影武者

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

黒澤明監督が「デルス・ウザーラ」以来5年ぶり(日本映画としては「どですかでん」以来10年ぶり)に製作した、戦国スペクタクル巨編。製作総指揮としてフランシス・F・コッポラとジョージ・ルーカスが参加、アメリカでも公開され独創的な様式美と壮麗な合戦絵巻が評判を呼んだ。時は戦国時代、あやうく処刑をまぬがれた盗人が武田信玄の影武者となり、信玄の幻に威圧されながらも敵をあざむいていく。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。

1980年製作/179分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1980年4月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第53回 アカデミー賞(1981年)

ノミネート

外国語映画賞  
美術賞  

第38回 ゴールデングローブ賞(1981年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第33回 カンヌ国際映画祭(1980年)

受賞

コンペティション部門
パルムドール 黒澤明

出品

コンペティション部門
出品作品 黒澤明
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映画レビュー

3.5傑作になれなかった映画 傑作になれない着想

2024年3月27日
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タンバラライ

4.0脚本はいいが、合戦シーンが

設楽原の戦いで馬防柵と言われているが、あれは銃眼として重い火縄銃の銃身を支えて疲労を軽減し、命中率を向上させるためのもので、防御は堀や逆茂木で充分、そもそも馬だけで突撃はしないし、実際は湿地や泥田で攻撃できる道は細く馬では行動できない低地、信長は小高い丘陵に城のような陣城を築いて突破できないように待ち構え、鉄砲隊同士で銃撃戦があり、武田は、畿内を抑えている信長に経済封鎖され、火薬や鉛の不足に悩まされていたので銃撃を継続できず、鉄砲避けの竹柵を盾に長槍隊、足軽が突破口を開こうと信長の鉄砲隊と明け方から夕方まで交戦していたが予備兵力を信長の1/3しか動員していなかった武田が継戦できずに、撤退をはじめ、前線が崩れ、追撃されて撃ち取られたようである、残念ながら映像は史実から欠け離れたものになっている、完全主義の世界のクロサワらしくない、世界の評価は脚本の評価なのでは?乱では改善されているが。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

3.5海外版推奨

2023年10月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

単純

知的

お行儀の良い歴史物は苦手だが、これは観れた。
黒澤明監督作品で観るのは二つ目だ。
80年代に入ってなお、新鮮でダイナミックな映像を撮り続けられるのは流石黒澤明といったところだろう。
衣装など、若干の違和感はあれど、内容の邪魔になるほどではない。役者の演技もそれぞれに良かった。特に、信長が良かった。今まで観た信長の中で一番信長らしかった。
姫路城を安土城に模しているのは笑えた。その他、姫路城が若干出てきて、姫路出身なので、少し嬉しかった。
史実と違うところは実際は3ヶ月でバレたらしい。
ネックになるのは、長すぎることと、音楽の主張が強すぎることだ。長すぎるのは、例えば上杉謙信のシーンは本当に必要か?全くストーリーに関わらず尺を取っただけだ。いくら日本人にとって信玄と謙信はセットだとしても、そのためだけに映画に入れるのは無駄だと言わざるを得ない。又、リアリティを出す為に段取りをカットせず、長回しで撮っているが、黒澤監督のやり方で、多くのカメラを用意しワンカットで一気に撮るというのを今作でもやっているからこうなったのだろうが、そんなに興味の持てないところまで見せる。ジャンプカットしても良かったのではないか?でも、それをやると歴史大作感が出ないのかもしれない。だから、僕は歴史大作が苦手だ。そういう人には勧めにくい。と、書いていたが、調べてみると、実は日本で公開されたものは未編集版で、海外では上杉謙信などのシーンはカットされているらしいが。黒澤明が編集する前に早く利益を出したい東宝が無理やり公開したのが日本版らしい。それなら黒澤明は悪くない。と、言うわけでできれば海外版をどうぞ。

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HAL2005

3.0ちょっとやりすぎ

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

知的

なんだろうな~。
メイクも演技もやりすぎな感じが否めない。
ちょいと土気色すぎないですか…。

他のかたのレビューで初めて
当初は勝新のはずだったと知って納得。
仲代さんもとっても!いい役者さんだけれども
この役は勝のほうがいいですよねえ。

それにしても
黒澤明だからできることなのか、
これほどまでに金と時間をかけて
あの合戦シーンの地響きを撮れるというのは。
最近じゃあたぶんCGで済ませちゃう。
合戦の地響き、鬨の声を聞く、それだけでもちょっと鳥肌モノです。

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こまめぞう
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