「はやぶさ」史上初“宇宙試写会”に現役宇宙飛行士が参加
2011年7月2日 07:44

[映画.com ニュース] 宇宙飛行士の古川聡氏が、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟で開催される「はやぶさ HAYABUSA」の“地球最速宇宙試写会”に参加することが決定。劇場公開前の作品を宇宙で鑑賞するのは、世界初の試みとなる。同試写会は、7月下旬に実施予定だ。
「きぼう」は宇宙航空研究開発機構(JAXA)が保有する実験施設で、国際宇宙ステーションで最大規模を誇る。宇宙飛行士の長期間活を可能にした、日本では初めての有人施設。同施設で実験に取り組む古川宇宙飛行士に、「はやぶさの快挙を描く映像でエールを送りたい」という映画関係者のオファーが届き、国際宇宙ステーション内での試写会が実現した。
JAXAの全面協力のもと、「20世紀少年」シリーズで知られる堤幸彦監督がメガホンをとり、竹内結子、西田敏行の共演で映画化。小惑星探査機「はやぶさ」が、7年間もの月日を費やし、合計60億キロを旅した実話を描く。「はやぶさ」が実行した数々のミッションや、宇宙の壮大な映像を細部まで再現。7月1日時点で撮影は終了しており、CG合成など最後の編集作業が行われている。
アメリカ航空宇宙局(NASA)経由の衛星回線を利用してデータ通信を行い、作品映像を宇宙に送信し「フッテージ上映」が実施される。当日は、無重力空間で試写に臨む古川宇宙飛行士の映像と、「きぼう」船内の映像、音声がつくば宇宙センターに送られる。試写会終了後には、古川宇宙飛行士の感想も届けられる予定だ。史上初の宇宙試写会について堤監督は、「宇宙空間で私たちの作品を観ていただけるとは、子供の頃の夢が現実になった気分です」と喜びをあらわにした。
「はやぶさ HAYABUSA」は、10月1日から全国公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【個人的に“過去最高”】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた注目作、実際に観てきた
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映