宮沢りえが“最も美しい横領犯”になる「紙の月」公開日が決定
2014年6月24日 08:00
[映画.com ニュース] 女優の宮沢りえが約7年ぶりに映画主演を果たした「紙の月」が、11月15日から全国で公開されることが決定した。これにあわせ、宮沢演じる“最も美しい横領犯”が大量の1万円札にまみれ、挑発的な視線を投げかけるポスタービジュアルも初公開された。
「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が独特の映像センスとテクニックを駆使し、平凡な主婦が引き起こした巨額横領事件をスピード感たっぷりに描く。原作は、原田知世主演でテレビドラマ化もされた、直木賞作家・角田光代氏の第25回柴田連三郎賞受賞作。3月末にタイ・バンコクでクランクアップを迎え、手応えを感じた製作陣の希望で公開時期が当初の2015年から11月に前倒しされた。
バブル崩壊直後の1994年。わかば銀行で契約社員として働く主婦の梅澤梨花は、丁寧な仕事ぶりで高い評価を得ていたが、私生活では夫との間に溝が生まれ、空虚感を抱えていた。そんななか、大学生の平林光太と出会い肉体関係を持つようになった梨花は、派手なデートを繰り返すうち顧客の金に手をつけてしまう。最初はたった1万円を“借りた”つもりでいたが、次第に金銭感覚が麻痺していく。
宮沢が、清さと悪さの二面性を持ち合わせ堕落していく主人公・梨花役に挑み、若手実力派俳優の池松壮亮が恋人の光太、田辺誠一が夫の正文を演じている。小林聡美が先輩職員・隅より子、大島優子が窓口担当の若手職員・相川恵子というオリジナルキャラクターで出演するほか、銀行の上司役で近藤芳正、顧客の資産家役で石橋蓮司らが共演する。