マイ・ケミカル・ロマンスのファン自殺。原因はエモ音楽!?
2008年5月29日 12:00
[eiga.com 音楽ニュース] 日本でも人気の米ロックバンド、マイ・ケミカル・ロマンスが、ファンの自殺を受けて公式サイト上でコメントを発表した。
事の発端は、英ケント州に住む13歳の少女、ハンナ・ボンドが自殺した際、検視医が「エモ・ミュージック(エモーショナル・ミュージックの略。感情に訴えかける音楽)への執着が自殺の要因の1つ」と発言したこと。これを受けて、一部マスコミがエモ・バンドの代表でもあるマイ・ケミカル・ロマンスを集中非難し始めた。しかし、エモ・ファンたちはこれに反論、とりわけ英デイリー・メール紙の記事はあまりに過激で一方的だとして、今週末、ロンドンで抗議デモを行うことを発表している。
一方、バンド側は公式サイトで自殺反対の確固たる姿勢を示すとともに、ハンナの遺族に追悼の意を表明した。また、今回の一件ではエモ以外のバンドやミュージシャンからもバンド擁護の声があがっている。
エルボーのガイ・ガービーは「音楽は、物事を認識したり楽しんだりするためのもの。それが悲しい音楽だとしたら、誰かがキミと同じ悲しい思いをしているということが分かるはず。ハンナに起きたことは正しいことではないけれど、音楽が責められるのはお門違いだ」と語り、ピジョン・ディテクティブズのライアン・ウィルソンは「彼女の死は本当に残念なことだし、彼女の友人や家族には深く同情する。音楽を責めるのは簡単だよ。でも、歌詞をよく読めば、誤って解釈されていることが分かる」とコメントしている。
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