桐谷美玲、2本立て映画「乱反射」「スノーフレーク」に“W主演”
2011年2月1日 08:00
[映画.com ニュース] モデルで女優の桐谷美玲が、2本立て映画「乱反射」と「スノーフレーク」に主演することがわかった。桐谷にとっては、昨年の「音楽人」に続く主演作。「乱反射」では文芸新人歌壇賞を最年少で受賞した高校2年生、「スノーフレーク」では就職で上京を目前に控えた短大生を演じ分ける。
「乱反射」は、高校時代に角川短歌賞を受賞し大きな話題を呼んだ歌人・小島なおが、17~20歳に詠んだ歌を集めた同名歌集が原作。早く大人になろうと背伸びをしながらも、本当の恋を知らずに誰かを思う気持ちが理解できない女子高生・志摩の苦悩を等身大に描く。
一方、北海道・函館を舞台にした「スノーフレーク」(大崎梢著)は、「溶けない雪の欠片を見にいこう」という約束を果たせぬまま死んだ幼なじみに酷似した青年の出現をきっかけに、不可解な出来事が降りかかる青春ミステリー。まったく異なる表情をもつ、ふたつの役どころに臨む桐谷のもとに、仲里依紗主演作「時をかける少女」のメガホンをとった谷口正晃監督と製作チームが結集した。
桐谷は、「とにかく2本立てと聞いて驚きました。キャラクターが似てしまわないか心配だったので、それぞれの人物の年齢差や見た目の差に助けてもらいながら、気をつけて演じました」と振り返る。昨年9月25日にクランクインした「乱反射」には、三浦友和と山口百恵の次男・三浦貴大が幼なじみの航大役で出演。互いに人見知りだったというが、「三浦くんは、本当に航大みたいにお兄ちゃんって感じでした」とすっかり打ち解けた様子だ。
物語の設定そのままに、函館ロケが敢行された「スノーフレーク」については「ちょっとミステリアスな作品だったのですが、函館という街がすごく合っていて不思議な世界観を高める感じでした」と述懐。ロケは約1週間だったというが、「撮影の合間にいただいたラーメンやイカソーメンがおいしすぎて、何度も食べちゃいました」と満喫し、青山ハル、白石隼也ら共演陣とともにタイトな日程を乗り切った。両作の撮影を終えた現在、桐谷は「全然違ったキリタニが一度に見られると思います」と完成を待ちわびている。
エピックレコードが企画する映像と音楽のコラボレーションムービーシリーズ「シネムジカ」の第9弾。前回までと異なり、今回は現代の生活様式にそぐわないものとして消失してしまった2本立て映画という興行スタイルに回帰し、1本約70分の中篇作品として新たなスタイルを提唱する。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。
奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。
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