綾瀬はるか×長澤まさみ×夏帆×広瀬すず、穏やかなりし是枝組で体感した「かけがえなき瞬間」 : 映画ニュース

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綾瀬はるか×長澤まさみ×夏帆×広瀬すず、穏やかなりし是枝組で体感した「かけがえなき瞬間」

2015年6月8日 22:00

「海街diary」で4姉妹を演じた(左から) 広瀬すず、長澤まさみ、綾瀬はるか、夏帆「海街diary」

「海街diary」で4姉妹を演じた(左から)
広瀬すず、長澤まさみ、綾瀬はるか、夏帆
写真/武安弘毅
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[映画.com ニュース] 第68回カンヌ映画祭コンペティション部門に選出された、是枝裕和監督の最新作「海街diary」が6月13日から封切られる。主人公となる4姉妹に扮した綾瀬はるか(長女・幸)、長澤まさみ(次女・佳乃)、夏帆(三女・千佳)、広瀬すず(四女・すず)は、本物の家族かと見まごうナチュラルな“息吹”を世界に届け、レッドカーペットを是枝監督とともに闊歩。渡仏直前に行われた今回のインタビューで、永遠に続くかと錯覚するほどに穏やかだった現場について、4人は笑みを絶やすことなく話し始めた。(取材・文/編集部、写真/武安弘毅)

昨年8月2日、4人の姿は神奈川・鎌倉の極楽寺にあった。「香田家4姉妹、お願いします!」。スタッフの掛け声とともに、長女らしく幸役の綾瀬が先頭に立って現場入りし、法事のシーンで数年ぶりに会う実母(大竹しのぶ)と大叔母(樹木希林)を境内で出迎えるというカットに臨んだ。この日の撮影は、すずが鎌倉へ引っ越してきて間もないタイミングで迎える法事のシーン。それだけに3人の姉の背部に立ち、長澤と夏帆の間から様子をうかがう振舞いに、スタッフたちは口々に「すずのチラリチラリと遠慮がちに見え隠れするのがいいねえ」と話し、表情を緩めていた。

是枝組の現場は、監督の人柄そのままに、どこまでも穏やかだ。脚本を与えられず是枝監督から直接演出を受ける広瀬だが、不安なそぶりを見せることはなかった。3人の姉たちが温かい眼差しで見守っているのだから、こんなにも心強いことはなかっただろう。是枝監督が「生活感をまぶしながら美しく撮る」ことを意識した現場にあって、4人の脳裏に浮かぶ「かけがえのない瞬間」を切り取るとしたら、一体どんな光景だろうか。

綾瀬は、4姉妹の昼寝姿が映し出された特報第1弾の存在を挙げ、「みんなが寝ているシーンを撮っていたんですが、あれ実はみんな寝ていたんですよ」と明かす。3人が「寝ちゃってた」と認めると、綾瀬は「監督が小さな声で『ここ! 今この角度! ここここ!』みたいな事をやっていらして、『ああ、いい瞬間だなあ』とつくづく思いましたね。私は途中で起きていて、『寝てるなあ』って思いながらみんなを見ていました」と目を細める。

4人が顔を見合わせながら笑うなか、夏帆はカメラが動かなくなり撮影が中断した日のことを振り返る。「時間ができたので、みんなで居間のテレビを使って今まで撮影した映像を見た事があるんです。普通だったら、機材トラブルがあったりすると現場はピリピリするのに『カメラが動かないし、ちょっと休憩しようか』って。本当に穏やかな現場だなあと思いましたし、カメラが回った時のオンとオフがない現場だと感じました」

4人の是枝監督に対する信頼感は絶大だ。それは、1年を通じて撮影をともにし、湘南の四季を同じ目線で体感していたからに他ならない。是枝監督は、4人を「引ける人たち。自分が強く出なくちゃいけないところも理解しているから、苦労しませんよ」と評する。本編を見れば一目瞭然。是枝監督、撮影を務めた瀧本幹也、そして全スタッフが、真っ当すぎるほど真っ当に生きる4人、寄り添うように佇む肩の力の抜けた周囲の人々の感情の機微を、逃すことなく拾い集めている。大きなサプライズが潜む物語ではないからこそ、是枝監督の“凄味”は一層際立つ。

インタビュー中も和気あいあいと女子トークを繰り広げる3人を、大きな瞳でニコニコしながら見つめる広瀬にとって、女優として大先輩にあたる姉たちはどう映っていたのだろうか。「映画の中で、お姉ちゃんたちが『一緒に住もう、一緒に家族になろう』って言ってくれて、そこからすごく受け入れようとしてくれる態勢みたいなものをすずちゃんは感じていたと思うんです。現場でも、私はひとりだけ年が離れていて最初はすごく様子を見ていたんです(笑)。でも、カメラが回っていないところでも、同じように受け入れてくれる態勢を作ってくださって、緊張とか気を使うっていうこともなく、すごくフラットに過ごせて気持ちの良い現場でした」

そんな広瀬を、長澤はかつての自分の姿を広瀬に重ねていたようで「誰もがすずのこれからを期待しているし、それに応えていくであろう人だと感じてもいました。私も若い頃から仕事をしているから、そういう風に見られていたのかなあ。今では自分がすずをそういう目で見ていることに、なんだか不思議な感覚に陥ります」。夏帆も同調し、「みんな10代からお仕事をしていて、すずみたいな立ち位置だったころがあったんですよね。今度は自分が見守る番になったんですね。私たちだけじゃなくて、スタッフみんながすずを見守っていて、すずの表情を大事に撮っているという素敵な現場にいられたことが、私はすごく嬉しかったです」とほほ笑む。

カンヌから帰国後、是枝監督は「4姉妹の付き添いというほど役に立ってはいないけれど、この4人をカンヌに連れて行けましたし、瀧本さんやスタッフも一緒に行く事ができて、とても幸せな時間でしたね」と“親心”をのぞかせながら振り返っている。脚本執筆に取り掛かったのは、2013年の夏。昨年の猛暑の中での撮影を経て、また新たな夏を迎えようとしている。“海街”鎌倉の日本家屋から巣立とうとしている4人が、いつの日にかまた是枝監督、是枝組と相まみえることを願ってやまない。

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