話題をふりまき、海外にも熱狂的ファンを生むことになった。三池作品の最大の魅力は、どんなジャンルの作品であっても、型破り・常識破りのサービス精神が作品に投影され、こちらの期待を上回る作品に仕上げている点にある。
その中で海外で最も支持されたのが、三池流のヴァイオレンス作品である。特に第29回ロッテルダム国際映画祭で批評家賞を受賞した『オーディション』(00)は、正視できぬ描写と、恐怖且つ残酷に満ちた展開が話題になり、世界中を慄然とさせた。それでいて、作品の完成度以上に、その作品が持つ特異な魅力が勝り、海外からも一作毎に注目度が高まっていく。
だから日本の映画ファンからみれば、決してホラー監督で括られることに多少の疑問を抱くだろうが、それだけ、『オーディション』や『殺し屋1』(01)が海外の映画人に強烈なインパクトを与えたのだ。本来であれば、“マスターズ・オブ・ホラー”を超えた、現代の“マスターズ・オブ・シネマ”の一人であっても全く不思議ではないのだ。
その功績が認められたのだろう……識者が選ぶ「第10回日本映画プロフェッショナル大賞」で“ムービー・キング・オブ90’s”を受賞している。他の代表作には、『ビジターQ』(00)、『ゼブラーマン』(03)、『着信アリ』(04)、『妖怪大戦争』(05)等がある。 |