岡田准一“師匠”役所広司から授かった金言は「やぶれかぶれ」
2014年8月12日 17:25

[映画.com ニュース] 直木賞を受賞した葉室麟氏の小説を映画化した「蜩ノ記」の完成報告会見が8月12日、都内のホテルで行われ、役所広司、岡田准一、堀北真希、原田美枝子ら主要キャストが顔をそろえた。
10年後の切腹を言い渡され幽閉された郡奉行役で主演の役所は、「年をとって良かったとつくづく思う、いい作品に出合えて幸せ。小泉堯史監督と仕事ができる喜びを感じた」と感慨深げ。一方、その監視役を命じられた武士を演じた岡田も、「あこがれの俳優である役所さんと師弟関係をつくれた(撮影の)2カ月間は、幸せな気持ちでいっぱいだった」と振り返った。
2人は初共演で、小泉監督が師である故黒澤明監督に思いを込めた作品でもあることから、岡田は「僕は小泉監督だと思って演じた。この作品の前後で役者人生が大きく変わったと個人的には思う」と、その後撮影に入ったNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に影響を与えたことを強調。役所に対しても、「現場でいろいろ聞きたいと思い、撮影に臨む心得を聞いたら『やぶれかぶれ』とおっしゃられた。何のことだと思ったけれど、撮影が終わってから素敵な言葉だと気付いた」と最敬礼だ。
対する役所は、「普段は歌って踊って跳ねている人には見えない。一緒に芝居をして硬質なものを感じた。居合の形も素晴らしいし、非常にストイックで頭が下がる思いだった」と絶賛。「撮影が早く終わると宿で一緒に風呂に入って、『ここの筋肉を鍛えるにはどうすればいいの?』などと聞いていた。何も教えていないし、俳優や芝居の話はほとんどしていない。こちらが学ぶことが多いですよ」と“弟子”を称えていた。
「蜩ノ記」は、10年後の切腹を命じられた戸田秋谷の監視役となった檀野庄三郎が、そのひたむきな生きざまに感銘を受け、秋谷の家族とともにきずなを深め合っていく姿を描く。10月4日から全国で公開される。
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