僕のピアノコンチェルト

劇場公開日:

解説

「山の焚火」「最後通告」などで知られるスイスの巨匠フレディ・M・ムーラー監督がモーツァルトのようにピアノを弾き、アインシュタインのように数学の才能を持って生まれてきた孤独な天才少年、ビトスの苦悩と葛藤を描き出した人間ドラマ。ビトスの祖父役で「アメリカの友人」のブルーノ・ガンツが共演。06年度のアカデミー賞外国語映画賞スイス代表にも選ばれた。

2006年製作/121分/スイス
原題または英題:Vitus
配給:東京テアトル
劇場公開日:2007年11月3日

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映画レビュー

3.0天才児の自由奔放な戯れを描く大人のためのファンタジー

2020年4月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ドイツ語圏のスイスを舞台にした作品。大変ユニークな物語で、様々な話の展開を詰め込んだ多面的ストーリーに終始引き摺り廻されてしまった。

IQが計測不能の異常な天才児を主人公にした音楽映画と予想して観たら裏切られる。音楽映画のエッセンスは、高名な女性ピアニストのシークエンスと、ラストのシューマンのピアノコンチェルト演奏会場面だけで、途中アンドラーシュ・シフのゴールドベルク変奏曲のCDを聴いて感化されるところは深く描かれてはいない。ブルーノ・ガンツ演じる祖父と主人公の関係が中核の物語。このガンツの演技と存在感がこの映画を”まとも”にしている。前半は神童ゆえの凡人には理解しがたい苦悩を描き、後半は株で大儲けする企業サスペンスものと、私の常識の斜め上を行くぶっ飛び方が面白い。ベビーシッターの少女との淡い初恋も、12歳の身で高級レストランでプロポーズする大胆さが突出している。
サクセスストーリーのファンタジー。どんな天才も二十歳を過ぎれば注目されることがなくなり、世間の関心も薄らぐ。だから十代までのお話で、生き急ぐ悲哀をユーモアの遊びでどれだけ面白がれるか。深刻さは余り感じとることが出来なかった。

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Gustav

3.0ブルーノ・ガンツ

2018年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 父親は補聴器メーカーに発明品を売り込んで将来のCEOとして有望だ。家も裕福、天才ヴィトスは天才であるがゆえに何になりたいか悩み続ける。12歳のとき、高校卒業試験を受けるようにも説得されるが、お祖父さん(ガンツ)の「決心がつかないときには大切な物を捨てろ」とアドバイスを受ける。彼の大切な人力飛行機の翼を捨て2階から落下したときから、普通の少年に戻ったのだ・・・

 しかしヴィトスは天才。才能を隠し、普通の少年のフリをしていたのだ。やがて補聴器会社も株の暴落、経営の危機に陥ったが、それを契機にヴィトスはお祖父さんと組んで株の投資で大儲け。さっぱりわけがわからないストーリーに陥った。CDショップでかつてのベビーシッターのイザベルと再会。幼心に「結婚相手が決まった」という台詞が現実に??

 天才たるがゆえの苦悩や天才を育てなければならない両親の葛藤、ヴィトスの立場になってみれば納得はいくけど、単なる成功物語としか思えない。会社がアメリカ企業に買収されそうになったから、逆に投資会社を作って買収してしまうという話を12歳の少年が演じるんだからばかばかしいとしか言えない。

 結局、音楽の素晴らしさを描くより、天才ぶり(特に数学や株式で)を描いたにすぎない。音楽映画を期待してるとガッカリしてしまうけど、ゲオルギュー君が本当に弾いてるピアノは素晴らしいものだし、ブルーノ・ガンツの名演にはやられてしまう・・・そして、神童と呼ばれる子を持つ親にとっては必見なのかもしれない。

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kossy

4.0天才少年と呼ばれて…

2015年11月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

天才だからこそ強いられる英才教育…

もちろんその子供は嫌気がさすもの!

でも この映画はピアノが分からなくても楽しめる!

なぜなら技能の問題ではなく気持ちの問題だから。

ブルーノ・ガンツ演じるおじいちゃんがとてもいいキャラクター!

このじいちゃんは母親とは対照的にヴィトスにやりたいことをやらせる。

今の時代の教育ママに観てほしい映画!

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ゆきち

4.5天才少年の冒険に乾杯!!!

2012年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

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ryuu topiann