フィリップ・シーモア・ホフマンが教祖に!P・T・アンダーソンが新興宗教を映画化

2009年12月4日 17:27


恰幅のいい体格も教祖風
恰幅のいい体格も教祖風

[映画.com ニュース] アカデミー作品賞にノミネートされた「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07)のポール・トーマス・アンダーソン監督の次回作が、新興宗教をテーマにした作品になることが分かった。「カポーティ」のオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが教祖役で主演する。

米ComingSoon.Netによると、新作「ザ・マスター(原題)」の舞台は、新興宗教が台頭し始めた1950年代のアメリカ。独自の信仰を説く1人のカリスマ的な知識人=マスター(ホフマン)と、その右腕となる20代の青年フレディの関係を中心に描く。マスターの組織が熱狂的な信者を獲得するにつれて、フレディが自らの師とその信仰体系に疑問を抱くようになるというストーリー。

ホフマンは、アンダーソン監督の劇場映画デビュー作「ハードエイト」(96)以降、「ブギーナイツ」(97)、「マグノリア」(99)、「パンチドランク・ラブ」(02)と、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」以外すべての作品に出演している。これまでずっと脇を固めてきたホフマンが、今回初めて盟友の監督作に主演するということで、否が応でも期待は高まる。

現在、米ユニバーサル・ピクチャーズが進めているこのプロジェクトだが、正式なゴーサインが出るのはアンダーソン監督が執筆中の脚本の完成を待ってのことになるようだ。「ブギーナイツ」以降のアンダーソン監督作品を手がけているジョアン・セラーが今回もプロデューサーを務める。

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