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大森一樹監督「小規模であることがメリット」 新作に静かな自信

2011年2月25日 12:08

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新作「世界のどこにでもある、場所」について語る大森一樹監督
新作「世界のどこにでもある、場所」について語る大森一樹監督

[映画.com ニュース] 地方のさびれた遊園地と動物園で、神経科の開放治療を受ける患者たちが繰り広げる、笑いあり、涙ありの群像劇を描いた「世界のどこにでもある、場所」が2月26日に公開する。公開を前に、大森一樹監督に話を聞いた。

医師免許を持つ大森監督は、これまで「ヒポクラテスたち」「法医学教室の午後」など医療をテーマにした作品も多数手掛けてきているが、本作は遊園地と動物園というユニークな舞台設定。「まず、場所が最初にありきで、もともと宝塚のファミリーランドという遊園地が閉園になったときに、人がいなくなった遊園地、動物園で起こる物語を考えていたんです。遊園地にしても動物園にしてもすごく映画的な場所で好きなんです」という。

登場人物は総勢23人。詐欺容疑で指名手配中の投資アナリストが逃げ込んだ遊園地と動物園で待ち受けていたのは、暴力団におどされ職を失った新聞記者、ノイローゼになった高校教師、母親を刺した少年、インドネシア人の看護師……と多種多様な職業やバックグラウンドを持つ患者、そして職員たちだった。まるで現代社会の縮図のようにも見える。「それが狙いでね(笑)。誰もいなくなった動物園に、いってみれば今の日本をそっくりそのまま持ってきたんです。よくやる手ではあるんですけどね。近ごろ心を病むということが特別ではなく、実にありふれたように人が心を病みだした。だからいくらでも、(映画の)材料になるんです」

本作では「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」の実力派俳優たちが総出演している。劇団としては古参だが、俳優ひとりひとりが映画やテレビの第一線で活動しているわけではない。「メジャーではなくて、製作費も安いミニマムな映画、公開する場所も少ない。だからできること、有名な俳優が出てなくてもいいし、脚本も好きなようにできるっていうことを選択したんです。小規模であることがデメリットにならない、メリットになるような映画をやりたかったんです」と話す。さらに、「映画で初めて見る役者ばかりであることで、(登場人物が)いい人か悪い人かわからないし、正常か異常かもわからない。みんな普通そうなところがおもしろさだと思うんですよね」とその真意を明かす。

本作では、オリジナルな舞台設定、個性的な登場人物たち、社会問題、悲劇と喜劇、観客の耳に残る音楽……映画の古き良き時代から用いられている、エンタテインメントのエッセンスをふんだんに詰め込んだ。「100万人、200万人が見る映画じゃないですよ。そんなに大勢の人は見なくても、よくわかってくれる人が見てくれた方がよほどいいですね。そういう映画があってもいいんじゃないかな」と異色の最新作に静かな自信をのぞかせた。

世界のどこにでもある、場所」は2月26日全国で公開。音楽は、坂本龍一監修の「にほんのうた」プロジェクトが全面協力している。

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