香取慎吾の生涯ベスト映画、最近感銘を受けた作品は?【あの人が見た名作・傑作】

2022年9月24日 12:00


香取慎吾はあの巨匠にぞっこん
香取慎吾はあの巨匠にぞっこん

映画を見に行こうと思い立ったとき、動画配信サービスで作品を鑑賞しようとしたとき、何を見れば良いのか分からなかったり、選択肢が多すぎて迷ってしまうことは誰にでもあるはずです。

映画.comで展開する新企画「あの人が見た名作・傑作」は、そんな皆さんの映画選びの一助として、映画業界、ドラマ業界で活躍する著名人がおすすめする名作、傑作をご紹介するものです。第17回は、「犬も食わねどチャーリーは笑う」に主演する香取慎吾さんです。


【紹介してくれた人:香取慎吾

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1977年生まれ、神奈川県出身。91年にCDデビュー後、歌手としてだけでなく俳優、画家として長年にわたり多方面で活躍を続ける。銀幕で初めて主演を務めたのは、日本と香港の合作「香港大夜総会 タッチ&マギー」。主な映画出演作は「NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE」「THE 有頂天ホテル」「西遊記」「座頭市 THE LAST」「こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!」「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」「ギャラクシー街道」「凪待ち」など。


クリストファー・ノーラン一択!

――香取さんにとって、生涯のベスト映画を教えてください。

香取:1本に絞り込む自信が全くないのですが、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」かなあ……。「インセプション」なのかなあ……。でも、「ダークナイト」なのかなあ……。

要は、クリストファー・ノーランなんです。ノーランの作品すべて、まとめて1本。それくらい、ノーランが好きですね。

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――ノーラン監督の、一体どこが香取さんの心を揺さぶり続けるのでしょう?

香取:なんなんでしょうね。僕は“キャラもの”を色々演じさせてもらっていますが、意外と世界的な認知度を誇る“キャラもの”って観ていないんです。自分でも不思議なんですが、きっとリアリティがないからじゃないかと思うんです。

だけど、ノーランの作品ってリアルな世界の延長線上にありそうな出来事が描かれている。だから好きなんでしょうね。

インターステラー」もそうだし、「ダークナイト」も“バットマン”だったら好きではなかったかも。ノーランが描いた「ダークナイト」だからこそ、好きになったというのがありますから。

クリストファー・ノーラン監督
クリストファー・ノーラン監督

クリストファー・ノーラン監督の人物情報】
英ロンドン出身。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで英文学を専攻する傍ら、16ミリ映画を製作する。初長編作品「フォロウィング」(98)がトロントなど各国の映画祭で高い評価を受け、続く「メメント」(00)でインディペンデント・スピリッツ・アワードの監督賞と脚本賞を受賞。アメコミヒーローのバットマンを新たに描いた「バットマン ビギンズ」(05)、「ダークナイト」(08)、「ダークナイト ライジング」(12)の3部作は、重厚でリアリスティックな世界観でアメコミ映画の新たな潮流を築き、興行面も大成功を収めた。その後は「インセプション」(10)、「インターステラー」(14)、「TENET テネット」(20)などオリジナル脚本の超大作を手がけている。

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【「インセプション」作品情報】
クリストファー・ノーラン監督が、オリジナル脚本で描くSFアクション大作。人が眠っている間にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリストのコブは、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に、人生を取り戻す唯一のチャンス「インセプション」という最高難度のミッションが与えられる。主人公コブにレオナルド・ディカプリオ、共演に渡辺謙ジョセフ・ゴードン=レビットマリオン・コティヤールエレン・ペイジほか。第83回アカデミー賞では作品賞をはじめ8部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、音響録音賞と技術系の4部門を受賞した。


●「NOPE ノープ」 まんまと気になっている

――最近見たなかでは、どのような作品に感銘を受けましたか?

香取:最近はあまり映画を観られていないんですよ。僕は予告編が好きで、予告編だけ2時間くらい見続けて、「映画1本観れたじゃん!」と自分で自分にツッコミを入れたりしています。

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さっきの話に戻りますが、ノーラン作品の予告編が最高なんです。ハンス・ジマーの音楽がたまらなく良くて、僕の音楽のステージなどで、すごく影響を受けています。

そういう意味では、「NOPE ノープ」は気になっています。ノーランの「TENET テネット」「ダンケルク」「インターステラー」で撮影監督を務めたホイテ・バン・ホイテマが、撮影で参加しているから。まんまと気になっていますよ(笑)。

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【「NOPE ノープ」作品情報】
ゲット・アウト」「アス」で高い評価を受けるジョーダン・ピールの長編監督第3作。田舎町で広大な敷地の牧場を経営し、生計を立てているヘイウッド家。ある日、長男OJが家業をサボって町に繰り出す妹エメラルドにうんざりしていたところ、突然空から異物が降り注いでくる。その謎の現象が止んだかと思うと、直前まで会話していた父親が息絶えていた。長男は、父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かす。兄妹はその飛行物体の存在を収めた動画を撮影すればネットでバズるはずだと、飛行物体の撮影に挑むが、そんな彼らに想像を絶する事態が待ち受けていた。


●映画館はこれからもっと流行る

――最近は映画を観られていないということですが、映画館で観た直近の作品はなんですか?

香取:「ジョーカー」を観たのが最後かもしれませんね。ひとりで観に行ったのですが、すごく恥ずかしいことがあったんです。

ポップコーンを買おうと思って列に並んでいたんです。でも、その列がキャッシュ専用で、クレジットカードが使えなかったんです。「これで!」って言ったら、使えないんですって申し訳なさそうに……。「あ! じゃあ、いいです!」って(笑)。あれは久しぶりに恥ずかしかったですね。

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ただ最近思うのは、映画館で映画を観るという行為が、これからもっと流行りそうだなと思うんです。なんでもスマホで出来ちゃう時代になったからこそ、「もっと大きな画面で観たい!」という心境になるんじゃないかなあ……と考え始めています。

映画を観るためにお金を払い、着席して、それだけのために2時間を使う映画館という場所が改めてすごいと思うんです。若者たちにカセットテープが流行っているみたいな感じで、僕らに「映画館に行かないんですか?」「スマホで観てるんですか?」「映画館、最高ですよ」みたいなことを言う時代が近い将来やってくるんじゃないかと期待しているんですよ。

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