菅田将暉×ヤン・イクチュン「あゝ、荒野」主題歌はBRAHMANが担当!特報も完成
2017年5月23日 08:00
[映画.com ニュース] 菅田将暉とヤン・イクチュンがダブル主演し、寺山修司の長編小説を2部作で映画化する「あゝ、荒野」の主題歌をハードコアパンクバンド「BRAHMAN」が担当することがわかった。現段階では、タイトルなど楽曲の詳細は明らかになっていないが、合わせて公開された特報映像には主題歌の一部が収録されている。
1960年代後半の日本のアングラ文化を生み出したサブカルチャーの先駆者・寺山が、66年に発表した唯一の長編小説を、「二重生活」の岸善幸監督が実写映画化。少年院あがりの新次(菅田)と、きつ音と赤面対人恐怖症に悩むバリカン(ヤン)がボクシングを通して育む奇妙な友情、周囲の人々との人間模様を、時代設定を現代に変更して描く。
寺山のファンだという同バンドのボーカルTOSHI-LOWは、「書を捨てずポケットに詰め込んで街に出た。血の匂いのする言葉に憧れた田舎の中坊が 真似した名言ごっこは詞という名の拙い表現になり、叫んで生まれた泥臭いメロディーと出逢って歌になった。街角の小さな本屋で出逢った本に打ちのめされた30年後に、言葉という名の武器と出逢わせてくれたあの人を感じながら、俺達は出逢いの喜びと無情を懸命に歌うだろう。リングの上で出逢うあの二人のように」と寺山作品が自身の音楽に与えた影響、主題歌に込めた思いを明かしている。
特報映像は、新次とバリカンがボクシングの練習に励むシーン、緊張感みなぎる試合の様子をおさめている。試合の場面では、菅田扮する新次がグローブ越しに鋭い眼光を放ち、対戦相手に強烈なパンチを食らわせる。さらに新次は、控室でも顔を真っ赤にして雄叫びをあげ、闘志をむき出しに。ボクシングを通して心の隙間を埋めようとあがく男たちの姿が、見る者の胸を熱くする映像に仕上がっている。
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