野村周平、声優初挑戦のアニメ「台風のノルダ」公開に「すごく恥ずかしい」
2015年6月5日 22:15

[映画.com ニュース]気鋭のアニメ制作会社スタジオコロリドの新作「台風のノルダ」が6月5日、全国22スクリーンで封切られ、声優を務めた若手俳優の野村周平、新井陽次郎監督、石田祐康が東京・TOHOシネマズ新宿で初日舞台挨拶に立った。声優初挑戦となった野村は、約400席を埋め尽くす満席の客席を前に「初めての声だけの出演で、初めてドラマに出るような気持ち。こんなにたくさんの人に初めてを見てもらうのはすごく恥ずかしい」とはにかんでいた。
映画は、台風が接近する離島を舞台に、不思議な少女と出会ったふたりの少年の友情を描いた青春物語。野村は、新井監督と話し合いながらキャラクターを作っていったそうで「中学生の役だったのでちょっと声を高くしてみようかとか。ふだんはこんな声なので大丈夫かなと思ったけれど、監督が僕を乗せてくれた」と述懐。新井監督から「時間がないなかでもキャラクターに入り込むのがうまい」と賞賛されると、ひとしきり照れていた。
これまでもともに作品作りを行ってきた新井監督と石田は、「感無量」と口をそろえ喜びもひとしおの様子。同時上映される「陽なたのアオシグレ」に続く、スタジオコロリド作品の劇場公開に、新井監督は「今回から大勢の人にかかわってもらい、(製作に費やした約1年の間に)スタジオもすごく変化をした。壁が高くて、みんなで乗り越える形になった。なんとか完成することができて本当に良かった」と感激しきり。「台風が来た時の不思議な感覚を描きたかったということが第一にあったけれど、男の子ふたりの友情がずっとやりたかった」と振り返った。
「陽なたのアオシグレ」で監督、本作でキャラクターデザイン、作画監督を務めた石田も「苦労が絶えなかったけれど、今日これだけの人を呼べる作品として送り出すことができた」と笑顔を浮かべ、「『アオシグレ』と比較してもらうのも楽しいのでは。2年の月日を経てどう変わったのか。その変化を見てもらえると」とアピールした。
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