東京国際映画祭「歌舞伎座スペシャルナイト」は市川海老蔵の舞踊と「地獄門」披露!

2017年9月12日 12:00


市川海老蔵による歌舞伎舞踏「男伊達花廓」
市川海老蔵による歌舞伎舞踏「男伊達花廓」

[映画.com ニュース] 第30回東京国際映画祭(10月25日~11月3日)で開催される特別上映イベント「歌舞伎座スペシャルナイト」で、市川海老蔵による歌舞伎舞踏「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」の上演と、衣笠貞之助監督作「地獄門」(4Kデジタル復元版、英語字幕付き)の上映が決定。あわせて、日本映画クラシックス部門のラインナップが発表された。

東京では初の上演となる「男伊達花廓」は、江戸一番の伊達男・御所五郎蔵(ごじょのごろぞう)を主人公にした物語。恋人・傾城との馴れ初め、折々に交わす逢瀬の様子を踊りで見せていき、五郎蔵が遺恨のある男たちを軽くあしらっていくさまを描き出す。海老蔵は「『男伊達花廓』は『御所五郎蔵』という河竹黙阿弥の世話狂言を元にしまして、侠客としての粋な風情や心意気、恋人の許へ通う男の色気を描きました舞踊です」と内容を説明し「華やかさ溢れる歌舞伎の様式美をお楽しみいただけることと存じます」「歌舞伎に初めて触れる方をはじめ、日本の伝統文化の素晴らしさを世界へと伝えることができれば嬉しく思います」とコメントを寄せている。

衣笠貞之助監督が手がけた名作「地獄門」
衣笠貞之助監督が手がけた名作「地獄門」

一方、日本初のイーストマン・カラーによる大映第一回総天然色映画として1953年に公開された「地獄門」は、第7回カンヌ国際映画祭のグランプリを獲得し、第27回アカデミー賞では名誉賞&衣装デザイン賞(カラー)を受賞した作品。源平盛衰の絵巻を背景にした愛憎模様が繰り広げられ、第7回カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めたジャン・コクトーから「これこそ美の到達点」と評されたほどの世界的名作だ。

また日本映画クラシックス部門では、武田信玄の影武者となった男の奇妙な人生を描出した黒澤明監督の戦国スペクタクル巨編「影武者」(4Kデジタルリマスター版)を上映。そのほか、第15回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を戴冠した溝口健二監督作「山椒大夫」(4Kデジタル復元版)、人間の永遠のテーマである生と死、そして親と子の人間関係の本質を、今村昌平監督がバイタリティあふれるタッチで紡いだ“魂”のドラマ「楢山節考(1983)」(デジタルリマスター版)がラインナップされている。

第30回東京国際映画祭は、10月25日~11月3日に東京・六本木ヒルズほか各所で開催される。なお「男伊達花廓」と「地獄門」が堪能できる「歌舞伎座スペシャルナイト」は、10月26日に東銀座の歌舞伎座で開催され、特製弁当付き鑑賞チケットは9月22日の午前10時から販売開始。

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